455 朝日屋

　　25歳から25年間ほど通学・通勤した世田谷区深沢の交差点横には、おそばの朝日屋と中華の千歳（ちとせ）が並んでいて、良く食べに行ったり出前をとったりしたものだ。どちらかと言えば朝日屋の方が多かった、こんなことを書いているとあのたぬき蕎麦の香りが戻ってくる。ジョーンバエズのHouse of the Rising Sun をよく聴いた頃だから、あれは朝日屋だな、いや娼館ならば朝日楼というのかな、なんて思って蕎麦の来るのを待っていた記憶がある。
　　いま、ウチの近所にある蕎麦屋は春日（かすが）というのだが、春日神社が近くにあるせいか、妻にその店に行こう（つまり蕎麦屋に行こう）という時つい、朝日屋に行こうと言ってしまうことが多い。脳回路の劣化がすすんできたらしい。バエズの声が聞こえる、My race is almost run ....。