マロリーな日日(にちにち)

癒し系ソフト・ボトルメールの作者が、ガツガツ派では見えないゴロゴロ視点で、ビジネスの世界を観察していきます。

山口県人妻_04_日本列島改造

2006-08-22 21:05:07 | 山口県人妻
夏休みに奥さんの実家へ帰省。
東京に住んでいる人が地方都市に行くと、<ランチ・480円>みたいな激安表示にびっくりしますよね。
今回、いい意味でちょっと衝撃だった価格は、岩盤浴。
我が家の最寄り岩盤浴の価格は、5,000円とやや高めなのですが、奥さんの弟くんに連れられていった山口の岩盤浴は、な、なんと800円也!

初めての岩盤浴体験もあって、上機嫌の私は奥さんに、「山口っていいところだね~」と声をかけたのでした。
で、奥さん。
「でしょ? もし山口が関東地方にあれば人気県ナンバーワンになっているといっつも思うのよ」

・・・郷土愛は日本列島をも動かす。

オトナの夏休み(戦争本編)

2006-08-15 22:52:27 | 新規事業
年とっちゃたのかなぁ、IT系の読み物はあまり興味がなくなっちゃったですよ(^ ^;

「あの戦争は何だったのか?」
 昨年の発行時から、いいタイトルだなぁと気になっていた本。
 ボクたちの世代では誰も教えてくれなかったですからねぇ。宮古島で戦闘経験のある祖父は残念ながら、ボクが小3のときに亡くなってしまったので、貴重な機会を逃してしまった。
 で、この本。意外にもすらすら、あっという間に読めちゃった。思想的・感情的な印象を受けない本だからかもしれない。個人的には、「あの戦争」について構造的なことが押さえられて良かった。
 陸軍が主導した、中国・満州戦線とソ連、シベリア抑留、北方領土問題につながる流れ。
 海軍が主導した太平洋戦線とミッドウェイ敗戦から早くもはじまる玉砕につぐ玉砕、沖縄戦、原爆の流れ。
 その底流にある、226以降の暴力の恐怖、組織的な意地の張り合い。
 そして、負けといわなければ負けではないというかのような卑小なメンツ・・・。
 そのたった3年8ヶ月で、310万人の日本人が死んでいったという事実と絶句。

あの戦争は何だったのか―大人のための歴史教科書

新潮社

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 奥さんの本棚にあった、小林よしのりの「靖国論」「沖縄論」もついでに読了。
 感想は・・・、うーん、センチメンタル(^ ^;

 10月にはたまたま鹿児島に行く機会があるので、せっかくなので事前に次の2つのDVDを見ておこうと思う。
 戦闘シーンのない戦争映画。監督の黒木和雄さんは鹿児島県霧島市の出身。この4月に「紙屋悦子の青春」を完成した直後にお亡くなりになっています。合掌。

美しい夏 キリシマ

ハピネット・ピクチャーズ

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父と暮せば 通常版

バンダイビジュアル

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「父と暮らせば」は今日、ツタヤへいったらコメディの棚にあり、なかなか発見できなかった。コメディかぁ・・・。



話はどんどんそれるけど、戦闘シーンのない戦争マンガ(?)マイ最高峰はこれ。

夕凪の街桜の国

双葉社

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それまで原爆というのは、超巨大な爆弾だとばかり認識していたのですが、その子々孫々まで恐怖と不安を時限爆弾のように植えつけ、まだまだ命を奪い続ける卑劣な装置であることに遅まきながら気づきました。胸が痛みます・・・。

オトナの夏休み(DVD編)

2006-08-12 01:16:11 | 閑話
奥さんが娘を連れ、一足先に帰省しているため、久しぶりの一人暮らし。
ちょっぴり寂しいが、ここぞとばかり、たまったDVDをチェキラ。
いずれもDVDが出たてのころに入手したけど、見る機会がなかったの・・・。
なので、出尽くした王道のレビューとはちょっと異なる視点でコメント。

「宇宙戦争」
 スピルバーグ+トムクルーズ版のやつ。
 年配の先輩がつまらんといっていた意味がわかった。「プライベート・ライアン」のように史実に基づいていると思えば、激しいシーンも見られるんだけど、宇宙人による意味不明の大量虐殺をネチネチと映像化するのは見ていて気分が悪い。
 エンディングも原作とは異なる21世紀版のものを期待していたのですが、オープンニングの映像で、もう明らかになってしまうし、これまたガックリ。
 でもね、「アメリカン・ビューティー」(99年)を見たときに感じた、変わりつつアメリカを感じたのです。今までのハリウッドだったら、「インディペンデンス・デイ」(96年)のように米国人が、宇宙人の地球侵略を英雄的行動で阻止しちゃうというような「宇宙戦争」作りかねないですよね。しかし、主役のトムはトライポッドをたしかに1機やっつけますが、基本的に逃げて逃げて逃げまくっているうちに、敵が勝手に死んじゃうわけですよ。
 これ、ハリウッドにしては相当ナイーブな映画なワケでそこに時代を感じちゃいました。
 ま、「宇宙戦争」の原作、「アメリカン・ビューティー」の監督はともに英国人なので、ピュアUSAってわけじゃないですけど。

