こちら、オーナーさんは能登の方。オーナーさんがオーストラリアに留学していたときに出会ったのが、イタリアンシェフのご主人様だそうです。
そして開業されたのが、民宿ふらっと。
当初、オーナーさんは海が見える洋風な造りにしたかったようですが、ご主人様がわざわざ洋風にすることはないとおっしゃったそうで、建てかえることなく今に続くそうです。
そんな民宿ふらっとの食堂では、当然ですが畳が敷いてあり、普通のテーブルに座椅子。

座ってフォークとナイフなんて結構いいじゃないですか?
食堂にはこんな置物たちも。

早速お料理が運ばれてきました~。

すごく素敵な器です。写真では光ってしまってそのよさがあまり伝わらないのが残念。
蓋を開けてみると・・・

白いのでよく分かりませんよね、すみません。
こちらのお料理は「いしりとポテトのスープ」金箔が飾られている豪華なスープです。
いしり(いしる)とは、イカの魚醤のことです。能登地方の名産品で私も購入しました。ちなみにとなりのお塩はふらっとさんでも使っている地元のお塩です。

魚醤と言えば「ナンプラー」の私(^_^;)タイのナンプラーとどう違うのかしら??興味津々です。
最初は全くいしるの味がわからなかったのですが、下から混ぜてみると茶色の部分が出てきてはっきり味がわかりました。すこーし生臭い?いやこれは海の味なんだ!という味。ポテトとの相性もいいですね。
ふらっとさんで使われているいしりは、オーナーさんのご実家で作られているものだそうです。ご家庭で作られてるものですから、市販のものとは味が違うでしょうね。
前菜はカンパチと鯛のカルパッチョ。ソースはいしりと柚子南蛮、梅です。

いしりにゆず南蛮、梅ソースだからイタリアンと言えども日本食のようにも思えます。
ソースが美味しかったので、自家製フォカッチャにつけてきれいに食べちゃいました。(2個あったけど、写真撮る前に食べちゃった
)

パスタは自家製パスタ・甘エビのタリオリーニ。

ソースは甘エビを殻ごと使っているそうです。写真に見える黒いものは「つるも」という海藻。御土産屋さんで料理方法を聞くと「お吸い物」がほとんどのようです。そういった食材をパスタに混ぜるなんて斬新です。
パスタはもっちりしていて、ソースがしっかり絡んでいます。生パスタなんて個々しばらく食べていなかったのでこれまた、他との比較ができないのですが、乾燥パスタとは全く別物ですね。どっちが好きかと聞かれたら回答に困ります
つるもに少し塩分があるとのことでしたが、このお料理自体あまり濃い味ではなかったので、テーブルにあった「珠洲の海」を少し混ぜていただきました。
次はオコゼのフリッターとサラダ。

オコゼなんて食べたことない~!!初めて食べました。
白身のお魚なんですね(^_^;)
カラっと揚がっていておいしいです。骨まで食べれちゃいました。
そしてスズキのグリル。

ドライトマトが効いています。
ここまで食べてイタリアンらしいと感じたのは、サラダのバルサミコドレッシングとこのスズキのグリルくらい。あとは和の食材が多く使われているのでイタリアンだけどイタリアンぽくない、しつこくないお料理でした。
本来ならこのあとデザート・コーヒーで終了なのですが、「お腹に余裕があればピザを焼きますよ」と言われて、おなかはいっぱいなんだけどピザバカの旦那さんが食べないわけありません。一応大きさを確認したところ小さめだったので1枚オーダーしちゃいました。

味の糠と紫蘇のピザです。糠?糠ってあの糠?ぬかみその糠??
お話を聞くと、この地域はお魚を糠付けにするそうです。昔の人が考えた保存食ですね。
アジだけでなく、いろんな魚を糠につけるそうです。そういえば、実家で糠サンマとか食べたことがあったなあ・・・。あまり好きじゃなかったし、その頃は糠サンマの糠があの糠だなんて想像してなかったなあ・・・。
食べてみると、「何これ?すっごいおいしいんだけど」これが2人共通の感想です。
アジはかなりしょっぱいのですが、紫蘇との相性が抜群。ピザ生地はシンプルでチーズとかトマトソースとか大量にかかることはなく、アジと紫蘇、シンプルなパリパリの生地だけで十分なピザです。
ご主人様、かなりの腕前です。
デザートは自家製プリン。

