ZARD25周年!坂井泉水の命日にフィルムコンサート開催

2016-05-04 01:33:34 | ZARD
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ZARD25周年!坂井泉水の命日にフィルムコンサート開催
2016.05.02 20:01

1990年代、日本のミュージックシーンの顔と呼べる存在であったZARD。ボーカル・坂井泉水の透き通るような声に魅了された人も多いのではないでしょうか。親しみやすいメロディーと、わかりやすくストレートな歌詞、そして圧倒的な歌唱力。ほとんどメディアへの露出がなく、どこかミステリアスな存在でもあったZARDですが、2007年5月27日、ボーカル・坂井泉水が脳挫傷のため急逝しました。

彼女の死後、改めてその魅力に注目が集まるようになり、彼女の命日には毎年フィルムコンサートが行われています。今回は、そんなZARDの魅力に再注目しながら、フィルムコンサートについても詳しく紹介していきましょう。

ZARD、坂井泉水という女性

20代前半までモデルやレースクイーンとして活動していた彼女ですが、1991年にZARDのボーカルとしてデビューしました。ほとんどの楽曲の作詞を手がけ、ZARD以外にもDEEN、WANDS、FIELD OF VIEWなどにも詞を提供。才能を惜しみなく発揮し、多くの人々を音楽で勇気づけ、励まし、救ってきました。

テレビやラジオ、雑誌など、メディアへの露出を極端に嫌い、初のライブはデビュー8年目。アーティストとしては、きわめて異例な活動内容だったといえるでしょう。

病気との壮絶な闘い、そして事故死

2000年代に入り、彼女の壮絶な闘病生活が始まります。子宮筋腫、卵巣嚢腫、子宮内膜症といった病気を患い、通院をくり返す日々が続きました。2001年から1年間活動を休止するも、翌年の2002年には活動を再開。

そして2006年4月、子宮頸癌が発見され、同年6月に摘出手術を受け翌月に退院。しかし、翌年の2007年4月に肺への転移が見つかり再入院となります。それでも、抗がん剤治療を受けながら、復帰に向けたアルバム製作のために作詞を行っていたそうです。

そんな矢先の2007年5月26日、病院内のスロープから駐車場へ転落し、仰向けで倒れているところを発見されます。すぐに救急処置を受けましたが、翌5月27日、脳挫傷のため帰らぬ人となりました。当初、警察は事故・自殺の両面から調べていましたが、最終的には事故ということで発表されています。

命日には、今なお多くのファンが訪れる坂井泉水

命日である5月27日には、2011年から「Screen Harmony」というフィルムコンサートが行われていて、今なお多くのファンが集まります。会場には献花台も設置され、彼女の遺影とともに多くの花束で埋めつくされます。

2015年は渋谷公会堂で開催され、合計4,000人以上のファンが彼女を偲びました。特別企画として、ファンからのリクエストを募集し上位TOP10のPVを上映するという試みも始まり、それらの楽曲をメドレー形式にした音源も期間限定で発売、好評を博しました。リクエストと同時にファンからのメッセージも紹介され、それぞれのZARDに対する熱い思い入れをうかがい知ることができます。

2016年2月、ZARDはデビュー25周年を迎えました。坂井泉水というひとりのアーティストと、彼女の音楽は、多くのファンの力によって今もなお、強力な存在感を放ち続けています。

新たに見えてくるZARD・坂井泉水の魅力

誰もが一度は耳にしたことがあるZARDの名曲の数々。坂井泉水の早すぎる死から9年が経とうとしている今でも、多くのファンから愛されているのは、彼女の音楽に対する真摯な姿勢がそのままストレートに楽曲に表れていたからではないでしょうか。彼女を偲び、ZARDという音楽に改めて深く触れてみると、今までとは一味も二味も違ったZARDの魅力が見えてくることでしょう。

2016年5月27日(金)「ZARD25周年記念LIVE」東京ドームシティホール

今年の坂井泉水命日に開催されるコンサート会場は、TOKYO DOME CITY HALL(東京ドームシティ ホール)。デビュー25周年を記念するライブということで、これまで以上に期待が高まります。