マロリーな日日(にちにち)

癒し系ソフト・ボトルメールの作者が、ガツガツ派では見えないゴロゴロ視点で、ビジネスの世界を観察していきます。

トホホな事業プラン #04・最初がみえない事業案

2008-10-05 09:18:12 | 新規事業
「まず、この無償ネットサービスでユーザを10万人獲得し、さらにサービスを拡充。ユーザ数50万人でEコマースに参入。その後・・・云々」

もう、妄想のポジティブスパイラルにはいっちゃって、大興奮状態。しかも後半のビジネスほどやたら説明が詳細というのが、このパターンです。
そりゃぁ、グーグルやマイクロソフトが、肝いりで始めた新事業なら、ある種の頂点からビッグビジネスをスタートさせることは可能でしょう。しかし、ぼくら一般人はそうはいかない。

上の話で言えば、Eコマースあたりの大成功後の話はどうでもいいとして、まずは、ユーザを10万人獲得するという最初のサービスについて詳しく教えてくれとなる。

「いや、無償ですから、10万人なら簡単に・・・」などと言おうものなら、鐘がカ~ンと鳴って即アウト。
さすがにネット黎明期のようなこの発言はあまり聞くことがなくなったけれど、10万人集めるって、それだけでもすごいことですよ。

てなわけで、遠くの夢の未来を熱く語るのはブレスト段階ではとてもいいのだけれど、ホップ・ステップ・ジャンプ型のシナリオを説明したいのなら、8.5 : 1 : 0.5 ぐらいの比率でそれぞれの事業を語りましょうね。

新規事業は、「0」を「1」にすること。初めが肝心なのです。

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