奈良のむし探検

奈良に引っ越しました。これまでの「廊下のむし探検」に倣って「奈良のむし探検」としましたが、動物・植物なんでも調べます。

朝の散歩 佐保川土手で見た鳥、植物

2021-05-15 20:28:43 | 奈良散策
奈良散策 第83弾


5月9日朝の散歩のときに撮った写真です。この日はいつものヨシ原には行かずに、以前通っていた佐保川土手を歩いてみました。



佐保川でもセッカがいました。いつもは一脚で固定して撮るのですが、今回は突然近くに止まったので、手持ちでした。やはりぶれています。







電線でホオジロが鳴いていました。この時は一脚で固定して撮りました。この日の鳥はこんなものでした。





後は植物。これはたぶん、ナギナタガヤだろうと思います。





これはヒエガエリかな。





畑の隅にハハコグサがいっぱい咲いていました。





佐保川の土手にはクスダマツメクサがいっぱい咲いていました。



ちょうどコメツブツメクサと一緒に咲いていました。大きさの違いが分かると思います。





写しているときは何か枯れた植物かなと思ったのですが、これはハマウツボ科のヤセウツボという寄生植物のようです。葉緑体を持たないのでこんな色になっています。マメ科やシソ科に寄生するようです。初めて見ました。





これはオオキンケイギク。特定外来生物に指定されています。





ムラサキツメクサに白い花があったので、写しておきました。





ヤセウツボ、結構、いっぱい生えていました。





これはたぶん、ナガバギシギシ



土手にはナヨクサフジがいっぱいです。



これはチガヤ



それにスイバ



それとスズメノヤリ。ここで佐保川土手から離れたのですが、感じとして、同じ種がたくさん生えていて種類数としては少なそうです。



スズメが胸をこすりつけていました。



最後はクビキリギスでしょう。

雑談)昨日歩きすぎて足が痛くなったので、今日は家で写真の整理をしていました。それで、何とか5月9日までたどり着きました。鳥は種類数が少ないのでよいのですが、植物も昆虫も種類数が多くて、名前調べがなかなか大変です。

朝の散歩 ゴイサギ、コムクドリほか

2021-05-15 14:43:01 | 奈良散策
奈良散策 第82弾


5月8日朝の散歩のときに撮った写真です。この日はだいぶ収穫がありました。実は、いつものヨシ原に行っても、どうせセッカとオオヨシキリしかいないのだから、この日は別の場所に行こうと思って、いつもの道との分岐点に着いた時に、ふと遠くを見たら、ゴイサギがいました。2月初めから大和郡山で鳥の写真を撮っているのですが、まだ、ゴイサギの写真はちゃんと撮れていませんでした。それで、急遽、いつもの道を行くことにしました。これがよかったのです。おまけで、これも初、コムクドリの写真も撮れました。









いつもコサギが止まって学校みたいになっている広告塔に、この日はゴイサギが止まっていました。これはしめた!と思って、撮っていると、途中でダイサギもやってきました。大きさの比較ができてよいかなと思って、一緒に撮りました。









「ホオアカの畑」と名付けた草原が、最近では「セッカの草原」になっています。スイバの茎に捕まっているところですが、小さくて可愛いですね。









いつものヨシ原に行って、オオヨシキリでも撮ろうかと思って座って身構えていると、ヨシ原の向こうにある木に鳥が止まりました。何だろうと思って、双眼鏡で見ると、コムクドリでした。コムクドリも奈良では初めてです。









木の枝の間を移動しながら、最後はこちらに向かって飛び去ってしまいました。大阪北部では見たことがなかったので、こんなところで出会えるとは・・・。ちょっと興奮しました。







最近はオオヨシキリを見ても撮影意欲があまり湧かなくなってきました。でも、コムクドリを見たので、一応、撮っておこうと思って撮りました。









オオヨシキリも鳴いているとうるさいくらいなのですが、こうやって枝に止まっていると、最初、何だろうと思ってしまいました。





トビが飛んでいたので、慌ててカメラを向けたのですが、どうやってもピントが合いません。NIKON P950は合焦時間が長いのかもしれません。AF合焦時間については以前、測定したことがあります。これをもう一度やってみようかな。



