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奈良のむし探検

奈良に引っ越しました。これまでの「廊下のむし探検」に倣って「奈良のむし探検」としましたが、動物・植物なんでも調べます。

新家長福寺の八重桜

2025-04-30 20:17:37 | 神社・寺・古墳など
奈良散策 第1508弾


4月27日にまたまた広陵町にある新家長福寺に桜を見にいきました。今シーズン実に3度目です。御衣黄という緑色の八重桜が時間が経つと赤くなるというので22日に見に行ったのですが、まだそれほど赤くなかったので、もう一度行ってみることにしたのです。車で竹取公園の前を通った時、やけに駐車している車が多いなと思いました。我々は広陵町立図書館の前の駐車場に止めたのですが、いつもより止めている車が多かったので、何かイベントでもあるのかなぁと思っていました。

新家長福寺に行って、それから図書館で調べ物をした後、いざ帰ろうと思って駐車場に行ったらとんでもないことになっていました。駐車待ちの車が並んでいるではないですか。かなり広い駐車場だったのですが、仕切りのない単なる広場だったので、駐車場内に車が多数入り込んで駐車待ちをしています。お陰で、帰ろうと思っても車を動かすことができず、駐車場の外に出るのも大変でした。ほとんどカオス状態です。でも、なんとか外に出て無事に家に戻ることができました。帰ってから調べてみると、「第6回 ら・みっけクラフト」というイベントをしていたようです。何か作ったり、工芸品や食べ物を売るようなイベントだったようです。





新家長福寺の入り口と本堂です。右手に見える桜の木が関山という品種でした。



前回行ったときに花を撮るのを忘れたので撮っておきました。





前回、接写用のカメラを持って行かなかったので、今回は持っていき、萼筒と萼片を撮りました。ただ、柵の中に植えられていて、花に手が届かなかったので、落ちている花で撮影しました。「サクラハンドブック」に載っている写真と比較すると、確かに関山でよさそうです。





そして、御衣黄です。前回来た時よりは確かに赤くなってはいたのですが、花弁が赤いというより中心が赤くなっている花が多かったです。桜の花が散る間際に赤くなる理由については、日本植物生理学会のQ&Aに載っていました。要は、赤くなるのはアントシアニンという色素によるものだそうです。この色素は酸性で赤色、アルカリ性で青色になります。花が散る前になると、太陽の光を受けてこのアントシアニンが大量に合成されてくるとのことです。さらに、老化現象のため細胞内が酸性に変わっていくので赤くなるとのことです。同じような現象はアサガオ、スイフヨウなどでも見られるとのことでした。





ちょっとシダレっぽい八重桜があったので、ついでに調べてみました。



これは葉です。



そして、萼筒。



萼片。



それに苞です。こういう情報をもとに先ほどのハンドブックで調べてみると、どうやらシダレではなく、いっぱい植えてある松月と同じだったようです。





もう一本御衣黄があるので見に行ったのですが、やはり中心部分だけが赤くなっていました。赤くなるといっても、こんなものなのかもしれませんね。



最後は、この間見たオオヤマザクラについてです。





前回は葉がまだ若かったので、もう一度、葉を撮り直しました。鋸歯がハンドブックに載っているオオヤマザクラとよく似ているので、たぶん、オオヤマザクラであっているのでしょう。

萬葉植物園へ藤の見学

2025-04-28 20:10:39 | 神社・寺・古墳など
奈良散策 第1502弾


4月24日は春日大社で「砂ずりの藤」を見た後、萬葉植物園へ藤の見学に行きました。





萬葉植物園へは駐車場側からも入ることができました。入り口には、藤が20品種200本あること、今、14品種が満開であることが書かれていました。





入ったところにあった藤です。これは野田長藤という名札がついていました。





道は二つに分かれていたのですが、どちらも藤が咲いていました。





藤のところに行く前にエゴノキに実ができているのに気が付きました。





向かって左側の道を行くことにしました。春日大社は外国人が8割くらいだったのですが、萬葉植物園は逆に日本人が8割という感じでした。初めに気が付いたのは麝香藤という品種です。匂いがあるのかなぁと思って嗅いでみたのですが、よく分かりませんでした。









これは白甲比丹(しろかぴたん)という品種です。





これは岡山一歳



少し藤に飽きてきて、周りの草の写真を撮りました。これはクサノオウ



また、藤です。これは新紅という品種。





これは九尺という品種ですが、清楚な感じでこれが一番良かったです。



これは黒龍





そして、これは白野田藤。この辺りで、何が何だか分からなくなってしまいました。



これはダイコンソウ





シャガの花がいっぱい咲いていました。





これは今年の4月にできたばかりの建物で、藤霞殿(とうかでん)というようです。神仏習合の建物として建てられ、神職と僧侶が参列して神事を行ったということです。平安時代の貴族の邸宅をイメージして建てられています。



これはキランソウ



ムラサキサギゴケ





これはミツマタ





そして、ヤマフジです。まだまだ写真を撮ったのですが、長くなったので、次回に回します。

春日大社の藤

2025-04-28 16:47:58 | 神社・寺・古墳など
奈良散策 第1501弾


この季節、春日大社はフジが有名です。そこで、4月24日に見に行きました。春日大社の駐車場に止めようと思って走っていたのですが、東大寺前の通りでは修学旅行の生徒と観光客でまるで銀座通りのように、人人人。大変な人出です。駐車場に近づくと、今度は観光バスが2台ほど、駐車場に入れなくて止まっていて、その後ろにずらっと乗用車が並んでいます。おそらく、観光バス用の駐車場がいっぱいなのでしょう。しばらく待っていたらようやくバスが動き始め、中に入ることができました。乗用車用の駐車場はところどころ空いているという状態でした。





