◆広州アジア大会の男子ホッケーの組み合わせ（10チームが参加） 2010年11月14日～25日まで開催
＜1次リーグ＞（11月14～21日） ※世界ランキングは2010年8月9日現在
A組：中国（14）、韓国（6）、マレーシア（15）、シンガポール（39）、オマーン（43）
B組：パキスタン（8）、インド（9）、日本（16）、バングラデシュ（34）、香港（54）
＜決勝トーナメント＞
準決勝、5－8位決定予備戦:11月23日（火）
決勝、3位決定戦、5位決定戦、7位決定戦、9位決定戦：11月25日（木）
日本の試合日程＜1次リーグ＞
11月15日（月）17：30 vsバングラデシュ
11月18日（木）19：30 vsパキスタン
11月20日（土）13：00 vs香港
11月21日（日）17：30 vsインド
※1次リーグは1回戦総当たりで対戦し、各組2位までが準決勝に進出。
各組3～4位は5－8位決定予備戦、各組最下位は9位決定戦へ。
今大会の優勝国がロンドン五輪のアジア代表になります。
試合開始時間は現地時間（日本との時差は＋1時間）
日本ホッケー協会のHP
今大会の代表選手（pdf）
今大会の日程（pdf）
＊ ＊ ＊ ＊ ＊
来月の11月12日から中国の広州で開幕するアジア競技大会。日本のこの大会に対するモチベーションは日程の関係や大会自体の格付けなどもあり、各競技で様々だと思います。間違いなく、開催国の中国と韓国の方が生涯年金や兵役免除が掛かっているので、モチベーションは日本より遥かに上だと思います。モチベーションの低さも、ここ20数年のアジア大会で中韓両国に金メダル争いで負け続けている理由の一つでもあります。しかし、このアジア大会に向けて日本選手団の中で最も必死に強化している競技があります。それは男女のホッケーです。言うまでも無く、ロンドン五輪のアジア予選を兼ねているからです。しかも、五輪のアジアは男子はたった1枠（＝今大会の優勝国）だけしかないので、激戦は必至です（なお、女子のアジア枠は、11月13日に国際ホッケー連盟が2枠に変更を発表）。ホッケーは国内ではマイナー扱いされている競技だけに、五輪出場するとしないとでは大きな違いがあります。男女ホッケーはこの大会で最も真剣勝負になるので、是非とも注目しましょう。
男子の組み合わせは世界ランキング通りに上手く振り分けられてますが、世界ランキング16位の日本にとってはこの組み合わせは大変厳しいですね。なにせ、過去に五輪で8度優勝経験のあるインド（アジア大会は2回優勝）と、同じく3度優勝経験のあるパキスタン（アジア大会は7回優勝）の南アジアの両巨頭と同組ですから。たしかに、1970年代に人工芝が導入（五輪では1976年モントリオール大会から）してから、スピードと運動量を武器にする欧州勢が有利になり、個人技を駆使するこの両国は凋落の一途を辿ってます。アジアにおいても韓国（アジア大会は4回優勝し、現在2連覇中）の後塵を拝してます。とはいえ、日本は公式戦でパキスタンには今まで1度しか勝った事がなく、インドに至っては皆無です。なので、この2強に割って入って準決勝に進出するのは相当厳しいと言わざるを得ないです。仮に突破したとしても準決勝以降はアジア最強の韓国が待ち受けているから、優勝の可能性は極めて低いと思います。
日本としては仮に今大会で五輪出場権を逃しても、再来年に開催が予定されている世界最終予選で再度のチャンスがあるので、そこで勝ち抜くのが最も現実的な目標だと思います。といっても、この予選には欧州勢が参戦するから、とても厳しいことには変わりはないですが・・・。ただ、世界最終予選を優位な位置で参戦する為にも、今大会で好成績を挙げて世界ランキングを少しでも上げたいところです。前回北京五輪の時は、せっかく世界最終予選の自国開催の権利を得ながら、なんの手違いなのか当時世界ランキング1位のドイツが日本と同じ組に回って来る不運がありました。日本は健闘して予選の決勝に進出するものの大方の予想通りにドイツに0－4で大敗し、最後の関門で苦い経験を喫しました（なお、ドイツは北京五輪では金メダル獲得）。
今大会の日本は、その時の代表選手が8人が名を連ねてます。オランダ人のジークフリート・アイクマンが昨年に日本代表監督に就任し、今年1月から異例の200日合宿を敢行（→詳細はこちら）。今夏には1ヶ月に渡る欧州遠征を行って3度の国際大会に参加し、世界ランキング3位のオランダに7月の親善試合で3－2で歴史的な勝利を飾るなど少しずつ実績を挙げてます。男子ホッケーは1968年のメキシコ五輪以来、実に44年間に渡って五輪出場から遠ざかってます。他の団体球技を見渡しても、五輪未出場の女子水球を除いて、男子ホッケーは最も五輪出場から遠ざかった種目となりました。それだけに、先の戦いを見据えた上でも、「さむらいジャパン」には今大会で実りのある戦いをしてほしいです。
〔追記〕
ロンドン五輪の世界最終予選は、男女とも2012年4月25日～5月6日まで岐阜県のグリーンスタジアムで開催されることになりました。
詳細はこちら
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/special/asia10/headlines/20101112-00000093-jij-spo.html
