奈良のむし探検

奈良に引っ越しました。これまでの「廊下のむし探検」に倣って「奈良のむし探検」としましたが、動物・植物なんでも調べます。

朝の散歩 寒い朝

2021-11-30 20:20:24 | 奈良散策
奈良散策 第295弾


11月29日の朝は冷え込みました。奈良市のアメダスによると、朝7時でも1.4度。そんな中で散歩に出かけました。





シロツメクサにこんなに霜が付いていました。



用水路には靄がかかっています。







こんな日は何もいないだろうなと思っていたら、草むらに一羽の鳥が止まっていました。拡大して撮ってみると、どうやらホオアカのようです。そういえば、昨シーズンもこの草むらでよく見かけました。今シーズン初めてです。









この日はやたらハクセキレイばかり目についたので、撮ってしまいました。



しばらくすると、5月頃、オオヨシキリを撮っていたヨシ原に着きました。ヨシが身長の2倍くらいの高さに伸びています。



電柱の先端を見るとムクドリの群れが固まって止まっています。



そして、養魚池に行くと、ハクセキレイが金魚をくわえていました。とうとう現場を押さえました。





最後はモズです。寒くても鳥は結構いますね。

雑談)今日は家族と竜田川と三室山に行きました。紅葉シーズンで混んでいるかなと思ったのですが、さすがにシーズンももう終わりで、紅葉も赤褐色になっていました。それでも、駐車場はほぼ満車です。やっと一台だけ止められたのでラッキーでした。この日はまず三室山に登りました。能因法師の「あらし吹く 三室の山の もみぢ葉は 龍田の川の にしきなりけり」で有名なところですが、標高82mの小さな山です。その後、竜田川沿いを歩きました。紅葉は終わりでも、何となくのんびりと歩けて良かったです。この後、龍田神社に寄ってから帰りました。家に戻ってから、コロナのシミュレーションの続きをしました。今日はブレークスルー感染を入れたシミュレーションです。結果は衝撃的でした。感染のピークはすぐに来るのですが、その後、ブレークスルー感染のために延々と尾を引き、終わることがありません。感染率を未感染者の30%にしただけなのにこんな状態です。このコロナ、本当に終わるのでしょうか。

朝の散歩 佐保川土手と養魚池周辺

2021-11-29 21:15:34 | 奈良散策
奈良散策 第294弾


11月25日の朝の散歩のときに撮った写真を出し忘れていました。それで、11月28日の分と合わせて出すことにします。

11月25日朝は佐保川土手を歩いて、菩提仙川との分岐点まで行き、それから菩提仙川沿いを歩いて、下ツ道を歩いて戻ってきました。





佐保川土手の対岸でなにやらいっぱいついている木がありました。拡大してみると、白い実が見えました。たぶん、センダンでしょうね。



対岸にいたカワセミです。この辺り、川が広いので、拡大してもやっとこのくらいです。



下流に行くと、カモがいっぱいいました。手前側がヒドリガモ、向こう側がコガモではないかと思います。



菩提仙川との分岐点に着いたので、今度は菩提仙川沿いを歩いてみました。何やら奇妙なものがありました。ゴムみたいなものでできています。帰ってから調べてみると、ゴム引布製起伏堰(ゴム堰)というようです。Wikipediaによると、ゴムと布を貼り合わせて作ったゴム引布製のチューブで内部を水または空気で埋めるようです。起伏堰というので、これらを入れたり出したりして、高さの調節をします。ゴム製でも30年以上の耐久年数があり、設置やメインテナンスが楽なので、あちこちで作られているようです。





これは民家の玄関先に植えられていました。ネリネ(ダイヤモンドリリー)というヒガンバナ科の栽培種です。

次は11月28日朝の散歩のときの写真です。この日はいつもの養魚池周辺に行きました。





電線に鳥がいっぱい止まっていると、つい、ニュウナイスズメかもと思って撮るのですが、これはスズメです。



そして、ビワの花です。





線路をまたぐ鉄塔の先端にアオサギが止まっていました。



近鉄電車が下を通っても、そのまま止まっていました。







養魚池の向こう側の草むらに小さな鳥が止まっていました。よく見ると、上嘴が曲がっています。ワシタカを除いて、こんな風に嘴がまがるのは、モズ類、イスカとかギンザンマシコくらいしかありません。雰囲気から幼鳥と思われますが、だいぶ、迷いました。結局、この辺で時々見る、ベニマシコの幼鳥ではないかと思っています。嘴は違うのですが、顔がよく似ているので。



