長生き日記

長生きを強く目指すのでなく良い加減に楽しむ日記

460  沖縄の人

2017-05-15 23:56:25 | 日記
  今日は1972年に沖縄がアメリカ占領から日本に返還された日だ。僕が1964年に大学に入ったとき、すぐ横にいたのが沖縄普天間出身のT君で、留学生身分であった。「沖縄の学校出たのなら英語できるの?」などと皆がいい、「そんなあ、君たちは沖縄のことわかってないよ」と反論されたものだ。沖縄のことに関しては学校では全く教えられなかったので、社会・政治的傾向の強いごく少数の同級生しかわかっていなかったろう(僕も)。沖縄返還集会・デモがまだたびたび開かれていた頃で、みな出かけたものだ。いま、沖縄地方の歴史を少し知ることになってみると、琉球王朝から始まり、薩摩、日本(本土)との関係などアメリカ占領以前の出来事も絡んで、当時、我々が「沖縄をかえせ!」などとシュプレヒコールしたり歌ったりしたとき、沖縄の人はどんな風に思ったのかと忸怩たる思いもする。
  先日書いたように、今2歳の孫が那覇に住んでいる。このままずっと沖縄の子・青年になるのか、また親がどこかに転勤で移動するのか、沖縄で成人に達しさらに居続けるのか、もっと遠い外国に行くのか、それらのどこかで恋愛、結婚等するのか。僕はどこまで見届けられるのか。強く正しく生きてくれればよい。
 ・桑畑は握りこぶしと歌いたり沖縄返還闘争のころ
写真は、パタゴニアの大きなげっ歯類マーラが怖い孫(長崎バイオパークにて)。いいよ、だんだん強くなるんだよ。