金魚の養魚池が多いせいか、猫(和名はイエネコ Felis silvestris catus)がともかく多いです。この猫はだいぶ離れたところからこちらをじっと見ていました。それで、こちらもじっと見て、にらみ合い状態になりました。結局、にらみ合いに負けて、こちらは移動しました。



これはシオカラトンボ







畑の縁に植えてあるのですが、この間から何だろうと思っていた木です。この日は撮影してきて家で調べてみました。ジャスミンかなと思ったのですが、雄蕊の感じが違います。結局、ギブアップしたのですが、家族が思い出してくれました。ミカン科のタチバナ Citrus tachibanaです。Wikipediaによると、タチバナのほか、ニッポンタチバナ、ヤマトタチバナという名称で呼ばれているようです。「樹に咲く花」によると、ニッポンタチバナの和名で載っているので、この名を採用しておきます。雄蕊については、「雄蕊は数個ずつ花糸が合着して筒状になる」と書かれていました。まれに自生するそうです。

奈良のむし探検 クモ、トンボなど

2021-05-15 07:40:10 | 奈良のむし探検
奈良のむし探検 第16弾


5月6日午後に虫を探しに行った時の写真を出しておきます。ともかく写真が溜まって溜まってどうしようもなくなっています。頻繁に散歩に行き過ぎたようです。昨日は足が痛かったので、今朝の散歩はお休み。



初めに通っていた用水路脇の草むらがすっかり草に覆われてしまったので、最近の虫探しは高架下の草むらと無人の建物の壁が主になっています。だから、虫はそれほど見つかりません。いつも鳥を撮りに行っている場所にはいろいろといそうなのですが、ちょっと遠いのでどうしようかと考えています。最初はアリ(たぶん、クロヤマアリ)を捕まえたアオオビハエトリです。





こんな場所でも、場所を限定して時間をかけて虫を探し始めると、こんなクロバネキノコバエ科のハエが見つかるようになります。これも以前、属の検索をしたことがあるのですが、かなり大変な検索で、文献を調べて各部の顕微鏡写真を撮ってという作業で1日かかってしまいました。それ以来、調べていません。何度か調べたことがあるのですが、たとえばこちらを見てください。



これは小さなクモです。どうせ分からないだろうと思って、調べていません。



これはオオユスリカ♂だと思われます。ユスリカも以前に調べたことが何度かあるのですが、やはり相当大変です。特に、顕微鏡写真を撮る作業が大変でした。「図説日本のユスリカ」にはスライドグラスを用いた標本の作り方が出ています。この方法では水酸化カリウムを使わなければいけないのが、自分にとってちょっとネックになっています。それに、スライドグラス上で解剖して標本にすると、生きた状態に近い状態で各部の顕微鏡写真が撮れないのもちょっと癪です。でも、そうはいってもこの辺りのユスリカの多さは尋常ではありません。こだわりを捨て、標本にして調べた方がよいかなとだんだん思うようになってきました。



これはマルガタゴミムシの仲間。ゴミムシも今のところまったく手付かずです。これも交尾器を見るときに水酸化カリウムを扱わなければならないというのがネックになっています。



このクモは「日本のクモ」で調べてみました。今のところ、ハリゲコモリグモ Pardosaの中のイナダハリゲコモリグモ♂あたりかなと思っています。クモはアルコール70%の液浸標本にして、♂ならば、触肢の先端を調べればよいので、比較的簡単かなと思うのですが、なんせクモ嫌いなので、そこがネックです。折角、「日本産クモ類」を買ったので、調べてみないといけないのですが。



それからトビケラです。これもなかなか手が付けられません。とりあえず、♂を採集してきて、口肢やら交尾器、翅などを調べればよいのです。さらに、交尾器は露出しているので、KOHは要らないし、特に問題はないのですが、総合的な図鑑がないので交尾器の図が出ている文献を集めるというのがネックになっています。



これはコバネヒョウタンナガカメムシ





これは大阪北部で以前にも見たことがあります。たぶん、カツオゾウムシだと思います。





それにシオカラトンボですね。こんなに水が溢れているような環境だと、トンボがうじゃうじゃいてもおかしくないのですが、探さないとなかなか見つからないという状態です。どうしてでしょうね。



最後はこの間から観察しているフタモンアシナガバチの巣作りです。4月15日頃に作り始めたのですが、2週間ちょっとでこんなところまで達しました。そろそろ近づくのが何となく恐ろしくなってきます。