社長ノート

社長が見たこと、聞いたこと、考えたこと、読んだこと、

東京新聞 筆洗

2014-03-26 05:50:33 | 日記
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 「王様の耳はロバの耳」など西洋でロバはあまりいい例えではない。怠け者、まぬけ。そういえばディズニー映画の『ピノキオ』にも遊んでばかりのピノキオがロバに変身させられるシーンがあった。
 政治用語にもある。「ロバの投票」という。オーストラリアでは選挙の投票は義務で棄権すれば罰金である。投票率は高いが、笑えない現象も起きる。
 投票用紙に並んだ候補者全員に対し、有権者は議員にしたい順位を付けて投票する。中には関心もない有権者もいる。
 何が起こるか。アルファベット順に並んだ候補者をそのまま頭から一、二、三位と選んでしまう傾向が一定の割合で出る。面倒なのでこれでいいか。これが「ロバの投票」である。
 大阪市長選の投票率は過去最低の23%。民意を得たと自慢したかった橋下徹市長には敗北に近い勝利か。出題に対して、川柳をつくる付け句の「うれしかったり、かなしかったり」である。「かなしかったり、かなしかったり」かもしれぬ。白票・無効票は六万七千五百票余で、橋下氏に次ぐ二位。意味のない投票という部分で「ロバの投票」を連想したが、これは違う。
 有権者は足を運んで真面目に白票・無効票を投じたのであろう。選挙自体への異議である。議会とよく話し合えの声に耳を貸さなかった橋下氏。選挙から逃げた野党。「ロバの選挙」にしたのは有権者ではない。

毎日新聞 除雪

2014-03-26 05:45:40 | 日記
 県建設業協会は、2月中旬の記録的な豪雪への対応について、会員の建設業者を対象に実施したアンケート結果を発表した。12支部ある各管内の除雪体制について「不十分だった」と答えた建設業者が76%に上った。想定を大きく上回る積雪で、除雪機械や作業員が足りなかった現状が浮き彫りになった。

 同協会によると、アンケートは2月25日~今月3日に実施し、309社(回答率89・5%)から回答を得た。除雪体制が「不十分」と答えた企業に課題を尋ねたところ、「積雪量が除雪体制能力を超えていた」が最も多く、このほか「除雪機械が積雪量に対応できなかった」「除雪作業が長くなり作業員が不足した」などの指摘も目立った。また、除雪対応や積雪により工事が「大いに遅れる」は42%、「遅れる」も55%に上り、工期や作業員の確保への悪影響が懸念された。

 地域住民から除雪の遅れなどに対して苦情が相次いだことから、自由意見では住民に理解を求める声もあった。放置車両や渋滞が除雪を妨げるケースが多かったため、行政に対し「無駄な外出を控える、除雪機械に近づかないなどの注意喚起をもっとしてほしい」という要望も挙がった。

 一方、同協会が2009年に実施したアンケートと比較すると、除雪担当区間について「長すぎる」と答えた企業は39%から29%に減少。除雪体制を維持できる期間について、09年時は建設業界の不況を背景に「今年度まで」と危機感をあらわにする企業が47%に上ったが、今回は14%だった。

 青柳剛会長は「景気が上向いてきたことに加え、県が県有除雪車を増やすなどの改善を進めてきた効果が出てきている」と分析している。【喜屋武真之介】