駐車場からは二之鳥居がすぐなのですが、やはり外国人が多いですね。だいたい、8割が外国人という感じでした。





その代わり、いつもは並んでいる祓戸神社は空いていました。



祓戸神社から慶賀門に向かって歩きました。目的とする藤はこの門のすぐ内側にあります。







門の前にある大きな木に絡みついた白藤が綺麗な花を咲かせていました。





西廻廊の向こうにも紫色の藤が見えました。



慶賀門をくぐると藤棚が見えてきました。春日大社のHPによると、ここの藤は「砂ずりの藤」と呼ばれ、樹齢は700年以上、「花房が1m以上にも延び、砂にすれるということからこの呼名」があるとのことです。







でも、実際の藤の花房は短く、ちょっと期待外れでした。





本殿の向こうには大きな木があり、そこにも藤が綺麗な花を咲かせていました。







若宮の方にも藤があるかもと思って、若宮に向かいました。





若宮の裏側にも藤が花を咲かせていました。



若宮の先を歩いてみました。これは佐良気神社で、十日戎で賑やかだったところです。



その近くに金龍神社がありました。



そこに、八重桜が咲いていました。









金龍神社から駐車場に戻ったのですが、途中の林でウラシマソウの花があちこちで見られました。ここから萬葉植物園の藤を見にいきました。それは次回に回します。

新家長福寺へ御衣黄を見に

2025-04-27 15:33:59 | 神社・寺・古墳など
奈良散策 第1498弾


4月22日に奈良県の広陵町にある新家長福寺に行きました。ここは八重桜で有名な浄土真宗のお寺です。実は、4月16日にも行ったのですが、その時見た緑色の花弁の御衣黄という桜が時間が経つとピンク色に変身するというので確かめに行きました。





新家長福寺の横の通りです。ここにも八重桜が咲いています。おそらく、松月という品種だと思います。





そして、新家長福寺に着きました。



入り口近くにあるシャクナゲが目を引きます。





その向こうに関山という名札のついた桜がありました。先日来た時、名札のある桜はすべて萼片、萼筒、苞、葉の接写を撮ったつもりだったのですが、関山には気が付きませんでした。この日は接写用のカメラを持って行かなかったので、横から萼筒だけ撮りました。



そして、問題の御衣黄です。





確かにピンク色に変身しているのもありますが、数は多くなくて、中心が赤くなっているものがほとんどでした。まだ、早かったのかなぁ。





フジが満開になっていました。







その手前に欝金(うこん)という品種の桜があるのですが、この花びらも緑色でした。でも、この日はほとんどピンク色に変身していました。





奥にもう一本御衣黄があるのですが、そちらは中心だけ赤くなっているものばかりでした。





境内の奥にキンカンの木がありました。





これはボタンです。このお寺はボタンの花でも有名です。





花壇に植わっている花も撮ってみました。これはたぶん、シロバナコバノタツナミソウ





そして、これはオオデマリ





これはトキワマンサク





こういう園芸種はほとんどgoogleレンズでヒントを得て、ネットで調べています。だから、あまりあてにはならないのですが、クリーピングタイムという名前の園芸種に似ている感じです。





これはシャクナゲ



最後にもう一度、本堂を撮りました。





お寺から広陵町立図書館に向かう途中で見つけました。ネットで見ると、シロバナイモカタバミと出ているのと似ています。イモカタバミは「日本帰化植物写真図鑑」にも出ていて、南米原産の帰化植物です。その白花型なのかもしれません。

新家長福寺の八重桜

2025-04-25 20:43:50 | 神社・寺・古墳など
奈良散策 第1495弾


4月16日は広陵町にある新家長福寺に行きました。ここは八重桜と牡丹で有名なお寺です。





広陵町図書館から新家長福寺の方角に歩いていきました。こんな吹き流しが見えました。



そして、新家長福寺の門に着きました。



中に入ると正面に本堂がありました。境内にはいろいろな花が咲いています。



これは緑色の花びらをもつ御衣黄(ぎょいこう)という品種の桜です。



萼片や萼筒、苞、葉などを接写で撮影したのですが、家に戻ってから見ると肝心の花の撮影を忘れていました。仕方なく、2023年4月10日に撮った写真を載せておきます。





これは松月(しょうげつ)という八重桜です。





やはり花弁が緑色の欝金(うこん)です。



牡丹の花も少し咲いていました。







これは一重の桜なのですが、もうほとんど花弁は散っていました。まだ、残っている花の各部の写真を撮って、家に戻ってから「サクラハンドブック」で調べてみました。おそらく、オオヤマザクラではないかと思います。オオヤマザクラは馬見丘陵公園にもありました。







これはツリガネズイセンという名前の植物です。







これはトキワマンサク。名札がついていました。





これは「天の川」という名札が付いているのですが、「サクラハンドブック」に載っている写真とはまったく異なります。名札が間違っているのかも。



この日は本堂の入り口が開いていました。そこで、中に入ってみました。写真を撮ってもよいというのでいろいろと撮らせていただきました。





ご本尊は服を着ているから観音かなぁなどと話をしていたら、浄土真宗なので、阿弥陀如来ですと教えていただきました。



本堂内部の写真です。



これは向かって右側にある親鸞像です。





透かし彫りの欄間が見事でした。江戸時代の作だそうです。



お釈迦様の誕生を祝う花祭りの用意もされていました。お釈迦様の像に甘茶をかけてお祝いするお祭りです。





これは一葉(いちよう)という品種です。





ついでに花壇で咲いているスミレも調べてみました。スミレで間違いなさそうです。



もう一度、本堂を撮ってみました。