鹿とお散歩 奈良大和路

大好きな鹿・奈良公園・大和路を気ままに歩いた記録です

2013 薬師寺・花会式

2013-04-03 22:57:23 | 薬師寺
友人が薬師寺・花会式に行きたい!と言ってくれたので、案内しました
この日は、未生流 家元の献華と南都楽所の舞楽が奉納されます

金堂の注連縄



左方の振鉾(えんぶ)
舞台を清めます



右方の振鉾



迦陵頻(かりょうびん)
胡蝶(こちょう)の子供達が舞台に上がります

舞は胡蝶だけでした



蘭陵王(らんりょうおう)



一時からの日中・日没の法要と平行して献華や舞楽が奉納されます
その為、お堂への出入りが多く、とてもざわつきます

第一日目に行った夜の法要が印象深かっただけに、残念。

南都銀行・本店の展示です




2013 薬師寺・花会式

2013-04-02 23:00:14 | 薬師寺
3月30日から薬師寺で修二会(花会式)が始まっています
初日、夜7時から始まる初夜と半夜の法要に行ってきました

6時半に門が開かれます
(夜は入山料も駐車場も無料)



初夜・半夜の法要は一般の私達も一緒にお経を唱えて参加できます
金堂の入り口でお経の本を受け取り、席に着いて練行衆の入堂を待ちます

昼間の薬師寺金堂は、キラキラと耀き、とても美しいのですが
夜のお堂の荘厳さは言葉では表現できません。
色とりどりの花々に囲まれた薬師如来さま
お釈迦様がお生れになったというルンビニの花園はきっとこんな様子
だったのでしょう。

お堂の雰囲気にぼやっ~としてると鐘の音!(二十一打の鐘)
緊張が高まります
練行衆の入堂後、この行を進行する「時導師」が、
本尊薬師如来像前に登壇します。
柄香炉を持ち、一度反り返るようにして行う特徴的な立礼。
見ていて、落ちないかな?とハラハラ。

大声で唱える声明も圧巻!

10人の錬行衆による「散華」
天上界から蓮の花びらがヒラヒラと舞い降りて来るような優美さ。

いよいよ「称名悔過」
「な~むやー!(南無薬=南無薬師瑠璃光如来)」と絶叫!
東大寺のお水取りは「南無観!」
国立博物館の西山厚先生のお言葉を借りると
「お堂の中で愛を叫ぶ」ですね。

「大懺悔」が終わり、錬行衆が須弥壇の周りをまわり始めます。
三周目になると堂内の明かりが消され、鐘と太鼓が打ち鳴らされ、
法螺貝も加わり、「牛玉加持(ごうおうかじ)」
の文言が大声で唱えられます。
何回経験しても、この場面は驚きます

あの驚天動地の空間に居ると、体の中の悪い物は全部出て行ってくれる
ような気分になるのです

約1時間ほどの「初夜」の行が終わり、「大導師作法」へと移ります。
この時、お香水を授与して下さいます
お香水に気をとられてると・・・
咒師が「咒師帽」をかむり、2本の剣を持ち、「咒師走り」が始まります
(堂内を清浄に清める作法です)
腰をかがめ、すり足で須弥壇の周囲を周ります
そうとう体力を必要とする姿勢です。
この時も灯りが消され、鐘、太鼓、法螺貝が鳴り響き、神秘的。

続いて「半夜」の行が始まります
終わったのは9時半頃でした。






三月は、東大寺の修二会(お水取り)に始まり、薬師寺の修二会(花会式)
で終わります
春を呼ぶ「お水取り」
春を告げる「花会式」
三月という季節の移ろいを法会で感じる事ができる事に感謝致します