昨日の続編として、ハードウェア(ESP32基板とICOM CIVとのインタフェース)について紹介します。
ネットを検索すると、色々なCIVインタフェースが紹介されていますが、実験してみると上手くいかない回路もあったりしたので、ICOMの回路図を見て自分なりに考えることにしました。
IC-7851のCIVインタフェースの回路は次のようになっています。
UARTのTXD信号(CTXD)はIC6141で反転して、Q6141で反転しオープンコレクターでCIVラインに出力されています。RXDはCIVラインからD6141R6141からQ6141で増幅反転されてIC6141で再度反転されてUARTに入力(CRXD/CBSY)されています。
この回路をそのまま再現すれば良さそうですが、手持ちの部品の関係もあり、シュミットトリガインバーターTC7WH14FKとRXD系のバッファーは省略して、次のような回路にしました。
代わりにTxDには2SC1815を2個使いバッファリングしました。R5とD1で3.3Vに接続されていますが、オープンコレクタもどきでCIVラインに出力しています。RXDはR6だけを経由して入力しています。当初はR5とD1は無しにしていましたが、受信系(RXD)が上手く動作しなかったので追加しました。IC-7851のCIVのオープン時の電圧を測定すると、約2V位とハイレベルとしては少し低めだったので、ショットキーダイオードD6を使って3.3Vに接続し、ちょっと電圧を上げています。D1のVFは約0.4Vなので、3.3-0.4=2.9Vになりました。IC-7851のD6141のVFは約1.2Vなので、3.3-1.2=2.1Vとなります。
ブレッドボードを使った試作品の写真を以下に示します。
IC-7700の回路図からCIVの部分を抜粋したものを以下に示します。
IC-7851は3.3Vなのですが、IC-7700では5Vでした。時代とともにCIVの回路も変わってきているので上手くインタフェースできたりできなかったりするんでしょうね。
ついでに、手元にあるICOMの無線機の回路図を見て、CIVインタフェースの信号レベルを調べてみました。
IC-7300は次のようになっていて回路図の右端が切れていて分かりにくいのですが、3.3Vでした。IC-9700はIC-7300と同じ回路で、3.3Vでした。昔の機種であるIC-706は5Vでした。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます