フライトシミュレーターの世界

経済アナリスト藤原直哉の、趣味のフライトシミュレーターのページです。主にX-Plane、PSXを飛ばしています。

MSFS2020の計器進入

2020-10-12 08:56:00 | 日記

MSFS2020の小型機にはグラス・コックピットが装着されている機体があります。今のところG1000、G530、G430の3つがありますが使える機能は限定的です。そこで今日はこれらを使った計器進入がうまくいくかどうか試してみたいと思います。結論から言ってILS進入と直線のRNAV進入は大丈夫ですが、曲線を含むRNAV(RNP)進入は曲線部分のタテの誘導ができません。またオートパイロットの性能が悪くて速度や風によってはILSやRNAVの誘導について行かれません。まだまだ改良が必要ですがそれなりに動きます。以下、簡単に紹介します。

熊本空港から東に向けてTBM930で離陸します。TBMは単発のターボプロップ機ですが大変性能がよく、MSFS2020でもよく動きます。スイッチ類も動くものが多いです。

まずILS進入です。東向きに離陸して、ゴーアラウンドコースを通ってILS進入します。

出発と到着を同じ空港に設定するとなぜかこういうコースが設定されます。最初はSIDとか設定したのですが結局こうなります。これで今日はよいのですが・・・。

この曲線も飛ぶときには直線を短区間で継ぎ合わせた飛び方になります。

では離陸します。雲が多い日です。

90ノットぐらいで離陸します。

マニュアルで左旋回します。

そしてゴーアラウンドコースに入ります。

雲にかかります。

3400フィートに達しました。結構速度が出ます。海にいったん出ます。CDIをNAV1にし、ILSの電波を受信しているか確かめます。コースもしっかり自動で設定されています。

大きな雲です。MSFS2020は雲の表現もダイナミックです。

では14DMEのARCに入ります。ちょっとオーバーシュートしていますが、コースに沿って飛んでいます。ところで熊本空港滑走路の東側にはアプローチ・ガイダンス・ライトがあります。西向きに着陸するときの旋回進入用と東向きに着陸するときのゴーアラウンド用でしょうか。MSFS2020では再現されていません。

海上でARCを飛んでいます。

もうすぐ最終進入コースに会合します。CDIをNAV1にします。既にローカライザーはキャプチャーしています。高度は3400フィート。

これがオートパイロットの操作パネルです。

グライドスロープの目印が下りてきています。もうすぐ降下が始まります。

熊本市内上空です。雲で空港は見えません。

雲で先のほうが暗くなっていますが雨は降っていません。MSFS2020ではよく地上にかかる雲が出ます。

降下が始まりましたが、強い向かい風のせいか、次第に既定のコースより上になっていきます。

1ドット上になりました。

薄雲がかかっていますが滑走路は見えています。

オートパイロットの修正が効かないのでマニュアルにして着陸します。

もうすぐ着陸です。

着陸しました。TBM930は速いのであっという間です。

熊本空港に旅客機が並んでいます。ライブのトラフィックを設定すると現況が再現されます。機体は違いますが。結局ILSの誘導はよかったもののオートパイロットが追い付かなかったという状況でした。

では次に直線のRNAV進入です。大阪の八尾空港を離陸して大阪・伊丹空港の短いほうの滑走路に着陸します。今度はセスナ172です。G1000と昔の丸い計器の2つのバージョンがあります。

八尾を離陸して最終進入が始まるTENMAに向かいます。高度は1600フィートです。

自動的にいろいろとコースが設定されていますが、TENMAから最終進入になるのでKIKYOからからTENMAへのレグをアクティブにします。するとこのレグに会合するように飛んでくれます。

では離陸します。

夕方の八尾空港。消防車も走っています。

西向きに離陸します。

大阪市内を見ながらTENMAへ向かいます。

もうすぐコースに会合します。

このような感じでアクティブ・レグに会合します。なお、アクティブ・レグの選択はMENUではなくて右側の画面の下側のボタンの右から3番目にあります。

もうすぐ会合します。大阪・伊丹空港の滑走路が見えています。今日は右側の短いほうの滑走路に着陸します。

大阪市中心部と淀川です。

RNAV進入は順調です。速度は130ノットです。

700フィートの降下率でバッチリ降りていきます。オン・コース。

では着陸のために一気に減速します。すると次第にコースを下に外れていきました。オートパイロットが減速に追いついていません。

64ノットまで減速しました。PAPIは4つ赤になってしまいました。ただPAPIとRNAV進入のコースも多少ずれています。

マニュアル操縦にしてちょっとエンジンをふかして進入パスを上げます。

着陸しました。直線のRNAV進入は大丈夫です。ただ、オートパイロットが追いつかないことがあります。

続いてまた熊本空港に戻って東側から曲線を含むRNAV(RNP)進入をやってみます。Radius to FixのRight TurnとLeft Turnがあります。このコースはずっと以前に小型機で福岡から飛んでブログに紹介した覚えがあります。

出発と到着を同じ空港にしてアプローチを設定すると自動的にこう設定されます。

では離陸します。

雲が空の全面を覆っています。オーバーキャスト。

正面は阿蘇の外輪山です。この真上を超えていこうと思います。TBM930はパワーがあるので行けると思います。

離陸しました。外輪山の真上を超えます。一番奥に九重連山が見えます。手前は阿蘇山です。風力発電の風車も見えます。

阿蘇山です。外輪山の内側を南・東・北にぐるっと回って進入コースに乗ります。

こちらは宮崎県の方向です。

では外輪山の内側を東側から北側へ向かいます。

雄大な山並みです。

ASONOを出ました。6400フィート。もうすぐ進入コースとなります。

速度は240ノット出ています。

210ノット以下に減速し、V/Sで高度を下げ始めます。タテ方向の誘導はまだ始まりません。

FUMOTからタテ方向の誘導が始まるはずです。2100フィート。またオーバーシュートしてコースをはみ出しています。既に210ノット以下に減速していますが。

さて、ほぼFUMOT上空、2100フィート。しかしタテ方向の誘導が始まりません!ここから先はマニュアルで降ります。

先のほうに明るい緑色の光が見えますでしょうか、たまたま同じコースに先行機がいました。後ろから緑と赤の航法灯が見えます。先行機は前からG1000のマップにもはっきり映っています。ただし航法灯が後ろから見えては困るはずですが・・・。

先行機は滑走路手前にいます。続いて着陸します。滑走路の延長線に近づくとタテ方向の誘導が始まりました。

ではマニュアルで着陸します。PAPIが見えません。

熊本空港も結構作り込んであります。

着陸しました。というわけで曲線を含むRNAV(RNP)アプローチのタテ方向の誘導はできないことがわかりました。

しかしG1000ではもしかして?と思ってG1000を積んでいるC172で大分空港の曲線を含むRNAV(RNP)アプローチを飛んでみました。

こんなコースです。南向きに離陸して北向きに着陸します。

大分空港を離陸して北東に向かいます。

四国が見えます。

もうすぐ進入が始まります。2400フィート。

さてここから最終進入です。

ここからタテ方向の誘導が始まるはずですが始まりません。G1000でも曲線区間のタテ方向の誘導はできないようです。

マニュアルで降りていきます。滑走路の延長線に近づくとタテ方向の誘導が始まります。

滑走路の延長線ですがPAPIとRNAVのタテ方向の誘導が半ドットぐらいずれています。

大分空港に着きました。この空港も結構作り込んであります。

ということでMSFS2020の計器進入を試してみました。まだまだ改良の余地が大きいですが、限られた機能の範囲内で十分使えそうです。

(おわり)


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