蜘蛛が、庇と地面との間にネットを建設した。庇側には4点を確保したものの、地面側には、小砂利が敷かれているので礎石になるものがなく、困った蜘蛛は砂利粒を礎石にした。ところが蜘蛛の糸の張力が強く、砂利1粒(約1グラム)では礎石が浮き上がってしまう。もう1粒繋げても浮き上がってしまうが、工期が迫っているので何とか竣工としたものらしい。
通り道のため前日には気づかずに糸を切ってしまった。今朝になったら、全く同じ構造でネットが出来上がっていた。通り道に石粒が2つ浮いていて邪魔でしょうがないが、悪いことに私は、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」を思い出してしまった。石粒が、地獄の血の池から蜘蛛の糸を頼りに這い上がろうとしている罪人たちに見え、どうも仲間を裏切るような気がして糸を切れず、回り道をしている。
そのうち、近眼の家内が気づかずに通って切ってくれることを期待しよう。
通り道のため前日には気づかずに糸を切ってしまった。今朝になったら、全く同じ構造でネットが出来上がっていた。通り道に石粒が2つ浮いていて邪魔でしょうがないが、悪いことに私は、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」を思い出してしまった。石粒が、地獄の血の池から蜘蛛の糸を頼りに這い上がろうとしている罪人たちに見え、どうも仲間を裏切るような気がして糸を切れず、回り道をしている。
そのうち、近眼の家内が気づかずに通って切ってくれることを期待しよう。