navikuma のブログ 陽炎のようにゆらめく景色のなかを走行中です。

ユーラシア大陸の端っこからのたわごとです。

北コーカサスにルーツがある知人

2007年04月05日 | 日記
黒海とカスピ海に挟まれた険峻な大コーカサス山脈の北側に位置するアディゲア共和国(現ロシア連邦)にルーツがある知人がいます。
とっても端正な顔立ち(はっとするような美人)で欧州の人たちとはまったく違う白人(コーカソイド系)の風貌をしています。*(ウインク)**(びっくり2)*
チェルケス人とも民族とも呼ばれていますがロシア帝国-ソビエト連邦の3世紀強にまたがる侵攻と圧政そして差別ジェノサイド政策によって,現在そこにはロシア人30万人以上に対して10万人足らずの人たちがくらしています。*(家)*

かつてははるかに多くのアディゲア人が住んでいたそうですが、生き延びるためにデァスポラ(民族離散)によって世界中に散らばって暮らしているそうです。
たとえばシリアに4万5千人,ヨルダンに12万人,そしてトルコに350万人,ちなみにここオランダには1000人弱ほどだそうです。*(怒り)*

話を聞いたり写真や動画も見せてもらいましたが,しっかり自分達の慣習と文化を大切にしているのが判ります。
写真の中のある山岳地帯の風景はなんかとても日本のある地方の風景に似ている気もします。*(山)**(クローバー)*

そんな美しい風土のこの北コーカサス地方はロシアとの軋轢が絶えず最近でもチェチェン紛争や北オセチア学校人質事件などが起きている地域でもあります。
*(バツ)**(進入禁止)*
昨年夏たずねて行ったウクライナのクリミアでも同じような悲惨な歴史を背負っている民族がいました。

いつの時代でも今でもそして将来も大国・強国にすでに取り込まれていたりまた周辺地域に位置する小国と少数民族はいつも分の悪い概して熾烈な生活と運命を強いられるようです。
そんな数多の人たちに想いを傾けるとなんか無性に人の世の無常さと同時にまた人間のたくましさや誇り高さそして健気さに感情を揺さぶられます。*(すっぱい)**(怒り)*

そういうこともふくめてこもごも近い将来是非訪ねて行きたい土地のひとつです。
いつか必ずね。*(うるうる)**(砂時計)*