205 やさぐれ

　昨夜、どうした訳か、やさぐれと言う語が頭に浮かび、一応調べたら、家出してぐれることだそうだ、まあ知っていたけど。小学校の終わりから中学にかけて、ぐれちゃうような同級生もいて、そんなだとネリカン行きだぞとか、ネリカンブルースだとかの言葉が使われていた。練馬の少年鑑別所は全国区ではないだろうからと、一回り違うけどそのくらいの年頃に大阪にいた妻に聞いたら、黄色い救急車が来てどこそこのサナトリウムに入れられちゃうでぇ、と言うのが同じような場面で言われていたらしい。ちょっと系統の違う施設かもしれない。
　いや、何となくそんな言葉に行きあたったのは僕の場合、よし、いっちょう優しくぐれてやろうかと言う気分があったからだ。やさ違い。また、ぐれるというのは、反抗するだけでなく、投げやりになる、非行に走る、ことらしいからやはり少し違うか。何に対してぐれようとするのか、ま、ま、ま。そのうち。
　今日は家族の引っ越し。やくざの言葉では、やさ替えと言うのだろうか？