奈良のむし探検

奈良に引っ越しました。これまでの「廊下のむし探検」に倣って「奈良のむし探検」としましたが、動物・植物なんでも調べます。

水谷神社鎮花祭奉納狂言

2024-04-13 21:12:14 | 神社・寺・古墳など
奈良散策 第1124弾


4月5日、春日大社の摂社の水谷神社で鎮花祭がありました。鎮花祭は午前10時から1時間ほどで終わったのですが、午後13時から、春日禰宜座狂言会主催による水谷神社鎮花祭奉納狂言があるというので見学することにしました。説明によると、鎮花祭には昔から神楽と禰宜座狂言が奉納されてきたそうです。禰宜座狂言と言われるのは春日禰宜が演じる狂言だからだそうです。





若草山の麓を歩いたりしてから、13時ちょっと前に水谷神社に着くと、午前中に巫女さんの舞のあった舞台に椅子が並べられていました。



鎮花祭のときは神社の中に入れなかったのですが、今回は入ることができたので、本殿を撮ってみました。桜の花が飾ってあるのは鎮花祭だからでしょうか。



初め、舞台の横にある椅子に座っていたのですが、後ろの方だったので、写真が撮りにくいし、舞台が始まると途中で席を立ちにくいかもと思って、舞台の正面で立って見ることにしました。



13時になると、4人の演者が入場し、狂言が始まりました。











事前に演題などが書かれた紙をもらっていたので見てみると、小舞の「末社の神」という演題のようです。演じているのは、二十五世 大蔵彌右衛門です。



次は若い演者の登場です。袴狂言で「口真似」という演題です。袴狂言というのは演者が面や装束をつけずに紋付袴姿で演じるものをいうそうです。









その場では筋が十分には分からなかったのですが、後でネットを見ると、あらすじが書いてありました。ある人から銘酒をもらった主人は一人で飲むのもどうかと思って、酒の相手を見つけて来いと太郎冠者に申しつけます。



太郎冠者が呼んできたのは有名な酒乱の人でした。





追い返すわけにはいかず、仕方なく、太郎冠者に客人に粗相のないように「私の言うとおりにしなさい」と命じますが、太郎冠者は自分が主人に命じられたことをそっくりそのまま客人に命じます。





主人はそのことを知って、そちらに行っては駄目だと引っ張りますが、太郎冠者も同じようにそちらに行っては駄目だと引っ張ります。



最後に主人は太郎冠者を押し倒すのですが、今度は太郎冠者が客人を押し倒してしまうという、そんな内容でした。セリフはよく分からなかったのですが、動作が大変面白かったです。この後、まだまだ演目が続くのですが、朝早く家を出てきたので、この辺りで帰ることにしました。

奈良に引っ越してから、お神楽、猿回し、式包丁、田楽、獅子神楽、南京玉すだれなど、昔の芸能を間近でみることができて大変幸せです。

春日大社と若草山周辺散策

2024-04-12 20:34:55 | 神社・寺・古墳など
奈良散策 第1123弾


4月5日、春日大社の摂社水谷神社で行われた鎮花祭を見た後、午後1時から開かれる狂言までにまだ時間があったので、若草山の麓と手向山八幡宮に行ってみました。

最初は春日大社で見た植物と鳥です。



桜は満開でした。



これはジンチョウゲかな。





そして、ミモザ





ツツジの仲間ですが、今頃、咲くのは何でしょうね。



これはアセビ





そして、ベニバナマンサク



これは鎮花祭が行われているとき、水谷川の横で撮ったヤマガラです。苔をくわえています。



鎮花祭が終わったので、若草山の麓に行ってみました。予想通り、桜がいっぱいでした。



鹿と桜、いかにも奈良っぽいですね。







遠くまで行かなくてもこの辺で十分、花見ができます。



若草山に登る人も見えました。登山道の横は桜並木になっています。





若草山から奈良公園方面に歩いていきました。ここにも桜が咲いていました。ただ、ここの桜は八重です。



コブシの花も咲いています。







この八重桜には名札がついていました。ナラノココノエザクラだそうです。昨年、行った時期が遅くて見損なった花でした。ラッキー。



そこにいたシカです。





ちょっと逆戻りをして、手向山八幡宮に行ってみました。ここは東大寺大仏建立のとき、九州の宇佐八幡宮から東大寺守譲のために勧請した神社です。入り口には桜が咲いていました。