プリンはオーナーさんの妹さんが菓子職人だそうで、妹さんが作られたものだそうです。
コーヒーは、久しぶりに飲みました「LAVAZZA」のエスプレッソ。バンコクでは結構あちこちで飲むことが出来たのですが、日本ではお初です。
お隣のカフェでもLAVAZZAのコーヒーを出してくれます。私の住んでいるところより小さい町でこのコーヒーを飲めるってすごいことかも~。
お食事の後、オーナーさんとご主人様といろいろお話をさせてもらいました。ご主人様に日本に来ること、嫌じゃなかったのかお聞きしたところ、旅行で東南アジアにも行ったりしていろんな文化を見てきたから抵抗なかったそうです。
オーストラリアのことわざなのか英語のことわざなのか分かりませんが「帽子(キャップ)を置いたところが第2のふるさと」のような言葉があるそうです。日本で言う「住めば都」と同じような意味なのかもしれません。
私はなかなか「住めば都」にはならないタイプのようで、今でもここから離れたい気持ちがあります。
でも、ご主人様と話をしてちょっと考えてしまいました。
朝食はディナーとは180度変わって純和食です。


ご飯の後ろに少しだけあるのが、「コンカサバ」サバの糠漬けです。ご実家で作られた3年ものだそうです。
この量でご飯2杯は食べられちゃうとのこと。実際に食べてみると、このお茶碗1杯食べ切った後のコンカサバ・・・半分残りました
かなりしょっぱいです。でもおいしい
日本酒とか焼酎とかにも合うんじゃないかなあ~。
ふらっとさんでの滞在もあとわずか。支払いを済ませた頃、息子さんとオーストラリアから遊びに来ているというおじいちゃんが外から帰ってきました。
そこから息子さんとオーナーさんと小一時間ほど話し込んじゃって、とても楽しい時間をすごさせていただきました。
民宿って子供の頃に泊まったことがあるけど、ほとんど記憶がないです。民宿みたいなところだと、結婚して1年しないときに北海道に行ってユースホステルに泊まったことがあります。
そのときも思ったのですが、家族経営の小さな民宿やユースホステルって旅館やホテルとは違っていろんな話ができる、それも結構家族の話とか、個人的な話とかできる温かさがあるなあと思いました。
とても楽しいお宿でした。
もし能登に行く予定のあるかた、建物は古いです。普通の民家ですが、そういうことに抵抗なければお勧めです。
お料理が和食じゃなければ嫌!と言う方、オーナーさんのご両親様も別な場所で民宿をされていて、そちらは「郷土料理の宿さんなみ」と名前にあるように郷土料理を提供してくれるそうですから、いかがでしょうか?
そして開業されたのが、民宿ふらっと。
当初、オーナーさんは海が見える洋風な造りにしたかったようですが、ご主人様がわざわざ洋風にすることはないとおっしゃったそうで、建てかえることなく今に続くそうです。
そんな民宿ふらっとの食堂では、当然ですが畳が敷いてあり、普通のテーブルに座椅子。

座ってフォークとナイフなんて結構いいじゃないですか?
食堂にはこんな置物たちも。

早速お料理が運ばれてきました~。

すごく素敵な器です。写真では光ってしまってそのよさがあまり伝わらないのが残念。
蓋を開けてみると・・・

白いのでよく分かりませんよね、すみません。
こちらのお料理は「いしりとポテトのスープ」金箔が飾られている豪華なスープです。
いしり(いしる)とは、イカの魚醤のことです。能登地方の名産品で私も購入しました。ちなみにとなりのお塩はふらっとさんでも使っている地元のお塩です。

魚醤と言えば「ナンプラー」の私(^_^;)タイのナンプラーとどう違うのかしら??興味津々です。
最初は全くいしるの味がわからなかったのですが、下から混ぜてみると茶色の部分が出てきてはっきり味がわかりました。すこーし生臭い?いやこれは海の味なんだ!という味。ポテトとの相性もいいですね。
ふらっとさんで使われているいしりは、オーナーさんのご実家で作られているものだそうです。ご家庭で作られてるものですから、市販のものとは味が違うでしょうね。
前菜はカンパチと鯛のカルパッチョ。ソースはいしりと柚子南蛮、梅です。

いしりにゆず南蛮、梅ソースだからイタリアンと言えども日本食のようにも思えます。
ソースが美味しかったので、自家製フォカッチャにつけてきれいに食べちゃいました。(2個あったけど、写真撮る前に食べちゃった


パスタは自家製パスタ・甘エビのタリオリーニ。

ソースは甘エビを殻ごと使っているそうです。写真に見える黒いものは「つるも」という海藻。御土産屋さんで料理方法を聞くと「お吸い物」がほとんどのようです。そういった食材をパスタに混ぜるなんて斬新です。
パスタはもっちりしていて、ソースがしっかり絡んでいます。生パスタなんて個々しばらく食べていなかったのでこれまた、他との比較ができないのですが、乾燥パスタとは全く別物ですね。どっちが好きかと聞かれたら回答に困ります

