Blog満賊亭

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上海ショックに便乗して(前編)/07中国・広州

2007年03月01日 | 海外(メコン以外のアジア編)
 全世界に波及した株安の発端が上海市場となったのは周知の事実。上海ショックと銘打たれた今回の騒動は、急激に上昇した株価に対して上海金融当局が金融引き締めに乗り出したことを受けて市場が過敏に反応したことが世界中に波及したらしい。

 膨張を続ける大国のドレイン抜きとも言うべき今回の事態は、北京オリンピックまで持つか懸念される中国バブルの崩壊を想定した防災訓練に該当するのだろうか?

 もっとも崩壊した時のエネルギーは今回の比ではなかろうが、全世界を巻き込んだマネー版ババ抜きゲームは既に始まっていることは確かだろうね。ババ抜きはニセ札の毛沢東人民元だけで充分。願わくばはじけることなく収束してほしいものだが・・・。

 ということで今回はほったらかしたままの広州旅行について再開。題材は人民街を歩けば誰しもが感じるであろう市井の悲しい現実について書いていようかと思う。食意地ばかりがはったブログだけど、たまにはこういうネタもよかろうかと。こう見えても旅中は特派員の異名をとった社会派パッカーだったのですよ。・・・ヒゲ面の風体だけは。

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 中国都市部の道路はとてつもなく広い。まだ昆明・成都・重慶・長沙そして広州しか見てきてないが主要道路は片側4車線だったりするし、歩道とは別にあるチャリンコ道が国土の広さを主張している。

 日本の交通ルールと異なる「右車線」と「車優先道路」は、例え信号が青だろうがノーブレーキで車が横断歩道に侵入してくるので、うっかり地図など眺めて横断していると冗談抜きではねられそうになる。北京や上海の交通事情きっとはえらい事だろう。

 一方、大通りを外れるととても面白い光景が広がる。車の往来が少ない商店街では食事時になると店先の歩道に仮設コンロと中華ナベが出始め、衣類屋・雑貨屋関係なく店員は料理人に変身。ガチャガチャとなべ底を打つ音が響き渡り、たちまちうまそうな料理「おかずぶっかけ飯」が出来上がる。そしてその場で皆ガッつく。


【小籠包子】町のいたるところおいしそうな湯気があがる。ひとつの蒸篭に7~8個の小籠包が入って2元(約30円)



 民家やアパートがひしめき合う路地裏に入り込めば、所狭しと並べられた野菜や穀類・生活用品と、秤売りの額や重さに押し問答を繰り広げるおばはんたちの活気ある姿が見てとれる。そしてその傍らでは麻雀・トランプに勤しむダメ親父たち。

・・・といった具合に生活の場が道路まではみ出た路地裏散策は、東京の下町のそれより刺激的で面白いかもしれない。

 そんななか、すれ違うたびにやるせない気持ちになるのが、路上生活者と物乞いを生業とする人びとの多さなのだ。   ⇒長いので明日(以降)へつづく

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