地方小都市暮らし@寧舎

25年に亘る山里暮らしを経て人口7万人弱の地方の小都市に移り住みました。そこでの新しい暮らしを綴ります。

凍み豆腐

2010-01-31 10:05:30 | 日常生活
 前日のテレビ番組で長野県佐久市の凍み豆腐が紹介されていました。週末の予定がキャンセルとなったので、これをチャンスとばかりに滅法腰の軽い家内に引きずられて、早速佐久まで行ってきました。

 冬にしては暖かい日和で、行きは1000円高速を利用し、帰りは雪が少し残る程度の峠道をドライブしてきました。

 ネットで調べたら、凍み豆腐が売り切れになることもあるらしいので、取りあえず目的地までナビで直行しました。地図も持たずに家から2時間ほどで簡単に到着できました。ハイテクの発達の恩恵に浴しつつ、ローテクの凍み豆腐を求めて遠方まで出かけるとは、ちょっと複雑な気分です。

 凍み豆腐は残っていました。店の人が「今日はよく売れる」と言うので、昨夕テレビで紹介されたのでやって来たなどと話しているうちにも、凍み豆腐を買う客が絶えませんでした。

 その後、もう一つの目的である旨い蕎麦を求めて、店の人に紹介された蕎麦屋に行きました。これは不味くはありませんでしたが、イマイチでした。ネットで予め調べた店のほうがよかったかも。

 帰り道の軽井沢の別荘地では、猪の子(ウリボウ)が目の前を横断していきました。写真は北軽井沢から見た活火山の浅間山です。

出役

2010-01-24 10:45:15 | 地元習俗
 猿や猪による作物被害を防止すべく電牧組合というものが設立されました。高電圧ショックを与えて彼らの浸入を阻止するための電気牧柵という設備を張り巡らし、それを管理維持していくための組合団体です。県(国?)からの設備費用の補助金の受け皿となる団体でもあります。私は初めての会合を四十九日法要のため欠席したので詳しいことが分かりませんでしたが、なんでも約140人1日分の人足作業を組合側で負担することが条件で補助金が支出されるようなことでした。こうした人足作業を「出役」というようです。

 役員の選出、役員による事前調査に始まり、昨日第1回目の作業開始となりました。総勢20-30人くらいの組合員がナタ・ノコ・刈払機・チェンソーを持って集まりました。30歳代が2人、他は大半が50、60歳代の人たちで、まず電気柵の設置ルートに沿って幅4メートルの立木の伐採です。

 私はここ10日間くらい風邪の症状が出ていたので、当日の作業に不安がありましたが、薬を飲んで厚着をして出かけました。厚着のせいでナタとノコをぶる下げたベルトが腰周りに足りず、急遽布紐で継ぎ足す無様な姿でした。斜面を登ったり下ったりの膝痛を抱える身には辛い作業でしたが、始めてみると風邪のことも忘れて快い汗をかいていました。汗で身体を冷やさないように衣類を適当に調節しながらの山仕事でした。

 共同作業をしていると、各人の人格、性格、能力が隠しようもなく現われ、こうして人間関係や相互の力関係が出来上がっていくのだなあと、机上では味わえない人生勉強をしてきました。

 3時間の作業を終えて帰宅して風呂に入りました。風邪を引いてから風呂に入るのを止めていたので、1週間振りの風呂でした。風呂上りにビールを飲みながら大相撲のテレビ観戦をして、久し振りの肉体労働の後の充実感を味わいました。

 今朝起きてみて、未だすっきり風邪が治った感じではありませんが、悪くはならなかったので、一安心です。