ロンドン五輪の出場枠についての詳細はこちら
＜1次リーグ＞（11月14～21日） ※世界ランキングは2010年8月9日現在
A組：中国（14）、韓国（6）、マレーシア（15）、シンガポール（39）、オマーン（43）
B組：パキスタン（8）、インド（9）、日本（16）、バングラデシュ（34）、香港（54）
＜決勝トーナメント＞
準決勝、5－8位決定予備戦:11月23日（火）
決勝、3位決定戦、5位決定戦、7位決定戦、9位決定戦：11月25日（木）
日本の試合日程＜1次リーグ＞
11月15日（月）17：30 vsバングラデシュ
11月18日（木）19：30 vsパキスタン
11月20日（土）13：00 vs香港
11月21日（日）17：30 vsインド
※1次リーグは1回戦総当たりで対戦し、各組2位までが準決勝に進出。
各組3～4位は5－8位決定予備戦、各組最下位は9位決定戦へ。
今大会の優勝国がロンドン五輪のアジア代表になります。
試合開始時間は現地時間（日本との時差は＋1時間）
日本ホッケー協会のHP
今大会の代表選手（pdf）
今大会の日程（pdf）
＊ ＊ ＊ ＊ ＊
来月の11月12日から中国の広州で開幕するアジア競技大会。日本のこの大会に対するモチベーションは日程の関係や大会自体の格付けなどもあり、各競技で様々だと思います。間違いなく、開催国の中国と韓国の方が生涯年金や兵役免除が掛かっているので、モチベーションは日本より遥かに上だと思います。モチベーションの低さも、ここ20数年のアジア大会で中韓両国に金メダル争いで負け続けている理由の一つでもあります。しかし、このアジア大会に向けて日本選手団の中で最も必死に強化している競技があります。それは男女のホッケーです。言うまでも無く、ロンドン五輪のアジア予選を兼ねているからです。しかも、五輪のアジアは男子はたった1枠（＝今大会の優勝国）だけしかないので、激戦は必至です（なお、女子のアジア枠は、11月13日に国際ホッケー連盟が2枠に変更を発表）。ホッケーは国内ではマイナー扱いされている競技だけに、五輪出場するとしないとでは大きな違いがあります。男女ホッケーはこの大会で最も真剣勝負になるので、是非とも注目しましょう。
男子の組み合わせは世界ランキング通りに上手く振り分けられてますが、世界ランキング16位の日本にとってはこの組み合わせは大変厳しいですね。なにせ、過去に五輪で8度優勝経験のあるインド（アジア大会は2回優勝）と、同じく3度優勝経験のあるパキスタン（アジア大会は7回優勝）の南アジアの両巨頭と同組ですから。たしかに、1970年代に人工芝が導入（五輪では1976年モントリオール大会から）してから、スピードと運動量を武器にする欧州勢が有利になり、個人技を駆使するこの両国は凋落の一途を辿ってます。アジアにおいても韓国（アジア大会は4回優勝し、現在2連覇中）の後塵を拝してます。とはいえ、日本は公式戦でパキスタンには今まで1度しか勝った事がなく、インドに至っては皆無です。なので、この2強に割って入って準決勝に進出するのは相当厳しいと言わざるを得ないです。仮に突破したとしても準決勝以降はアジア最強の韓国が待ち受けているから、優勝の可能性は極めて低いと思います。
日本としては仮に今大会で五輪出場権を逃しても、再来年に開催が予定されている世界最終予選で再度のチャンスがあるので、そこで勝ち抜くのが最も現実的な目標だと思います。といっても、この予選には欧州勢が参戦するから、とても厳しいことには変わりはないですが・・・。ただ、世界最終予選を優位な位置で参戦する為にも、今大会で好成績を挙げて世界ランキングを少しでも上げたいところです。前回北京五輪の時は、せっかく世界最終予選の自国開催の権利を得ながら、なんの手違いなのか当時世界ランキング1位のドイツが日本と同じ組に回って来る不運がありました。日本は健闘して予選の決勝に進出するものの大方の予想通りにドイツに0－4で大敗し、最後の関門で苦い経験を喫しました（なお、ドイツは北京五輪では金メダル獲得）。
今大会の日本は、その時の代表選手が8人が名を連ねてます。オランダ人のジークフリート・アイクマンが昨年に日本代表監督に就任し、今年1月から異例の200日合宿を敢行（→詳細はこちら）。今夏には1ヶ月に渡る欧州遠征を行って3度の国際大会に参加し、世界ランキング3位のオランダに7月の親善試合で3－2で歴史的な勝利を飾るなど少しずつ実績を挙げてます。男子ホッケーは1968年のメキシコ五輪以来、実に44年間に渡って五輪出場から遠ざかってます。他の団体球技を見渡しても、五輪未出場の女子水球を除いて、男子ホッケーは最も五輪出場から遠ざかった種目となりました。それだけに、先の戦いを見据えた上でも、「さむらいジャパン」には今大会で実りのある戦いをしてほしいです。
〔追記〕
ロンドン五輪の世界最終予選は、男女とも2012年4月25日～5月6日まで岐阜県のグリーンスタジアムで開催されることになりました。
詳細はこちら
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/special/asia10/headlines/20101112-00000093-jij-spo.html
ロンドン五輪の出場枠についての詳細はこちら