水の少なくなったため池にハシビロガモが浮かんでいました。



この日は初めてニュウナイスズメを見たところに行ってみました。でも、この日はまったくいませんでした。最近は家の近くでよく見かけるので、こちらに移動してきたのかな。その帰りに見たツグミです。





これは養魚池でいたオオバンです。





家に戻ろうとしたら、後ろでドンという音がしました。振り返ると、遠くで煙が上がっています。そのうち、消防車と救急車が大きな音をたてて集まってきました。火事だったのですね。

雑談1)今朝の奈良盆地は1度まで気温が下がったのですが、7時前から散歩に出かけました。駐車場の車のフロントガラスが霜で真っ白です。こんな日は何もいないだろうなと思いながら歩いていたのですが、稲刈りのすんだ田んぼとその横の草原で小鳥が飛んでいました。止まったところを撮ってみると、どうやらホオアカのようでした。今シーズン初めてです。

雑談2)コロナの数理モデルとして知られているSIRモデルのシミュレーションをしているのですが、SIRモデルで扱う感染者数(その日に二次感染を起こす可能性のある人すべて)ではなく、新規感染者数を表す式を考えて計算を行ってみました。基本再生産数が増大するほど、新規感染者数は急速に増大し、急速に減衰していき、何となくうまくいっているようです。ところが、実際の感染曲線と比較すると、圧倒的に急速に増加し、急速に減衰していきます。今日は検算を行って確かめたのですが、計算は合っていそうです。なぜ、これほどまでに実際と違うのか理由が分かりません。なんだか行き詰ってしまいました。それで、RNAウイルスからどうやって変異種ができるのかという問題を勉強し始めました。ウイルスゲノムから数本のメッセンジャーRNAが作られるというところで早くも行き詰っています。

午前中の散歩 虫探し(続き)

2021-11-28 20:57:34 | 奈良散策
奈良散策 第293弾


11月26日午前中に家の近くで虫探しをしました。その続きです。





最初はヨモギについていたヨモギハムシです。



これはギシギシを食べていた毛虫です。後で背側からも撮ろうと思ったのですが、戻って探してもどこにいるのか分からなくなりました。それで、この写真から判断するしかないのですが、ヤガ科のシロシタヨトウではないかと思いました。



これはマツアワフキ



それにヒゲナガヤチバエ



それから、オオヨコバイ





これは昔撮影したことがあります。たぶん、キアシフンバエではないかと思っています。



これはスカシヒメヘリカメムシ



このハエはよく分かりません。





これはオオカワヂシャ



イナゴは種までは分かりません。







最後はたぶん、コバネササキリだと思います。

雑談)今日は大和郡山市の柳町商店街が歩行者天国になって、柳神くん祭と金魚まつりが開かれました。もともと8月に開かれる予定がコロナで延び延びになり、今日になったようです。大和郡山市に来て初めての祭りだったので、家族と行ってみました。食べ物の出店が出ていたり、通り沿いのお店が品物を出していたり、金魚売りが来ていたりと結構賑やかでした。端まで行って戻る途中でミカンとお饅頭を買って帰りました。5時から、子供たちがつくった金魚ねぶたと竹灯籠に灯がともるというので、暗くなってからもう一度行ってみました。両方とも電気が灯って、ちょっと幻想的な感じでした。

午前中の散歩 虫探し

2021-11-27 21:06:27 | 奈良散策
奈良散策 第292弾


11月26日の午前中は久しぶりに接写を持って虫探しに出かけました。だいたい探す場所は、花とか大きな葉とかです。今頃咲いている花はセイタカアワダチソウ、ノゲシの仲間などで、大きな葉というのはアレチウリとかギシギシとかです。





最初はアレチウリの葉で見つけた虫です。アシブトコバチの仲間ですが、風で葉が揺れてうまく撮れませんでした。でも、後脚の色から、ハエヤドリアシブトコバチではないかと思っています。この仲間は「新訂原色昆虫大図鑑III」に綺麗な絵が載っています。



これはミナミアオカメムシの5齢幼虫。





アブラムシの有翅型です。これだけでは何だか分からないのですが、過去に撮った写真を見ると、先日撮ったガマノハアブラムシの有翅型に似ているようです。





オニノゲシにもアブラムシが付いていました。タイワンヒゲナガアブラムシです。こういう群れになったアブラムシはどれを撮ったらよいのか迷っているうちにシャッターを押してしまうので、どれにもピントが合っていないことが多いです。今度はちゃんと撮ろうっと。



