地球温暖化は専門外なのだけれど、講義では触れざるを得なかった。教養科目では一般的な解説とそれがもたらすありそうなシナリオの解説、専門科目ではちょっとした上昇でも湖の混ざり方がガラリと変わり底生動物が棲めなくなる可能性だの栄養塩濃度が変わる可能性などを扱った。10年ほど前だったか、教養でそういう話をして教室を出たら、真面目方向の学生さんが二人で来て「○○教授が、今は間氷期だが数万年後にはまた氷河期になるから温暖化は心配ないとおっしゃってましたが・・」。○○先生がどういう文脈で言ったのかわからないから、むげには批判できず、「うむ、温暖化が何年くらい進行するか、そしてヒトが何年ぐらい生きるか、キミたちが生きている間でもどのくらい上昇するかが問題だね」と言ったことが思い出される。タイムスケール、影響の出方、量の蓄積と質の転換が問題で、さらに人間の文明が何を問題視するか、だろうか。
写真は小物好きな先輩にもらった赤外線温度計。
写真は小物好きな先輩にもらった赤外線温度計。
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