中はしっとりとした感じです。





燈篭の模様が可愛いですね。





本殿の前は舞台になっているようです。



そろそろ狂言の開始時間になるので、水谷神社に戻ることにしました。桜はここかしこ咲いています。



これは手向山八幡宮の入り口です。この続きは次回に回します。

春日大社の摂社水谷神社の鎮花祭

2024-04-11 21:09:30 | 神社・寺・古墳など
奈良散策 第1122弾


4月5日に春日大社の摂社水谷神社で鎮花祭が開かれました。鎮花祭は今回が初めてです。





10時に始まるというので、そのちょっと前に水谷神社に着きました。神社の前にももう見物客が集まっていました。



神社の近くは人が集まっていて撮影ができないので、ちょっと離れたところから撮ってみました。





神社の左側に舞台ができていました。



そこに楽器を持った人が3人が坐っていました。





10時になると、神官の方々や巫女さんらが列をなしてやってこられました。





神官の方々は小さな小屋の中に入り、巫女さんらは舞台に座りました。NHKなどのテレビカメラも何台か来ていたようです。



舞台の方を撮ってみました。



手前の人は笙を持っています。



舞台には鼓や琴がおいてあります。



そのうち、巫女さんは幕の後ろに引き下がり、3人が楽器を鳴らし始めました。祭りが始まるようです。



本殿の前には多くの関係者が座っています。玉串奉奠の時に知ったのですが、大半は午後の狂言を行う人たちでした。



神官の方が祝詞をあげ始めました。それに合わせて坐っている方や見物客の方も声を出して祝詞の朗読をしています。



水谷神社の御祭神はもともとは牛頭天王だったのですが、明治時代の神仏分離で素戔嗚命(すさのおのみこと)、奇稲田媛命(くしなだひめのみこと)、大己貴命(おおなむちのみこと)の三座になったようです。奇稲田媛命はヤマタノオロチ退治のときに素戔嗚命が助けた媛で、のちに素戔嗚命と結婚することになります。大己貴命は大国主命です。鎮花祭は疫病封じを祈る祭です。







祝詞が終わると、お神楽になり、4人の巫女さんが舞を舞います。



ちょっと離れたところから見ると、まるで平安時代の風景みたいですね。









2人の舞や4人の舞など舞にもいろいろな種類があるようです。



巫女さんの後ろでは琴、拍子木、鼓などもった方がおられます。



その後ろでは先ほどの神官の方々が見ています。

そして、11時過ぎに鎮花祭は終わりました。狂言は13時からなので、その間に若草山の方に行くことにしました。その話は次回に回します。

時代行列と白狐渡御

2024-04-08 21:29:26 | 神社・寺・古墳など
奈良散策 第1119弾


3月31日に大和郡山ではお城まつりのメインイベントとして、時代行列と白狐渡御が行われました。一昨日と昨日、源九郎稲荷神社で行われた例祭、白狐渡御の出発準備、時代行列の出陣式、白狐渡御の行進について書いたので、今日はその続きです。



行列出発の14時が近づきました。正面では柳澤吉里を中心に勝鬨が挙げられました。



右下には市長さんも写っています。いよいよ時代行列の出発になります。







騎馬武将らは馬に乗り始めました。公募で決まった小学校5年から高校生の生徒たち5名の騎馬武将はおそらく初めて馬に乗ったのでは。



14時ちょうど、ふれ太鼓を先頭に時代行列が出発しました。



道の両側で見物客で埋まっています。



そこに、白狐渡御の一行も加わりました。総勢300名の大行列になりました。出発地周辺は人でいっぱいなので、ちょっと先回りをして藺町通りの方に行ってみました。



しばらく待っていると、先頭のふれ太鼓がやってきました。この直前に藺町通りは通行止めになりました。



続いて、僧の叡尊の一行です。



白馬に載ってきたのは武田信玄。



それに続いて武田勝頼。



それから福島孝治。



多賀秀家。



そして、勝鬨を挙げた柳澤吉里です。



藺町通りを進む時代行列です。



次は筒井順慶。



それから鉄砲隊。



槍隊。



小姓。



そして上臈。上臈とは年功を積んだ位階の高い人を指すそうです。







その後ろから、源九郎稲荷神社を出発した白狐渡御の一行が続いています。



これは道案内をする猿田彦命のようです。





さらに、狐のお面をつけた子供たちが続きます。





藺町通りに入ると、子供たちは白狐踊りを始めました。



そして、最後はお囃子が続きます。この後、時代行列は途中で分かれ、白狐渡御は元の源九郎稲荷神社に戻りました。それで我々も家に戻ることにしました。

時代行列出陣式と白狐渡御

2024-04-07 20:55:12 | 神社・寺・古墳など
奈良散策 第1118弾


3月31日、大和郡山では時代行列と白狐渡御(びゃっことぎょ)が行われました。時代行列の出陣式と白狐渡御の出発時刻が共に13時半なので、源九郎稲荷神社での白狐渡御の出発準備を見た後、大和郡山市役所前で行われる出陣式に行ってみることにしました。



市役所前につくと、駐車場に馬がいます。数えてみると全部で9頭。





馬を見ると、なんだか興奮してしまいます。



市役所前は人で溢れていました。



正面には白い幕が張られ、その前に武将が座っています。





今年から、騎馬武将として小学校6年から高校生の男女の5人程度が募集されました。そのほか、歩兵20人や警護武将10人も募集されました。





旗を持つ人やそのほかにも武将がたくさんいます。





旗を持った人がそれぞれの騎馬武将の横に立ちました。いよいよ出陣式が始まるようです。



今頃は源九郎稲荷神社を出発した白狐渡御がこちらに向かっているはずです。気になったので、そちらの様子も見に行きました。市役所前は人でいっぱいです。



白狐渡御は柳町商店街を北上してくるはずなので、商店街を南に向かって歩いていきました。ほどなく、行列の先頭が見えてきました。



先頭に拍子木を持った黄色の服の人たちがいます。





その後ろには獅子舞の獅子が2頭やってきました。



それから、長い刀を持った人たちや榊を立てた神輿がやってきます。



そして、神主さんが乗った車。



義経、静御前、右大臣、左大臣が乗った車が続きます。



それから、小さな神輿。



子供たちに担がれた神輿。



その後ろから、大勢の子供たちが白狐踊りをしながらやってきました。



皆、頭に狐のお面をつけています。







最後はお囃子を流しながらの行進なので、大変、にぎやかです。

この後、出陣式に出るため、急いで戻りました。続きは次回です。