~ホンマのどろんこ!~
暑い、暑い夏の日に大きな石を
ひっくり返したことがあるだろうか?
そこには
涼しげな顔をしたアリたちが
せっせと自分たちの世界をつくり上げている。
“ふすまお絵かき”(花の江戸子~9、参照)に描く
息子の絵は、だんだんと
アリたちのつくる回廊のような世界に似てきた。
「これ、なあに?」ときくと、
「せっけいず~。」と答える。
・・・・なんだろう?フシギな絵に首をひねった。
社宅の砂場はどちらかというと、
赤ちゃんたちのいこいの場だった。
だからかどうかは知らないが、
息子は幼稚園や小学生のお兄ちゃんたちと
本来ならお花を植えるのであろうスペースで
連日のように土と戯れていた。
ある日、その場に迎えに行ってみると
そこは・・・・
ペルーのマチュピチュ遺跡か、それとも水の都ヴェネチアか~!
と思わせるような
ものすごいお堀が出来上がっていた。
彼のいう「せっけいず」とはこれだったのだ。
東京のお砂場ではお山をつくったり、プリンの型をとったり、
という遊びの息子だったが、
いつの間にやらダイナミックな男になっていた。
ホンマのどろんこ!だった。
それから少しすると、
彼は自分の描いた「せっけいず」を片手に
自らが思い描いた「水路」を完成させるべく
行動しはじめた。
お兄ちゃんたちの協力もあって
それはそれはすばらしい「水路」が出来上がった。
水が流れていったとき、まわりのみんなから歓声があがった。
あの遠い夏の日に見たアリたちの世界。
そして、今、目の前にひろがるどろんこの世界。
どちらもこわしてはいけない大切な世界だった。
暑い、暑い夏の日に大きな石を
ひっくり返したことがあるだろうか?
そこには
涼しげな顔をしたアリたちが
せっせと自分たちの世界をつくり上げている。
“ふすまお絵かき”(花の江戸子~9、参照)に描く
息子の絵は、だんだんと
アリたちのつくる回廊のような世界に似てきた。
「これ、なあに?」ときくと、
「せっけいず~。」と答える。
・・・・なんだろう?フシギな絵に首をひねった。
社宅の砂場はどちらかというと、
赤ちゃんたちのいこいの場だった。
だからかどうかは知らないが、
息子は幼稚園や小学生のお兄ちゃんたちと
本来ならお花を植えるのであろうスペースで
連日のように土と戯れていた。
ある日、その場に迎えに行ってみると
そこは・・・・
ペルーのマチュピチュ遺跡か、それとも水の都ヴェネチアか~!
と思わせるような
ものすごいお堀が出来上がっていた。
彼のいう「せっけいず」とはこれだったのだ。
東京のお砂場ではお山をつくったり、プリンの型をとったり、
という遊びの息子だったが、
いつの間にやらダイナミックな男になっていた。
ホンマのどろんこ!だった。
それから少しすると、
彼は自分の描いた「せっけいず」を片手に
自らが思い描いた「水路」を完成させるべく
行動しはじめた。
お兄ちゃんたちの協力もあって
それはそれはすばらしい「水路」が出来上がった。
水が流れていったとき、まわりのみんなから歓声があがった。
あの遠い夏の日に見たアリたちの世界。
そして、今、目の前にひろがるどろんこの世界。
どちらもこわしてはいけない大切な世界だった。
ホンマのどろんこって、洗っても洗っても汚れが落ちなくて、母親泣かせ。家に帰ってからが戦いだったような記憶があります。
ダイナミックな水路は、雨がふるとこれまた、ダイナミックな水たまりとなり…わざわざ入りにいく息子でありました。