奈良のむし探検 第18弾
5月23日の朝と昼に出かけた散歩のときに撮った写真の続きです。この日はムスジイトトンボを写しに出かけたのですが、肝心のイトトンボがほとんど見つからなかったので、田んぼの畔で虫探しをしました。今回はカメムシ、バッタ、クモなどです。
最初はこんなカメムシです。結合板が緑色なのですが、後脚腿節内側が暗色なので、たぶん、
ネットで探したのですが、ツユムシの幼虫みたいです。
これはハナグモ。
ハルジオンの花にいるニセケバエを写していたら、知らない間に写っていました。アザミウマの仲間です。アザミウマについては、全国農村教育協会の「農作物のアザミウマ」しか手元にありません。これは農作物につくアザミウマだけなので、ハルジオンまでは載っていないだろうなと思ったのですが、最後に「作物別加害種一覧」が載っていました。ハルジオンはなかったのですが、同属のヒメジョオンは載っていて、キイロハナアザミウマ、コスモスアザミウマ、ハナアザミウマ、ミナミキイロアザミウマの4種が載っていました。写真がよくないし、検索表もないので、これ以上は調べられそうにないですね。
これはシラホシカメムシ。
バッタの幼虫を捕まえているこのハエトリは少し迷いました。「日本のクモ」、「ハエトリグモハンドブック」、さらには、「한국의 거미(韓国のクモ)」まで見たのですが、どうも確信が持てません。でも、たぶん、ヤハズハエトリ♂ではないかと思います。
これはセスジではなく、ヒメナガカメムシの方だと思います。
これはたぶん、ホソハリカメムシ。
これは何イナゴか分かりませんが、幼虫です。
最後はヤハズハエトリ♀です。
残りはハエとハチが残っていますが、どちらも採集をしないで写真だけだと判断が難しい連中です。でも、頑張ってみます。
雑談)今朝は曇っていて、気温もやや低め、鳥も虫もあまりいませんでした。でも、帰ろうかなと思ったときにジャガイモの葉にイトトンボが3匹止まっているのを見つけました。寒いのかじっとしているので、接写で撮り、家に戻ってから調べてみました。実は、そのうち一匹が探して求めていたムスジイトトンボ♀でした。もう一匹はアオモンイトトンボ♂、もう一匹はセスジかムスジの若い個体のようでした。午後からは大和民俗公園に行ってみました。林アリ、池アリ、野原アリ、湿地アリと虫探しには絶好の地なのですが、どういうわけかチョウも少ないし、トンボもほとんどいないし、虫がほとんどいません。鳥もウグイス、キビタキ、メジロ、シジュウカラあたりが鳴いていただけで、いたって静かなものです。近くに矢田丘陵もあるのに、どうしてこんなに何もいないのだろうと、かえって不思議に思いました。でも、コゲラの写真が辛うじて撮れ、大和郡山市で撮った鳥は67種になりました。