ナナホシテントウ





それに、ヨモギハムシ



ハエは採集しないと科も分かりません。



これはギシギシの葉についていたハグロハバチ幼虫。





如何にもハエという感じのハエです。これも採集しないと何とも言えないのですが、胸背に4本の線があるのはイエバエ科かなと思うのですが、CuA+CuP融合脈が翅端まで達しているようなので、ヤドリバエ科かもと思っています。



何の気なしに撮ったツボミです。何でしょうね。





最後は口吻の長いガガンボです。これについては以前も見たことがあります。その時は、ヒメガガンボ科のGeranomyiaではないかと思ったのですが、「日本産水生昆虫第二版」を見ると、口吻の長いものはGeranomyiaのほか、ElephantomyiaとHeliusがあります。このうち、Elephantomyiaの口吻は体長の半分より長く、Heliusは頭部の2倍程度というので、おそらくGeranomyiaでよいのではと思っています。「日本昆虫目録第8巻」には、Geranomyiaは7種2亜種が載っています。このうち、本州産は4種。採集すれば何とかなるかもしれません。虫はまだまだいたのですが、続きは次回に回します。

雑談)今日は家族と一緒に奈良市まで行って食事をし、ついでに「ならまち糞虫館」に行ってみました。今まで名前は何度か聞いたことがあったのですが、行ったのは今回が初めてです。狭い路地を進むと、そこに「ならまち糞虫館」がありました。家族があらかじめ場所を調べておいてくれなかったら、たどり着かなかったかもしれません。民家を改装して作られたようですが、1階は綺麗な展示室、2階はセミナー室になっていました。内部は明るく、糞のイメージの丸い球の上に標本を刺していて、面白い展示だなと感心しました。糞虫というとフンコロガシをイメージするのですが、日本産でフンコロガシをするのは体長2mmくらいの1種で、後は糞を引っ張ってくるという館長さんのお話は面白かったです。小学生の研究報告なども置かれていたので読んでみると、よく観察しているなと感心しました。なかなか見ごたえのある昆虫館でした。

午前中の散歩 草紅葉とか鳥、虫とか

2021-11-26 20:46:07 | 奈良散策
奈良散策 第291弾


11月23日は朝の散歩に続いて、午前中には家族と一緒に散歩に出かけました。





遠くから見たら、畑が赤く染まっていました。これは何だろうと思って近づいてみました。どうやらイネ科の植物のようです。



白い穂が見えるので、チガヤみたいですね。いわゆる草紅葉です。チガヤが秋にこんな色になるとは知りませんでした。







この辺り、鳥が群れになって電線に止まっていると思ったら、やはりニュウナイスズメでした。100羽くらいの群れになってあちこちにいるようです。





これも草紅葉というのかな。コニシキソウです。



それから、たぶん、シロザだと思うのですが、これもこんな色になっています。



枯れた草の中で、ナヨクサフジの花は鮮やかな色をしていました。





これはイネ科のヌカキビの草紅葉です。





葉の基部が丸いのはオニノゲシ



ホトケノザはいっぱい咲いていました。



これも畑一面を茶褐色にしていました。





まだ、ツボミがついています。ヒレタゴボウです。



これはコセンダングサ





それから、タネツケバナの仲間です。これは検索をしないと何だか分かりません。よく見ると、黒い毛虫が付いています。アブラナ科につくカブラハバチの仲間です。



ハクセキレイはうまく撮れました。



最後はアレチウリの葉についていたミナミアオカメムシです。翅ができかかっているので、5齢幼虫だと思います。



そして、これはウスモンミドリカスミカメ

雑談)今日は接写を持って虫の撮影に行きました。11月も終わりになると何もいないだろうと思っていたのですが、探してみたら意外にちょこちょこといました。もっともハエの仲間が多かったのですが。この間からコロナの解析にはまっています。感染症の動向を扱う数理モデルとしてSIRモデルというのがあるのですが、未感染者、感染者、回復者に分けて、その数の変化を予想してくれます。ただ、感染者は新規感染者ではなく、その時点で二次感染させる感染者をすべて足し合わせたものを扱います。今日は、このSIRモデルから新規感染者数を導く方法について考えました。そして、基本再生産数を変化させながら、新規感染者数の変化をシミュレーションしてみました。うまくいくと、第5波の減衰過程を表すかと思って。しかし、やってみると、計算の上では相当急激に減少することが分かりました。たぶん、ワクチン接種の効果を入れると、もう少し合うのではないかと思うのですが。