 余談ですが、宇宙人による人間の虐殺シーンといえば、鬼才・楳図かずおの「14歳」の方が自分的にはショッキング。「宇宙戦争」もその後の、トムの娘のPTSDの方が親としては気になってしまいます(^ ^;
 てなわけで、こっちを推薦。

アメリカン・ビューティー

ソニー・ピクチャーズ

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14歳 (1)

小学館

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「ローレライ」
 監督の樋口さんとは一度だけお話をしたことがあります。座敷にあった座布団を背中に乗せて、ガメラ! という一発芸をしてくれた気さくな方でした。
 映像はリアル路線だけど、そこに超能力者(?)がでてきちゃうのでややアンバランスな印象ですかね。スイマセン。
 でも、その超能力者・バウラ役の香椎由宇(かしいゆう)がかわいかったので許します。
 で、こっちを紹介(^ ^;

香椎由宇 クレメンティでお買いもの

ポニーキャニオン

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「あずみ2」
 1作目が意外にも良かったので。で、見ているうちになんだか、これ、アニメの「獣兵衛忍風帖」っぽい敵が多いなぁと思っていたら、エンドロールで脚本・川尻善昭さんのお名前が。獣兵衛の監督さんじゃん。納得。
 この映画も、上戸彩がハマっているので許します。

 で、紹介するの川尻さん監督作品を含むオムニバスのこっちかな?

アニマトリックス 特別版

ワーナー・ホーム・ビデオ

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「血と骨」
 寿命というものはやはりあったほうがいいんだなと感じた。
 加齢は世の中のパラダイムシフトにかかせない要素なんだなぁとしみじみ。

 これは、このまま紹介。

血と骨

ポニーキャニオン

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最近のヒューマンエラー2選

2006-08-07 11:26:23 | good/bad design
【肩こりか、虫さされか?】
 わが家には写真のような医薬品がある。
 1つは肩こり用の「アンメルツヨコヨコ」、もう一つは「メンタームかゆみ止め」。
 でね、ある日、肩がこったなぁとアンメルツを塗っているつもりだったのですが、キャップを閉めようと何気に今使ったものを見やると・・・、かゆみ止め!
 まぁ、致命的なエラーでないし、今のところ2回繰り返したということもないので、あまりガミガミ言うこともないのですがね、私の梅干しぐらいの脳みそには、白ボディに赤キャップといえば、アンメルツとメンタームという医薬品が同じ認知になってしまったという次第です。
 よく見ると、2つの薬品はそもそも形状も違うし、大きな表示がボディにしてあるので、間違う方が悪そうですが、人間第一主義デザイン極右者としてはなんとか問題をライトにカイゼンしたいところ。
 アンメルツは独特な形状にしてヨコヨコという直感的な名前を採用しており、すでに努力は認められるので、メンタームをなんとかしたい。近江兄弟社メンタームといえば、緑色のカラーで、インディアン風(?)の子どもの横顔のロゴ。キャップを緑色に変更するとか、ボディに子どものロゴがあったりすると嬉しいですね。
 他の液体系医薬品のカラーリングや形状を把握していないので、わが家の組み合わせに対する暫定案ですが。


【ケータイの目覚まし】
 わが家では、家族全員で1つのベッドに寝ているので、私だけ、奥さんだけ早起きしたいというときを考慮して、古いケータイ(京ぽん)を目覚ましにしているのです。ジリジリー、と鳴る古典的な目覚ましだと音が強烈なので、音楽で柔らかく刺激して、早起きの必要のある人は起きなさいという使いかたなのです。
 この最大のネックは、ケータイの電池が切れていて目覚ましがならないという恐ろしい事態なのですが、3歳の娘の方が目覚ましより早起きなので大事には至りません(^ ^;
 先日、山口県人妻の奥さんが朝6時起床し、千葉方面で会議という予定があったので、親切でよく気がつく夫の私は、メカオンチの奥さんに代わり、ケータイの目覚ましをセットしてあげたのです。
 翌朝、目覚ましは・・・鳴らない!
 このケータイ、ワンショットでの設定時には、日付と時間を指定しないといけないんですね。つまり、明日の朝6時に鳴れ、という指令を出すためには、明日が何月何日か設定しないといけないインターフェースなんですよ。わざわざカレンダーで確認しましたよ、明日が何日か。私がこんなところで間違えるわけもなく、日付設定もばっちりOK。
 いや、よく見ると・・・今まであまり意識していなかったけど、西暦設定もあるじゃないですか・・・・。
 で、ここの設定がなぜか2008年・・・になっている。梅干しぐらいの脳みそのオレは2年後の目覚ましを設定したということか!
 納得・・・じゃなくて、なんでたかだか目覚ましに年号入力・・・。

