添加物たっぷりの食品や日用品、全く効果のない薬品・化粧品などを名指しした「買ってはいけない」がベストセラーになったのが99年ころ。
そろそろ、「使ってはいけない」なんて本もでてきたりして。
ちょっと前なら・・・
・JAL
・三菱自動車
・JR西
・回転式自動ドア
最近は・・・
・松下のファンヒーター
・シンドラーのエレベータ
・パロマのガス湯沸かし器
・トヨタのクルマ
・流れるプール
なんだか、ますます世の中が信じられなくなってくる。
以前から起きていたことだけれど、情報が出てくるようになってきた健全な(?)不安か?
それとも、3歳の娘を持つ親が感じる特有の恐怖感か?
いきなりミサイルを撃ち込まれるレバノンを思えばガマンすべき話なのか?
たしかに、予期せぬ環境で永久に正常動作する機械を作るのは技術的にも経済的にも不可能だし、お気軽なITを生業としている自分の立場から、生命を預かるメーカーやサービス企業の失敗を糾弾するのは簡単だ。
でも、なぜ、よのなかにはこうも感じない組織、動かない組織、学ばない組織の多いことか・・・。
たぶん、事故予測に必要な判断材料の多くが、ある組織人の元に集まってくるのだろが、次のような理由でなにも対処されないんだろうね、きっと。
・報告書を作るのが私の仕事です!(判断は別の担当者)
・センスや想像力が貧困なので、社会的な危機感に結びつかない
・でも、自分や会社に対する危機感には敏感なので、上司やTOPに報告しない
・上司に報告したのであとはお任せ
でね、上のような状況になるのは、情報がその組織にだけあって、社会にオープンになっていないからとも感じるわけです。
もし、これらの基本情報がblogよろしく、RSSなんかで流通していたら明らかにもみ消しはしづらくなるし、特定の担当者の判断ミスも社会的にフォローできると思うわけです。
たとえば、国土交通省が、列車の運転手や飛行機のパイロットにあらゆるヒヤリ・ハットを報告させ、個人情報は除いて、その情報をオープンにしてみるとか、自動車のドライバーや生活まわりのヒヤリ・ハットを報告することをモチベートさせるシステムを、リッチなIT企業が用意するとか、やってみたいですよね。
警視庁も、情報開示の方法は難しいかもしれないけど、不審死の調査概要だけでもオープンしてくれたら、ひょっとしたらパロマの被害をもっと早く予見できたかもしれないと思うのです。
これまた国土交通省か国税庁あたりが、自動車修理工場に毎日修理した車種、箇所を報告させ、この情報がオープンになればリコール以前に市民が発見・指摘できると思うのです。
一酸化中毒の不審死を検索すると、その市場シェアより明らかに多くのパロマ環境下であったとか、エレベーターに閉じこめられたヒヤリを検索したら、シンドラーがダントツ1位であったとか、怪しげな組織が浮き出てくると思うのですよ。
以上は、発見のシステムですが、事故後の分析もちゃんとオープンになってほしいものです。
責任者さがしは、警察と裁判所にお任せして、原因分析のほう。
機械的、物理的な原因だけでなく、JR西のように組織的な問題も多々あるわけです。
現在は、モラルの高いジャーナリストが徹底的に取材したり、畑村洋太郎さんのような学者を中心とした運動もあるわけですが、このあたりも産学官連携で事故調査チームが継続的に活動できるとすこしは住みやすい社会になるかなぁと。
とくに子どもが犠牲となる人工環境での事故は徹底的にかつ、優先的に手がけてもらいたい。
出産だけの少子化対策だけでなく、何の落ち度もない子どもを一人でも死なせないために。