フライトシミュレーターの世界

経済アナリスト藤原直哉の、趣味のフライトシミュレーターのページです。主にX-Plane、PSXを飛ばしています。

WEB上で作成できる本格的なフライトプラン

2018-05-04 17:33:28 | 日記

フライトシミュレーターの世界は日々進化が続いていますが、航空会社が実際に使うような本格的なフライトプランを無料でWEB上で作れるサイトがあります。simBriefという英国のサイトです。

90以上の航空機を選んでETOPSを含む詳細なフライトプランを作成でき、また天気予報、NOTAMなども使えて、さらにNAVIGRAPHで最新のFMSのデータを購入していれば、最新のデータを使ってフライトプランを作成できます。さらにフライトプランの出力はLIDOと英国航空の2つの様式で印刷できて、大変本格的です。なお最新のデータを購入しなくても1703のデータでフライトプランを作成できます。

このサイトは全世界のバーチャルエアラインで使われています。

フライトプランを作ることができる航空機のリストです。現在96機が用意されています。最も人気があるのがB737-800、その次がA320-200、さらにB777-300ER、B747-400と続きます。セスナ172Rもあります。

計算に使われる各種データベースです。大気の予報、METAR/TAF、世界のNOTAM、荒天予報、大西洋のトラックデータを使います。

世界でたくさんの人たちが利用していて、最近作成されたルートが表示されます。

AIRACの情報も表示されています。デフォルトの1703と最新の1805です。

このサイトを使うには登録が必要です。無料です。

まずアカウントのページを見ます。

NAVIGRAPHで最新のFMSデータを購入していると、最新のデータでフライトプランを計算できます。

NAVIGRAPHで購入する方法です。

いくつかのプランが用意されています。FMSのデータとチャート、その両方です。FMSのデータが必要です。

データベースを見てみます。天気、荒天、NOTAMなどたくさんのデータをその場で読むことができます。これは太平洋地区の荒天予想です。

ポップアップできますし、時系列でアニメのように絵を動かすことができます。

METARとTAFの表示です。

荒天予想の表示です。文章です。

上空の風向風速です。

衛星がとらえた雲や水蒸気の様子です。

ポップアップすることができます。

飛行情報区のNOTAMです。

トラックの情報です。これは太平洋のPACOTSです。

自分の航空機を登録しておくことができます。

フライトプラン作成後は保存して、あとから読み込むことができます。

さらにフライトプラン作成後は各ソフトのFMSに直接読み込むために、各フォーマットでダウンロードすることができます。

ダウンロードには専用のソフトがついていますので、これを使うと便利です。

では新しいフライトプランを作ってみます。

多くの項目がデフォルトで入力されます。まず航空会社名、便名、出発、到着空港、代替着陸空港、日付、出発時刻、機種を入力。さらにフライトプラン作成の形式をLIDOか英国航空に、また単位をポンドかキロか選択します。そして乗客の数と貨物の重量を入力します。

そしてFind Routeをクリックするとルートが計算されます。メインの候補と5つぐらいのサブの候補が計算されますから、どれかを選択します。そしてAnalyze Routeをクリックして整合性を確かめます。また、代替空港は複数指定することもできます。ここでは3つ指定して、空港名は自分で入力しました。これもルートをAnalyzeします。

今回はETOPS運航が必要になりますので、ETOPSの入力をします。これもほとんどがデフォルトで入力されています。まずシナリオを180分なり207分なり選び、Verify Inputsをクリックします。空港名は自動的に出てきて、ETOPSに入るところ、出るところの60分飛行圏内の空港、すなわちETOPSの出入り口に一番近い着陸可能な空港(AAP)と、着陸に適した空港(SAP)が自動的に選択され、地図にも表示されます。また2つのSAPへの等時間点(ETP)も計算されます。

到着地の代替空港へのルートも表示されます。

そして入力が終わればフライトプランの作成です。

結果が出てきました。

改めて地図を表示させることができます。

LIDO、英国航空の形式のフライトプランの読み方も載っています。下の赤枠のところをクリックして、該当箇所にカーソルを持っていくと英語で説明が出てきます。

ここでは主要な項目について解説しておきます。LIDOのフライトプランです。

ETOPSの地図です。

荒天予想図です。ジェット気流の位置もわかります。

上空の風向風速です。

ヨコ断面図です。対流圏界面が青の破線で示されています。

PilotEdgeやVATSIMといったオンライン管制にフライトプランを送ることもできます。

そして各ソフトへFMSのデータをダウンロードすることができます。WEB上からダウンロードすると同じところにデータがダウンロードされるので、赤枠のところにあるダウンロードソフトをインストールしてダウンロードすると、各ソフトの指定の場所にファイルが作られます。

そしてフライトプランはPDFファイルに印刷することができます。

洋上飛行の場合はプロット図が必要になります。米連邦航空局のサイトから無料でダウンロードできます。

下の赤枠で囲ったところが太平洋のプロット図です(PDF)。

このような図です。

それからNAVIGRAPHでは全世界のJeppesenのチャートを使うことができます。クラウドで使うと大変便利です。

Jeppesenチャートです。

チャートはスマホやIpadのアプリでも、パソコンのソフトでも読むことができます。

さらにSIMLINKというソフトを使うとフライトシミュレーターとチャートがリンクして、チャート上に現在の機の位置がマジェンタの矢印で表示されます。

最近はこうしてかなり本格的なフライトプランが作成でき、リアルな気象も読み込んで、かなり本格的なフライをと楽しめるようになっています。

(おわり)


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