430MHz帯で50WでEMEをしたことがありますが、やはり50Wではパワー不足だと感じたので、1年半程前に出力アップの変更申請を出して変更許可を得ていました。スプリアスを自分で測定するために、スペアナを購入して試験している内に、エキサイタのスプリアス発射が多い事に気付き、エキサイタの機種を変更したり、エキサイタとリニアの間にBPFを入れたり、リニアの出力側にLPFを入れたりして対策しました。そのため、半年程前に、最初に提出した変更申請の変更を申請して、再度変更許可を得ていて、やっと本日、登録点検業者の方に落成検査(点検)をしてもらうことになりました。
無線従事者免許証や無線局免許状などの書類の点検から始まり、空中線電力(出力)や周波数の測定を行った後、スペアナによるスプリアス測定も行い、約2時間程で検査(点検)が完了しました。後日、書類が郵送されるので、その書類と共に落成届を総通に提出すれば変更された無線局免許状が届くという運びです。そうすれば、晴れて430MHzで500W運用ができるようになります。
50MHz帯でLoTWによるDXCCのコンファーム数は現在98なので、後2局コンファームできれば10バンドDXCCの完成です。EMEを始めた理由は、アンテナなど自作の対象が多いことも魅力的ですが、12バンドDXCCを目指そうというモチベーションもあるので、HF帯でのChallenge DXCCもやりつつ、144MHz帯や430MHzでのDXCCに力を入れて行こうと思います。EMEは月が見えて、かつ交信相手がオンエアする時間帯(主に生活時間帯)に限定されるので、2つのバンドに目を光らせるという方が効率が良いだろうという考えですが、くれぐれも「二兎を追うもの一兎を得ず」なんてことの無いように気を付けたいと思います。