地方小都市暮らし@寧舎

25年に亘る山里暮らしを経て人口7万人弱の地方の小都市に移り住みました。そこでの新しい暮らしを綴ります。

うらやましい

2010-02-23 17:02:43 | 日常生活
 陽気に誘われて昼食前にウォーキングに出かけました。我が家より標高の少し高い集落の中を通って峠までの緩い坂道を往復1時間で歩くコースです。

 途中に、頭に手ぬぐいをかぶり杖を傍においた農婦然とした70歳代くらいの人が石垣に腰を下ろして日向ぼっこをしていました。「こんちわ。今日はあったかいですね」と声をかけると、「うらやましいね。そんなに早く歩けて」と、意外な挨拶が戻って来ました。

 私は最近膝が痛くて駆けることは出来ませんが、それでも早足で歩くことは未だ出来ます。ゆっくりと歩くのが精一杯らしいその人から見れば、確かに私の歩く姿は羨ましいことでしょう。なんと返答しようかと躊躇しているうちに通り過ぎてしまいました。

 しかし、それは私にとって重い言葉でした。早足で歩いて汗をかくと、身体に良いことをしたような気分になり、気持ちがすっきりします。これが出来なくなった自分を想像することは辛いです。

 前回アップした記事で、希望を失わずにいれば必ず「春」が来ると書きましたが、老化や寿命だけは例外と思われます。肉体的な機能は次第に衰えて行きます。努力しても基本的には、衰える速度を遅らせることしか出来ません。それが自然の摂理です。

 失ったことを嘆かず、未だ残っているものに目を向け、感謝したいものです。

マンサク

2010-02-17 14:30:51 | 自然
 マンサクの花が咲きました。

 雪が降り積もった未だ厳冬の山里にも、春が確実に近づいているようです。うれしいことです。

 苦しく辛い情況にある人にも、解決のつかない悩みを抱えている人にも、必ず「春」が来ます。希望を失わず前向きに生きていれば、必ず「春」が来ます。人生、そう捨てたものではありません。