昨日のブログに書いた質問をきっかけに
家族のコミュニケーション量が増えたとのコメントに嬉しくなりました。
また、生徒が質問に対して真剣に考えたことにも嬉しくなります。
ここで、私が気付いたことは、
『授業のテーマと発問』です。 いかに、子供達の『なぜ?』を刺激し、自ら考えたくなる質問を私達講師はできているか?です。
もっと授業研究を行っていこうと思っています。
さて、私が昨日学んだ答えを書きます。
Q1:なぜ、紙コップは円柱なのか?
端的に言えば、持ちやすいからなのです。
では、なぜ円柱なのか?それは、人間はサル科の動物で他の動物と手の骨格が異なるからとのことです。
人間の親指は、他の指と異なり90度異なった角度に広がります。
また、サルは基本木の上で生活し、木を掴んでも落ちないように進化してきました。
ここにヒントがありますよね。木の枝などはほとんど円柱の形をしていて握りやすく、力が入るようにできています。
これを、紙コップの形に応用したとのことでした。
Q2:なぜ、紙コップの上には、「トップカール」という丸みがあるのか?
※トップカール:紙コップの口をあてるところは、少しクルリと紙がまいてありますよね?
これは、実際に実験してみたら分かることですが、
このトップカールは、紙コップの強度を高めるためにあります。このトップカールがなければ、
握った時に、円形が崩れ、水がこぼれ出しそうになります。これを防止するためにも、
トップカールが必要なのです。
ぜひ、実際に紙コップのトップカールを切って握って見て下さい。本当に握りにくくなります。
Q3:なぜ、紙コップの底は上げ底になっているのか?
そもそも紙コップが必要になったのはなぜか?
この紙コップはアメリカで最初に開発されたみたいですが、当時のアメリカは、鉄道が通り、多くのアメリカ人が
北米中を鉄道を使って旅したみたいです。しかし、当時伝染病がはやり、鉄道内の衛生面を保つために作られた
のが紙コップです。
しかし、一回使って破棄する紙コップは縦に積み重ねないと非常にスペースを取りますので、上げ底をつけるようになりました。
この上げ底がなければ、紙コップと重ねた紙コップが密着しすぎて取りにくくなるとのことです。
上げ底があることで、カップとカップの間に空気の層ができ、取りやすく、形も崩れないとのことです。
またおまけに重ねることで、ほこりなどが紙コップに入りにくく、衛生面も保てる役割がありますね。
たった40分の授業で、
たくさんの『なぜ?』が『なるほど』に変わり、どんどん『分かる』を実感しました。
私も、新しいことに挑戦するときや悩んでいる時は、じっと座って考えることがありますが、
たくさんの比較、検証を行い、探究心を持って多くの知識を吸収していきたいと思っています。
この積み重ねが、発想力につながっていくと思っています。
さっそく、この三谷先生の本を取り寄せて読んでいこうと思っています。
南里