奈良のむし探検

奈良に引っ越しました。これまでの「廊下のむし探検」に倣って「奈良のむし探検」としましたが、動物・植物なんでも調べます。

接写を持って花と虫を撮りに2

2021-05-20 20:28:43 | 奈良散策
奈良散策 第92弾


5月14日午後に一眼レフにマクロレンズを取り付け、さらに、NIKON P950を持って、植物を撮影に行った時の写真の続きです。









この日は鳥は撮らないつもりだったのですが、珍しくセッカが電線に止まって鳴いていたので思わず撮影。



金魚の稚魚を放している養魚池に何かいっぱい生えてきていました。





拡大するとこんな感じ。葉の脇に芽のようなものが見えるので、最近、畑でよく見る帰化植物のホソバヒメミソハギかもと思ったのですが、もう少し育たないと何ともいえません。







ウサギアオイは小さな花が咲くのですが、今回は接写カメラを持ってきたので、拡大して撮っておきました。









いつものヨシ原に行くと、相変わらず、オオヨシキリがうるさく鳴いていました。鳥は撮らないつもりだったのですが、先ほど、セッカを撮ったので、不公平になるといけないと思って撮っておきました。





道にはみ出していたカラスムギです。





道沿いにコモチマンネングサが生えていたので、これも接写で撮ろうと思って、道端に座って撮りました。







黄色の花は意外に綺麗です。



写真を撮っていたら、いきなりカエルが飛び出しました。背中に白い線が入っているので、トノサマガエルの幼体ではないかと思います。(追記2021/05/20:uni2さんから、「カエルはヌマガエルと思います。背に筋があるのとないのがいるようですが、私がいる淡路島では筋が入っているのを見たことがありません。」というコメントをいただきました。「日本の両生爬虫類」を見ると、確かに背中線をもつ個体もあると書かれていました。背中線があるのはトノサマガエルとばかり思っていました。「背面はまばらな隆条突起と小さな顆粒状突起で覆われている」という点が見分けるポイントなのでしょうね。ご指摘、どうも有難うございました





この間、咲き始めたと思ったキキョウソウがいっぱい咲いていました。まだ、もう少し写真はあるのですが、また、次回に回します。

雑談1)イネ科を勉強しなくてはと思って、ほとんど衝動的に、長田武正、「日本イネ科植物図譜」(平凡社、1989)、桑原義晴、「日本イネ科植物図譜」(全国農村教育協会、2008)の2冊の図鑑を購入しました。両方とも古本だったのですが・・・。共に、手描きの丁寧な絵が描かれていて、イネ科はやはりこういう図鑑でないと分からないだろうなと思いました。ネットの書評にも載っていたのですが、前者は最初にイネ科を12群に分けた絵解き検索表が載っていて、また、本文中にも他種との違いが細かく書かれているので、種を決めるときにかなり役立ちそうです。後者には検索表がなく、また、他種との違いも書かれていないのですが、絵が精密に描かれているので、種の決定のときに役に立つのではと思っています。これからは撮影するときに、写すだけでなく、採取して調べていこうと思っています。(追記2021/05/21:桑原義晴、「日本イネ科植物図譜」でも属によっては検索表が載っていたり、類似種の違いについて書かれていました

雑談2)最近は天気が悪いので、ひたすら過去にブログに出してきた写真のデータベースづくりをしています。今日は昨年の9月分を仕上げました。昨年というと、新「廊下のむし探検」という名前のブログに出していたころです。この頃のブログを見ると、やはり虫が多かったですね。特に、蛾が多かったのが、今では何となく懐かしく思われます。私がこんな虫の写真を撮り始めたのは、大人になっても蛾が怖かったことがきっかけでした。蛾が怖かったのですが、マンションには明かりに惹かれてたくさんの蛾がやってくるので、どんな蛾が来るのだろうと思って、望遠でこわごわ撮り始めたのが最初でした。それが最終的にはたくさんの標本を作ることになったのですから、人生って不思議ですね。

接写を持って花と虫を撮りに

2021-05-20 08:14:59 | 奈良散策
奈良散策 第91弾


5月14日は朝、佐保川と秋篠川の合流点まで歩いた後、午後から今度はいつもの養魚池がたくさんある地区に花と虫を撮りに行きました。この日は、特に花をちゃんと撮ろうと思って、いつもは虫を撮っている一眼レフの接写(Nikon D7100+AF-S Micro Nikkor 85mm)とひょっとして鳥がいたらと思ってNikonのコンデジ(Nikon P950)を持っていきました。Nikon P950はコンデジなのですが、一眼レフ並みの重さを持っています。いつもは花はCanon SX70 HSで撮っているのですが、結果的に花を撮る時もNikon P950の方が鮮明に写ることが分かりました。ただ、一眼レフとこの重いコンデジ(これに一脚を取り付けている)を共に首から下げ、ポケットに双眼鏡を入れて歩いていると、カメラマンみたいにはなるのですが、とにかく重かったです。でも、いずれにしても花をちゃんと撮るときにはこの組み合わせがよさそうです。ただ、Nikon P950で拡大して撮ろうとすると、最短撮影距離が5 mなので、かなり離れないといけないのがちょっとネックです。クローズアップレンズでもつけてみたらよいかな。





最初は畑の縁で咲いていたウラジロチチコグサです。チチコグサの仲間もいろいろあるので、一度、まとめてみたいなと思っています。



タチイヌノフグリの花は小さいので、ぱっと見、咲いているのかどうか分かりません。



接写で撮るとこんなに立派な花が咲いていました。









こちらはいつも撮っているニッポンタチバナですが、今回はニコンのコンデジで撮ってみました。意外に鮮明に撮れます。





これはヤナギハナガサ。今頃はいっぱい咲いています。



セイタカアワダチソウにアブラムシが付いていました。花ばかり撮っていると写真を見ている人にはよいのですが、虫がいるとつい撮りたくなるのが私の性分。







「アブラムシ入門図鑑」によると、セイタカアワダチソウにはこのセイタカアワダチソウヒゲナガアブラムシという長い名前の種だけが寄生するそうです。アブラムシは寄主が分かると種がだいたい分かるので便利です。ただ、寄主は季節によって変わることがあります。アブラムシの生活史については以前調べたことがあります。アブラムシは普通、冬~春と夏~秋で寄生植物を変えるという寄主転換を行うのですが、セイタカアワダチソウヒゲナガアブラムシの場合は周年セイタカアワダチソウだけにつきます。写していると、一斉に同期して振動する様子が面白いです。何の合図で同期しているのでしょう。視覚情報なのかなぁ。黒いアブラムシが一匹写っているのですが、まったく動かないので死んでいるのかもしれません。これは何だか分かりません。







ユキノシタは民家の塀の外で咲いていました。ユキノシタは花の形が面白いので、写し甲斐があります。



シオカラトンボがいました。この日の撮影でトンボの種類数は増えたのですが、それでも数は少ないです。



栄養の行き届かないひょろひょろっとした草なのですが、花が咲いていたので写しました。



たぶん、マメグンバイナズナではないかと思います。







民家の塀の下からはみ出していました。花は見るからにナス科なのですが、花弁が4枚? でも、たまたま正面で写った花だけが4枚で、ほかは5枚のようです。固い葉を持っていて、たぶん園芸種というのでネットで調べてみると、ナス科のタマサンゴ Solanum pseudocapsicumのようです。夏になると赤い実ができるみたいなので、ちょっと楽しみが増えました。

まだまだたくさん撮ったのですが、長くなるので、一旦、ここで終わります。