マロリーな日日(にちにち)

癒し系ソフト・ボトルメールの作者が、ガツガツ派では見えないゴロゴロ視点で、ビジネスの世界を観察していきます。

ボトルメールを継ぐもの

2005-12-09 14:53:03 | 閑話
ポータブルゲーム業界で、嬉しいことがあった。

1つはPSPゲームソフト「福福の島」(11/10発売)。
もう一つはニンテンドーDSの「おいでよ どうぶつの森」(11/23発売)である。

福福の島

ソニー・コンピュータエンタテインメント

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おいでよ どうぶつの森

任天堂

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ともに、ボトルメールと同様の機能があり、見ず知らずの人へメッセージを書いたり、もらったりすることができる。

「福福の島」のほうは残念ながら固定文しかやりとりできないようだったので、マーケット調査の名目でDSと一緒に「ぶつ森」を購入(^ ^; 
ぶつ森では、絵の交換はできないのですが、自由な文章に加え、ゲーム中のアイテムを添付してボトルの送受信ができるわけなのですが、とくにスゴいのは、送受信の方法の1つである「すれ違い通信」です。

私たちが運営しているボトルメールでは、インターネットを海と見立て、あくまでもPCの前でボトルをやりとりするわけですが、ぶつ森では、DS同士が自動でメッセージ交換をする機能があるので、ボトルを海に流し、DSをバッグに入れて、街に出かけると、いつの間にやらメッセージを交換して、ゲーム中の海にボトルが届いているという仕組みです。

人混みに出て行くのは苦手なのですが、ぶつ森のおかげで楽しくなりました。
はじめて届いたボトルを開封する感覚は、私たちがボトルメールを考案し、実現した97年当時のワクワク感を再体験する想いでした。
私たちのPC版ボトルメールでは、ウィルス等の懸案で実装できなかったアイテムの交換も実現しているし、なにより、身体性を伴ったボトルの交換という行為が素晴らしいですね。
ボトルメールのサービス直後、種子島の小学生たちと船に乗り込み本当のボトルメールを流したことがあるのですが、やはりデジタルにはこういう身体性にはかなわんとつくづく思ったのですが、ぶつ森はそれの感覚に一歩近づきましたね。

私たちがかれこれ、8年も続けてきたボトルメールというデジタルの遊びが、DSやPSPのクリエーターたちにちょっとだけでも影響を与えているかもしれないという自負と、広く普及したゲーム機を通じて、ボトルメールを知らない人たちにもそのおもしろさが提供されつつあるよのなかに嬉しさを感じる年の瀬です。


ニンテンドーさん、ソニーさん>
 ボトルメール運営ノウハウが世界一蓄積している私たちと意見交換しませんか?
 と、営業もちょっとさせてください(^ ^;

※TOPの写真は「おいでよ どうぶつの森」より撮影。(c)任天堂

手帳、手帳、手帳!

2005-12-02 13:48:01 | LifeHacks
年賀状の次はこれですな、手帳。
そろそろ来年のアポも入り始めたため、新宿ハンズへ。
今使っている手帳を片手に、2時間も物色。
(こうやって、今使っているものを横目に探すのがgoodです!)

今年は、時間軸がヨコ向きのデザインだったので、発想の強制転換を図るべく、時間軸タテのものを中心に探したのですが、やはりヨコと比べるとフリースペースが少なく、う~む。

今度は場所をロフトに移し、1時間。
ほぼ日手帳もいいんだけどなぁ。これ、1日1ページ構成が自分にはネック。
やっぱり仕事柄、1週間単位でスケジュールを俯瞰したいし、ToDoリストもできればもう少し長い間目についていたいし、ってことで、結局今年と色も全く同じの能率手帳のキャレルスリムウィークに決定。
我ながらコンサバ。

オレ流を全面に押し出した有名人の妙な手帳みたいになっちゃうので、気恥ずかしいのですが、自分の仕事のやり方から次の機能があると便利。
でも、オレさま手帳を作ってもらえない庶民は、自作オプションで対抗です。

1.ToDoリスト欄を1週間単位で表示し、チェックボックス(□)を5つほど並べる
  自分でその都度、□を書けばいいじゃん、とも思うのですが、事前に用意されているほうが不思議とやる気が起きませんかね? それを完了印で埋めようという本能が働く気が。
  てなわけで、□がタテに並んだスタンプをオーダ予定。

2.数ヶ月単位のプロジェクト管理カレンダー
  仕事柄、数ヶ月単位のプロジェクトが多いです。たとえば、ウェブの制作なら、いつまでにインデックスを確定させて、デザイン案を提示して、クライアントの了解をとって・・・というふうな重要なポイントをプロットし、日々、横目で眺めていたいわけです。
  既存製品では、月ごとのブロックカレンダーか、あるいは年間スケジュールが用意されているのですが、いかんせん、記入欄が狭い。プロジェクトが10個ほど平行している私にはとても記入しきれないのです。
  できれば、見開き2ページで、2ヶ月間のヨコカレンダー表示で、下の部分は方眼フリースペースだと嬉しいのですが、ないもんですねぇ。
  自作も大変なので、常に手帳とにらめっこができる卓上のものを選び、比較的記入スペースが多く、記入欄が区切られている月次ブロックカレンダーに、変更が多々あるプロジェクトスケジュールを書き込んでいくことにしました。

それと、最後に、ミーティングの議事録やメモを記入するための手帳。これは毎年ソニーさんからいただく、横罫線のみのノート手帳の3部構成です。

一般的には手帳は1つにまとめたほうがいいとの見解もあるようですが、実際、キャレル+ソニー手帳の2部構成は例年の実績もあるし、機能別に3冊存在していてもなんとかなるかなぁと。

以前は、数ヶ月単位のプロジェクト管理にはPC用のソフトを使っていたのですが、だんだんみなくなってしまったという失敗もあり、やはり紙で管理するなら全部紙の方がいいのかもしれませんね。とまれ、実践あるのみ。