もちつきうさぎ

ぺったんぺったん、もっちもち!
ハートのおもちつきでスマイル満開なエッセイブログ。

花の江戸子、なにわをゆく 24

2007-05-24 | 旅のおはなし(花の江戸子)
~ 幼稚園を考える ~

シュタイナー教育の理論を紐解けば紐解くほど
理想と現実のはざまで悩みはじめていた。

シュタイナーの教えは
ゆっくりした時間をかけて地球に生命が生まれ、
人類が形成されてきたその在り様を説いているようだった。
つまり人はすなわち小宇宙である・・・と。

息子の小宇宙をつくっていくために
通らなくてはならない最初の関門が
幼稚園選びだった。

それまで漠然と抱いていた子育ての方針が
具体的に、しかもはっきりとあらわれるといっても
過言ではない。

ではシュタイナーの教えそのものの幼稚園は
存在するか・・・?

皆無であった。

       

社宅の敷地は舗装された道がA棟とB棟のまわりを
八の字を描くようにぐるりと通っていた。

しかしなぜかA棟の南側の道だけは
丸い小石が敷き詰められた砂利道だった。

息子たちは毎日のように列になり
三輪車や補助輪つきの二輪車、
手押し車などで八の字の道を暴走していた。

ところが、
A棟の前の砂利道にくると
仲間たちとともに空想の世界に飛び立つのだった。

砂利道は海に「変身」したり
     川に「変身」したり・・・、

息子たちの乗り物は船になったり、いかだになったり。

また、砂利道が
なぜか台所に「変身」したり
   レストランに「変身」したり・・・、

息子たちはたちまちコックさんになり
小石のハンバーグや目玉焼きをつくりはじめる。

       

今まさに想像力の世界、ファンタジーの世界の中にいる
息子たちであった。

穏やかな、ただ素朴そのものの社宅の暮らしの中で
いつの間にか培われていた想像力。

この想像力こそが
「小宇宙」をつくりあげるタネになるような気がした。

シュタイナー教育そのものの幼稚園を
探し出すのは難しい。

ならば、
「小宇宙」のタネとなる想像力に
とことん寄り添ってくれる幼稚園を探そう!と思った。

心ゆくまで遊ばせてくれる幼稚園。
自分から自分の身体を使い、体験を通して得ることを
なによりも大切にしている幼稚園。

焦点をしぼり、私は動き出した。








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1 Comments

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ルドルフ・シュタイナー (fujimino)
2007-05-24 18:11:14
特に彼の本を読んだこともろ、そして彼の哲学を学んだこともありませんが、新聞やテレビで話題になった事を記憶しています。
懐かしい名前です。
ドイツで実施されている学校教育の1つだったように記憶していますが、内容はいまいちです。

日本の教育とは全く違うものである。
なんて当時言われていて、日本もそうあるべきなどと言われた記憶がありますが、何が一番の特徴なんですか?
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