鹿とお散歩 奈良大和路

大好きな鹿・奈良公園・大和路を気ままに歩いた記録です

第69回正倉院展

2017-10-30 17:43:25 | 美術館


今年も正倉院展の季節。

毎年、連日1万人以上が来場して混雑します

正倉院展は先手必勝(笑)
台風が近づいている初日、雨の中行ってまいりました

空いている訳でありませんが、イライラすることなく鑑賞できたのが嬉しいです
混雑することを考慮して様々な工夫がなされているので快適なんですね
展示は58件と少ないのですが、見どころたっぷりで、2時間以上も掛かりました

ポスターにもなっている、この宝物
ろうけつ染めで描かれています

実物は羊の表情も良く見えて、描かれている鳥、猿、鹿もはっきり見えました
1300年近く時間が経っても、色が残っているのに驚きます
現代の科学繊維と化学染料だと、きっと無理なんだと・・・・




好きな宝物を図録から





このままネクタイになりそうなくらい素敵なチェック(^^♪



来年は70回の記念の年
楽しみです

北斎~富士を超えて~

2017-10-29 10:53:46 | 美術館

あべのハルカス美術館で開催中の
北斎展に行きました


ここの美術館は一般的な美術館とは違い、平日の開館時間が夜8時までとなっています

連日、チケットを買うのにも30分以上並ぶという大混雑!
金曜日の夕方6時に行きました

入場待ちの列は無かったものの、場内はそれなりの混雑

それでも、時間を掛けながら、ゆっくり鑑賞できました
浮世絵の展覧会はいつも途中で飽きてしまいます・・・

美人画や役者絵が多いからなんです

でもこの北斎展、最後まで飽きることなく、2時間たっぷり鑑賞できたのです
それだけバリエーションが豊富なのです

作品の所蔵のほとんどが海外の美術館や個人です
絵画で評価されてから改めて日本で見直された、という事ですね。

90才まで現役絵師として活躍していた北斎
「天があと5年命をくれたなら、真の絵師になれたのに・・・」
と最後まで絵師として更なる高みを目指していたんですね

長野・小布施には晩年の北斎と娘のお栄(応為)の作品が多く残されてます

旅行したいな。。。と思いながら美術館を後にしました。

明日は正倉院展初日
楽しみです

お能~南都演上・重衡

2017-10-16 17:47:26 | 美術館
重衡
このお能の案内を頂いた時・・・
演目が「重衡(しげひら)」!!  まさか!と驚きました!!

平重衡は平清盛の5男で、寺院勢力が強かった南都(奈良の事)のお寺を攻めた時の
総大将です

(比叡山と織田信長のような・・・)

松明の灯が強風にあおられ、結果・・・東大寺大仏殿を始め興福寺などを焼き尽くしてしまいました
重衡はそこまでの事をするつもりは無かったのかもしれませんが・・・

罪の重さに悩み自責の念にかられ、後悔し、苦しむ姿を描いた作品なのです
・・・お能のテーマにはピッタリなのですね・・・・

室町時代に出来た曲目ですが、東大寺や興福寺に遠慮して、奈良で上演されることは
無かったのですが、平成11年に興福寺で重衡追悼供養として上演されて、以来2回目の公演となります

2部構成で、午前の「ピアノの能の響演」
とってもわかり易い解説付きで、お能入門的なお話が嬉しく楽しかったです

午後は・・やはり・・・途中・・・寝てしまいました💦
何度鑑賞しても、お能は眠くなってしまう・・・


歴史に「もしも」は禁句だと言いますが、平家の焼き討ちが無ければ、東大寺や興福寺は
どんな伽藍で残っていたのでしょう・・・

重衡が焼いてしまったから、運慶、快慶など慶派の隆盛が有ったわけだし・・・







鹿の角きり

2017-10-15 09:45:16 | 鹿
今週は生憎の雨・・・

先週の連休は、鹿の角切りが行われていました
暑い位の晴天に恵まれて多くの人が見物されたそうです


秋は鹿達の恋の季節
雌鹿を巡って雄鹿同志の争いがあちこちで起こっています

立派な角を切られてしまうのは雄鹿にとってちょっとかわいそうですが
人とのトラブルを少なくする為、江戸時代から続く伝統行事です

公園でまったり
可愛い雌鹿さん




鹿苑では雄鹿同志
鹿と人との駆け引きが