X-Plane11はこのブログを書いている段階でパブリック・ベータ5が出ています。
新しい機能もそろいつつあるので紹介していきます。
まず地図機能です。下の写真のようにグライドスロープも同時に表示できます。
上空の風は34000フィートと12000フィートを表示できます。これは34000フィートです。
そして12000フィートです。
飛行するアプローチを選択することができます。雲や雨も同時に表示することができます。
地図はVFRのセクトリアルと、IFRの低高度、高高度の3つが用意されています。これはIFRの高高度です。
VORをクリックすると識別符号や周波数が出てきて、さらにボタンを押すとNAV1、NAV2の周波数を自動的にセットしてくれます。そしてVORからのラジアルと距離が出てきます。
またILSをクリックすると周波数が出てきて、同じようにNAV1、NAV2をセットしてくれます。自動着陸の時はNAV1、NAV2の両方にILSの周波数をセットするのでとても便利です。ただ、ILSの方位は出ていません。
また滑走路の情報も出てきます。滑走路上、あるいは3マイル、10マイルの最終進入に機体を据え付けることができます。
また隣の詳細というタブを開くと飛行場の標高、無線周波数、そして気象が出てきます。
気象の読み込みはやっとX-Plane11内部で現在の空港の気象を読み込めるようになりました。
IOSというウインドウを開くとコンソール画面になっています。この画面からフライトを制御できます。
操縦かんを隠すことと、地上支援車を出すことはコマンドが用意されました。下の2つです。リプレイモードもすぐ目につく位置にコマンドが来ました。
リプレイモードでフライトを再現しているところです。
X-Plane11からいくつか飛行特性が変更されました。特に地上での動き、そしてプロペラ機でのプロペラ後流の積極的な再現は飛ぶ感覚をかなり変えています。下の写真は横風着陸の様子です。
前輪がまっすぐ前を向いていないと着地した時にバウンドします。同時に離陸時もまっすぐ前を向いていないとタイヤが横滑りします。X-Planeには前輪の操向をロックするコマンドがあります。これを実行するとティラーの位置にかかわりなく、前輪がまっすぐ前を向きます。離陸時、着陸前にこれを実行すると効果的です。
ヨコを向いたまま着陸してみました。タイヤの横滑りです。煙と音が出ます。
プロペラ後流のシミュレーションをしたこととどう関係あるか知りませんが、エンジンをかけていない時に強風でプロペラが回る時の様子が以前と違います。よりリアルです。
タイヤがパンクしたり、トラブルが起きたときは機体の故障のページを開き、左下の修理のボタンを押します。
それからプロペラ機の電源を入れてエンジンを自動的に始動してくれるコマンドが用意されました。下から4つ目がエンジン始動前の電源オンです。そしてその下、一番下から3つ目がエンジンを始動するコマンドです。
これは電源が落ちている状態です。
コマンドにより電源を入れたところです。
そしてコマンドによりエンジンを始動したところです。もしエンジンのかかりが悪ければ、スロットルを少し前に出してやります。
地上支援車がない空港があります。その場合、この空港にはサービスがありませんと出るようになりました。
シミュレーターの速度を早くするコマンドと、飛行機の対地速度を早くするコマンドの2つがあります。シミュレーターの速度を早くすると時計も早く進みますが、対地速度を早くすると時計は早くなりません。ground speedが対地速度、sim speedがシミュレーションの速度です。X-Plane11にいろいろアドオンを入れると、シミュレーションの速度はほとんど早くならなくなりました。
離陸滑走時の感覚が変わりました。ブレーキや地上のアップダウンの効果で機体が上下に動きますし、まっすぐ飛ぶためのラダーの操作はより滑らかに行うことができるようになりました。垂直尾翼に当たるプロペラ後流の効果がより明確に再現されているのでしょう。さらにプロペラ後流のシミュレーションによって離陸時に左に頭を振る効果もよりはっきり現れるようになりました。これは横風離陸の様子です。X-Plane10より滑らかに走ります。
機体を引き起こし始めるところです。
地上を離れて機首が風上を向いたところです。
安定して上昇していきます。
双発機でもやってみます。離陸推力にするとプロペラ後流の効果でより強く左に頭を振ろうとします。
しかしラダーを踏んだ時の反応はなめらかで、安定して離陸します。
ウイングローで横風着陸です。バランスもいいです。
強い横風のなかを安定して降りていきます。
安定して接地します。ただ一気にエンジンを絞るとラダーに当たるプロペラ後流が大きく変化して大きく頭を振られます。
プロペラをリバースに入れるとさらに激しく頭が振られます。
今度は左側のエンジンを止めて着陸します。スロットルを出しているとかなり左に振られます。ラダーはより大きく踏み込まなければなりません。
ウイングローで着陸します。エンジンをゆっくり絞ればスムーズに着陸します。
今度は右側のエンジンを止めて着陸します。左からの強い横風のなかの着陸でした。左からの横風の影響で頭は左を向く、右のエンジンを止めたからその影響で頭は右を向く。両方が相殺されてラダーはほとんど踏まずにやや左に傾けて飛んで機軸はまっすぐになりました。。
それでX-Plane10とどれぐらい感覚が違うか、X-Plane10でも飛んでみました。同じ空港、同じ風、同じ機体です。左側のエンジンを止めて着陸するところです。より少ない傾きで機軸がまっすぐになります。
エンジンの推力を上げた時の反応もX-Plane11ほど大きくありません。
着陸後の地上走行の安定性はX-Plane11より明確に悪いです。
ということで、X-Plane11は確かに進化したなと感じます。
しかし、今回のパブリック・ベータ5ではプロペラを止めるときに極めて強いひねりの効果が出てしまって、単発のセスナは大丈夫ですが、双発のバロンやキングエアは、エンジンを止めようとすると機体が躍り上がってひっくり返ってしまうのです!
右のエンジンが止まる寸前。機体が右に強烈にひねられます。
そのまま下にたたきつけられてギアとプロペラが破損。
水の中に入れてもう少し動きをよく見てみました。右側のエンジンが止まっているキングエアを水の中に入れて、左のエンジンのミクスチャーを絞ってエンジンを止めていきます。
止まる寸前に強烈なひねりが発生していることがわかります。
大きくひねられて右側から水に深く沈みます。
深く潜った右側が反動で浮いてきて左側が大きく宙に上がりました。
そして今度は左側から水没。
次の更新でこのバグはなくなってしまうと思いますが、なかなか珍しいバグなので記録を残しておきます(笑)。
(おわり)
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