奈良のむし探検

奈良に引っ越しました。これまでの「廊下のむし探検」に倣って「奈良のむし探検」としましたが、動物・植物なんでも調べます。

特別展「太安萬侶」

2023-11-30 21:18:27 | 神社・寺・古墳など
奈良散策 第997弾


奈良県立橿原考古学研究所附属博物館で開かれている特別展「太安萬侶」が26日までだったので、急遽、前日の25日に行くことにしました。太安萬侶は古事記の編纂者として有名なのですが、養老7年の723年に亡くなってから今年で1300年に当たるので、特別展が開かれたようです。橿原考古学研究所附属博物館は3月に来たので、今年2回目になります。



博物館は大和郡山からだと車で40分くらいかかるところにあります。入り口にはこんな看板が取り付けられていました。





これは博物館の入り口です。会期終了の前日の土曜日なので、混んでいるかなと思ったのですが、駐車場にはまだいくつか空きがありました。



博物館の中に入ったところです。「太安萬侶」の大きな幕が置かれていました。



もう少し奥に行ったところです。この右側に入り口があります。入場料は一人800円。入り口で写真を撮ってもよいかと聞いてみました。フラッシュは禁止で、フラッシュ無しだったら全体を撮るのは構わないが、個別の展示は個人的な利用に限ってほしい。また、撮影禁止もあるので気を付けてくださいとのことでした。それで、展示場全体を撮ったものだけを載せることにします。



入り口にあったパネルです。



展示場は2部屋になっていて、第一展示場の入り口です。



これは中に入ったところです。





そして、こちらは第二展示場です。太安萬侶は奈良県田原本町多の出身で、多氏一族の子孫です。多にはその中心となる多神社(多坐弥志理都⽐古神社)があります。太安萬侶はこの近傍に埋葬されていると思われていたのですが、昭和54年、奈良市此瀬町という奈良市の東のはずれの茶畑の中で、まったくの偶然に、火葬墓と銅製墓誌が見つかりました。墓誌には「左京四條四坊従四位下勲五等太朝臣安萬侶以癸亥年七月六日卒之 養老七年十二月十五日乙巳」と書かれていたので、太安萬侶の墓であることが分かりました。「続日本紀」にも死亡したのが養老7(723年)年7月と記されていたので墓誌と一致しています。天武・持統天皇は火葬されていたので、当時、火葬は普通に行われていたと考えられます。この墓誌には住所も書かれていて、平城京の左京四條四坊で現在のJR奈良駅の西側にあったこと、位階が従四位下であり行政府の長官か次官にあたる中級貴族であったことなどがうかがえます。なぜ、これほどまでに離れた場所に埋葬されたのかについては分かっていません。ただ、木櫃は木炭の中に埋められていて、この木炭の年輪と炭素14年代測定法を併用したウィグルマッチング法で調べてみると、木炭の年代が746~766年であることが分かりました。つまり、亡くなった年とは約20年のずれが出ています。それで、この墓は改葬されたのではないかと考えられています。