つるもに少し塩分があるとのことでしたが、このお料理自体あまり濃い味ではなかったので、テーブルにあった「珠洲の海」を少し混ぜていただきました。
次はオコゼのフリッターとサラダ。

オコゼなんて食べたことない~!!初めて食べました。
白身のお魚なんですね(^_^;)
カラっと揚がっていておいしいです。骨まで食べれちゃいました。
そしてスズキのグリル。

ドライトマトが効いています。
ここまで食べてイタリアンらしいと感じたのは、サラダのバルサミコドレッシングとこのスズキのグリルくらい。あとは和の食材が多く使われているのでイタリアンだけどイタリアンぽくない、しつこくないお料理でした。
本来ならこのあとデザート・コーヒーで終了なのですが、「お腹に余裕があればピザを焼きますよ」と言われて、おなかはいっぱいなんだけどピザバカの旦那さんが食べないわけありません。一応大きさを確認したところ小さめだったので1枚オーダーしちゃいました。

味の糠と紫蘇のピザです。糠?糠ってあの糠?ぬかみその糠??
お話を聞くと、この地域はお魚を糠付けにするそうです。昔の人が考えた保存食ですね。
アジだけでなく、いろんな魚を糠につけるそうです。そういえば、実家で糠サンマとか食べたことがあったなあ・・・。あまり好きじゃなかったし、その頃は糠サンマの糠があの糠だなんて想像してなかったなあ・・・。
食べてみると、「何これ?すっごいおいしいんだけど」これが2人共通の感想です。
アジはかなりしょっぱいのですが、紫蘇との相性が抜群。ピザ生地はシンプルでチーズとかトマトソースとか大量にかかることはなく、アジと紫蘇、シンプルなパリパリの生地だけで十分なピザです。
ご主人様、かなりの腕前です。
デザートは自家製プリン。

プリンはオーナーさんの妹さんが菓子職人だそうで、妹さんが作られたものだそうです。
コーヒーは、久しぶりに飲みました「LAVAZZA」のエスプレッソ。バンコクでは結構あちこちで飲むことが出来たのですが、日本ではお初です。
お隣のカフェでもLAVAZZAのコーヒーを出してくれます。私の住んでいるところより小さい町でこのコーヒーを飲めるってすごいことかも~。
お食事の後、オーナーさんとご主人様といろいろお話をさせてもらいました。ご主人様に日本に来ること、嫌じゃなかったのかお聞きしたところ、旅行で東南アジアにも行ったりしていろんな文化を見てきたから抵抗なかったそうです。
オーストラリアのことわざなのか英語のことわざなのか分かりませんが「帽子(キャップ)を置いたところが第2のふるさと」のような言葉があるそうです。日本で言う「住めば都」と同じような意味なのかもしれません。
私はなかなか「住めば都」にはならないタイプのようで、今でもここから離れたい気持ちがあります。
でも、ご主人様と話をしてちょっと考えてしまいました。
朝食はディナーとは180度変わって純和食です。


ご飯の後ろに少しだけあるのが、「コンカサバ」サバの糠漬けです。ご実家で作られた3年ものだそうです。
この量でご飯2杯は食べられちゃうとのこと。実際に食べてみると、このお茶碗1杯食べ切った後のコンカサバ・・・半分残りました

かなりしょっぱいです。でもおいしい

ふらっとさんでの滞在もあとわずか。支払いを済ませた頃、息子さんとオーストラリアから遊びに来ているというおじいちゃんが外から帰ってきました。
そこから息子さんとオーナーさんと小一時間ほど話し込んじゃって、とても楽しい時間をすごさせていただきました。
民宿って子供の頃に泊まったことがあるけど、ほとんど記憶がないです。民宿みたいなところだと、結婚して1年しないときに北海道に行ってユースホステルに泊まったことがあります。
そのときも思ったのですが、家族経営の小さな民宿やユースホステルって旅館やホテルとは違っていろんな話ができる、それも結構家族の話とか、個人的な話とかできる温かさがあるなあと思いました。
とても楽しいお宿でした。
もし能登に行く予定のあるかた、建物は古いです。普通の民家ですが、そういうことに抵抗なければお勧めです。
お料理が和食じゃなければ嫌!と言う方、オーナーさんのご両親様も別な場所で民宿をされていて、そちらは「郷土料理の宿さんなみ」と名前にあるように郷土料理を提供してくれるそうですから、いかがでしょうか?