全国人権週間(12・4~10)期間中でもある5日、生徒会人権委員会が主催する全校人権集会が行われました。ここ数年、実施が滞った状態だったのですが、人権委員会が活動に取り組む中で、校内や身近な友人のようすから、人権集会で生徒全員で考えたいと主体的に実施したものです。教員と相談しながら、ディベート形式で課題を投げかけ、話し合いながら自分自身の考えを確認し、深め、変容させていこうという企画です。テーマは「みんなと仲良くすべきか」です。
人権委員会委員長:落合さんからの集会開会宣言があり、「仲良くすべき派」「仲良くしなくてもよい派」のディベートが始まりました。
集会の目的として『自分の友人関係を考えてみよう』『自分の考えをきちんと言葉で伝えましょう』『相手の立場や意見を尊重しましょう』という3つの内容を掲げられており、ディベーターの積極的な発言やしっかりと考えた意見、そして各学年席から挙手をしての発言は討議の広がりや深まりを感じさせられました。特に、「仲良くする」っていうのはどういうこと?どういう状態を仲良くしているというのかについても議論が分かれました。会場からも自分自身の意見を堂々と述べる人が次々にマイクをもち、意見の違いを認め合いながら討議は熱を帯びます。
集会の後は学級に帰り、それぞれの意見をもとに討議会をもちました。大きな集団での意見交換が身近な集団での討議に移り、考えの違いの認め合いや意見発表が一層深まったと聞いています。すべての人が同じように考え、同じように行動するのではありません。そして、感じ方も違います。しかし、「仲良くしなくてもよい」というのは「いじめる。無視する。差別する。嫌がることを言う、する」などと言った言動とは全く異なります。学級ではこのことも十分に確認し、深められたことでしょう。多くの意見を聞き、考えたことを大切になかまとともに前進したいものです。人権委員、ディベーター、積極的に発表した人たち、それぞれに感謝します。ありがとうございました。