博物館を出て、周りをちょっと歩いてみました。道を挟んだ斜め南側に橿原考古学研究所の建物がありました。



交差点から見ると、畝傍山がすぐそばに見えました。

早朝の散歩 日の出と月

2023-11-29 20:54:36 | 奈良散策
奈良散策 第996弾


今日(11月29日)の早朝の散歩のときに撮った写真です。



朝6時49分。東の空が赤くなっています。









今日は立ち止まって日の出を待つことにしました。







6時56分。ようやく日の出になりました。この日の奈良市の日の出時刻は6時44分。山がある分だけ、12分ほど日の出が遅くなっているようです。





西の空を見ると、月が出ていました。ちょっと拡大してみました。



日の出直後でまだ薄暗いのですが、そのまま歩いていたら、ケリがいました。





金魚池周辺にはハクセキレイがいました。







ため池の近くにあるナンキンハゼにキジバトが止まっていました。この木にはいろいろな鳥が来るので、ちょっとねらい目の場所です。



その近くにあったノイバラの赤い実です。



繁みで小鳥が飛び回っているので、しばらく粘ってみました。飛び回っているのは、たぶん、アオジだと思うのですが、ジョウビタキだけが撮れました。



電線に止まっていたモズ



それに、ツグミ







最後はヒイラギの花でした。

早朝の散歩 イタチ

2023-11-28 19:57:45 | 奈良散策
奈良散策 第995弾


11月27日早朝の散歩のときに撮った写真です。





稲刈りの終わった田んぼの横に生えていたヒメジョオンです。この日も日の出前に家を出たので、まだ薄暗かったです。



これはシチヘンゲ





ヒメツルソバは今頃いっぱい咲くのですね。



やっと日の出になりました。鳥も動き始めたようです。これはため池にいたキセキレイ



それからモズ。朝陽で赤く染まっています。



これはバンの幼鳥。



木のてっぺんに止まっていたダイサギ



これは水を抜いたため池にいたアオサギ



ため池の周りにいたジョウビタキです



これはハシビロガモ。でも、カモはこれだけ。少ないですね。



これは対岸にいたイソシギ



ため池にもあまり鳥がいないので、もう少し歩くことにしました。途中でみたアオサギです。



ナンキンハゼの実を食べにムクドリの群れが来ていました。



ふと、金魚池の縁にイタチがいるのに気が付きました。カメラを向けたら、さっと穴に入ってしまいました。





そして、顔だけ出してあたりを見回しています。穴から出るタイミングを図っているのかもしれません。



と、その瞬間、外に飛び出しました。







あまりに速く動くので、カメラが追い付きません。写真に撮ると、ほとんど空中を飛んでいるような感じです。しっぽが長いのでチョウセンイタチだろうと思います。



金魚池の縁にいた黒猫です。こちらを向いてくれないかなと思って、しばらく待っていたのですが、ダメでした。



最後はアスパラガスの実です。

平城宮跡遺構展示館

2023-11-27 21:06:59 | 神社・寺・古墳など
奈良散策 第994弾


11月24日は水上池に渡り鳥を撮りに行く前に平城宮跡遺構展示館に行きました。また、水上池から戻ってきてから、遺構展示館周辺を歩いてみました。そのときの写真です。



これは遺構展示館の入り口です。なかなか立派な建物なのですが、やはり入場無料でした。奈良は有名なところ以外はたいてい無料です。



これは建物の中に入ったところです。入り口にはボランティアの方が何人かおられて、入場したら、説明しましょうかと言われるのでお願いしました。



平城京の大極殿の東側には、天皇が起居した内裏正殿があり、その屋根は檜皮葺きだったそうです。これはその模型です。



その東には役所の建物が並んでいたのですが、ここはその遺構だそうです。役所の建物も檜皮葺きでした。檜皮葺きは軽いので、地面に穴を掘ってそこに木の柱を埋め込んだようです。



穴はこんな風にまず四角に掘り、その中に丸い柱の穴をあけたとのことです。残念ながら柱自体は残っていないので、こんな穴だけが残っています。



これは第二次大極殿の屋根の一部の復元です。708年、元明天皇のときに難波京から平城京に遷都するのですが、聖武天皇の時に何度も遷都しました。都は、平城京→恭仁京→難波京→紫香楽宮→平城京の順に遷都され、最終的に平城京に戻ってきました。このとき、最初の大極殿と位置的に大きく離れたところに大極殿が造られたので、こちらを第二次大極殿と呼んでいるようです。



これは瓦葺の建物の模型です。瓦葺の場合は家自体が重いので、下に礎石を置き、その上に柱を載せて建物を支えたとのことです。重さで支えているだけで、特に固定はされていなかったのですが、最近の建物は耐震構造になっているとのことでした。



これは井戸の周りを覆う木の筒で、この写真のものは直径1.7mの杉の木をくりぬいて作られようです。



丸や四角の筒のものもあり、こちらは木を組み合わせて作られています。



土台にはレンガも使われていたようです。



これはレンガが使われていた遺構です。



これは瓦。



そして、木簡です。



建物の外に出てみました。建物の礎石が並んでいます。



遠くは一面オギの原になっていました。



ちょっと拡大してみました。







水上池から戻ってきてから、遺構展示館の近くにある井戸の跡も見てみました。おそらく、中心の穴に先ほどの木の筒が入るのでしょう。





オギの原にも行ってみました。なかなか見事ですね。夕日に染まったオギの原は撮影スポットになっているそうです。

この日は鳥の撮影のためにNIKON P950を持って行ったのですが、展示館の内部はやや暗いので、スマホで写しました。

早朝の散歩 雲、チョウゲンボウ

2023-11-26 20:51:26 | 奈良散策
奈良散策 第993弾


今朝(11月26日)の散歩のときに撮った写真です。本当は一昨日の平城京跡遺構展示館に行った時の写真と、昨日の橿原考古学研究所付属博物館に行った時の写真があるのですが、整理ができていないので後に回すことにしました。





この日は6時50分くらいに家を出たので、もう日の出まぢかでした。



そして、5分ほど経った6時55分に日の出になりました。





今朝は薄い雲が空の半分を覆っていました。それが徐々に動いていき、空全体を覆いそうになるので、気になって雲ばかり撮ってしまいました。



アンテナに止まっていたヒヨドリです。朝陽を浴びて赤く染まっています。



また、雲を撮ってしまいました。





今朝は気温2度。霜がいっぱい降りていました。





またまた、雲を撮ってしまいました。



ナンキンハゼに白い実がいっぱいついています。



水を抜いたため池です。





渡り鳥が来ているかなと思って覗いてみたのですが、オオバンが1羽いただけでした。



ヨシが高さ3m以上に伸びています。



今朝は寒いからか、鳥もいないなと思って、遠くに止まっていたモズを撮りました。



この間、オオタカが止まっていた電柱の先端に、今朝はチョウゲンボウが止まっていました。







また、少しずつ近づきながら写してみました。これ以上近づいたらダメかなと思ったら、やはり飛んでいってしまいました。



これも遠くにいたジョウビタキ



別のため池に行ってみたのですが、カイツブリがいただけでした。





なんか雲が気になってしまいますね。





帰りに撮ったモズです。



仲のよさそうなスズメ