 ちなみに、別のケータイの目覚まし設定を見たところ、デフォルトの設定は<これから一番最初に来る、××時>のような設計がなされており、今日は何日か考える必要はない。24時間以降の設定なら、曜日指定する方式で、これなら1週間以上先の特定日時での目覚まし設定はできないけれど、十分かつ簡単にしてエラーが少ない。願わくば、ホテルの目覚ましのように目覚ましの設定時間表示などもあると安心して眠れるというものだ。
 成熟し、マルチな展開をみせるケータイ。いろいろな分野のプロがぜひコミットして、おまけの機能から、オリジナルを凌駕するような新しい使い勝手と安心感を実現してほしいですね。

使ってはいけない

2006-08-04 23:09:47 | ネタのタネ
添加物たっぷりの食品や日用品、全く効果のない薬品・化粧品などを名指しした「買ってはいけない」がベストセラーになったのが99年ころ。
そろそろ、「使ってはいけない」なんて本もでてきたりして。

ちょっと前なら・・・
・JAL
・三菱自動車
・JR西
・回転式自動ドア

最近は・・・
・松下のファンヒーター
・シンドラーのエレベータ
・パロマのガス湯沸かし器
・トヨタのクルマ
・流れるプール


なんだか、ますます世の中が信じられなくなってくる。
以前から起きていたことだけれど、情報が出てくるようになってきた健全な(?)不安か?
それとも、3歳の娘を持つ親が感じる特有の恐怖感か?
いきなりミサイルを撃ち込まれるレバノンを思えばガマンすべき話なのか?

たしかに、予期せぬ環境で永久に正常動作する機械を作るのは技術的にも経済的にも不可能だし、お気軽なITを生業としている自分の立場から、生命を預かるメーカーやサービス企業の失敗を糾弾するのは簡単だ。

でも、なぜ、よのなかにはこうも感じない組織、動かない組織、学ばない組織の多いことか・・・。

たぶん、事故予測に必要な判断材料の多くが、ある組織人の元に集まってくるのだろが、次のような理由でなにも対処されないんだろうね、きっと。
・報告書を作るのが私の仕事です!(判断は別の担当者)
・センスや想像力が貧困なので、社会的な危機感に結びつかない
・でも、自分や会社に対する危機感には敏感なので、上司やTOPに報告しない
・上司に報告したのであとはお任せ

でね、上のような状況になるのは、情報がその組織にだけあって、社会にオープンになっていないからとも感じるわけです。
もし、これらの基本情報がblogよろしく、RSSなんかで流通していたら明らかにもみ消しはしづらくなるし、特定の担当者の判断ミスも社会的にフォローできると思うわけです。

たとえば、国土交通省が、列車の運転手や飛行機のパイロットにあらゆるヒヤリ・ハットを報告させ、個人情報は除いて、その情報をオープンにしてみるとか、自動車のドライバーや生活まわりのヒヤリ・ハットを報告することをモチベートさせるシステムを、リッチなIT企業が用意するとか、やってみたいですよね。
警視庁も、情報開示の方法は難しいかもしれないけど、不審死の調査概要だけでもオープンしてくれたら、ひょっとしたらパロマの被害をもっと早く予見できたかもしれないと思うのです。
これまた国土交通省か国税庁あたりが、自動車修理工場に毎日修理した車種、箇所を報告させ、この情報がオープンになればリコール以前に市民が発見・指摘できると思うのです。

一酸化中毒の不審死を検索すると、その市場シェアより明らかに多くのパロマ環境下であったとか、エレベーターに閉じこめられたヒヤリを検索したら、シンドラーがダントツ1位であったとか、怪しげな組織が浮き出てくると思うのですよ。

以上は、発見のシステムですが、事故後の分析もちゃんとオープンになってほしいものです。
責任者さがしは、警察と裁判所にお任せして、原因分析のほう。
機械的、物理的な原因だけでなく、JR西のように組織的な問題も多々あるわけです。
現在は、モラルの高いジャーナリストが徹底的に取材したり、畑村洋太郎さんのような学者を中心とした運動もあるわけですが、このあたりも産学官連携で事故調査チームが継続的に活動できるとすこしは住みやすい社会になるかなぁと。

とくに子どもが犠牲となる人工環境での事故は徹底的にかつ、優先的に手がけてもらいたい。
出産だけの少子化対策だけでなく、何の落ち度もない子どもを一人でも死なせないために。



「失敗学」事件簿 あの失敗から何を学ぶか

小学館

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