奈良散策 第1508弾
4月27日にまたまた広陵町にある新家長福寺に桜を見にいきました。今シーズン実に3度目です。御衣黄という緑色の八重桜が時間が経つと赤くなるというので22日に見に行ったのですが、まだそれほど赤くなかったので、もう一度行ってみることにしたのです。車で竹取公園の前を通った時、やけに駐車している車が多いなと思いました。我々は広陵町立図書館の前の駐車場に止めたのですが、いつもより止めている車が多かったので、何かイベントでもあるのかなぁと思っていました。
新家長福寺に行って、それから図書館で調べ物をした後、いざ帰ろうと思って駐車場に行ったらとんでもないことになっていました。駐車待ちの車が並んでいるではないですか。かなり広い駐車場だったのですが、仕切りのない単なる広場だったので、駐車場内に車が多数入り込んで駐車待ちをしています。お陰で、帰ろうと思っても車を動かすことができず、駐車場の外に出るのも大変でした。ほとんどカオス状態です。でも、なんとか外に出て無事に家に戻ることができました。帰ってから調べてみると、「第6回 ら・みっけクラフト」というイベントをしていたようです。何か作ったり、工芸品や食べ物を売るようなイベントだったようです。


新家長福寺の入り口と本堂です。右手に見える桜の木が関山という品種でした。

前回行ったときに花を撮るのを忘れたので撮っておきました。


前回、接写用のカメラを持って行かなかったので、今回は持っていき、萼筒と萼片を撮りました。ただ、柵の中に植えられていて、花に手が届かなかったので、落ちている花で撮影しました。「サクラハンドブック」に載っている写真と比較すると、確かに関山でよさそうです。


そして、御衣黄です。前回来た時よりは確かに赤くなってはいたのですが、花弁が赤いというより中心が赤くなっている花が多かったです。桜の花が散る間際に赤くなる理由については、日本植物生理学会のQ&Aに載っていました。要は、赤くなるのはアントシアニンという色素によるものだそうです。この色素は酸性で赤色、アルカリ性で青色になります。花が散る前になると、太陽の光を受けてこのアントシアニンが大量に合成されてくるとのことです。さらに、老化現象のため細胞内が酸性に変わっていくので赤くなるとのことです。同じような現象はアサガオ、スイフヨウなどでも見られるとのことでした。


ちょっとシダレっぽい八重桜があったので、ついでに調べてみました。

これは葉です。

そして、萼筒。

萼片。

それに苞です。こういう情報をもとに先ほどのハンドブックで調べてみると、どうやらシダレではなく、いっぱい植えてある松月と同じだったようです。


もう一本御衣黄があるので見に行ったのですが、やはり中心部分だけが赤くなっていました。赤くなるといっても、こんなものなのかもしれませんね。

最後は、この間見たオオヤマザクラについてです。


前回は葉がまだ若かったので、もう一度、葉を撮り直しました。鋸歯がハンドブックに載っているオオヤマザクラとよく似ているので、たぶん、オオヤマザクラであっているのでしょう。