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「セカンドインパクト」といえば、アニメ『エヴァンゲリオン』の歴史の中で、15年前に起きた大災厄のことをさすのですが、個人的には異なる意味合いで、よく流用しています。
それは、ITのセカンドインパクト。
インターネットの登場時には、そのすさまじい社会変革力は隕石の衝突に例えられました。
この衝撃をファーストインパクトすれば、コンピューティングの分野や受発注などの情報処理分野でビジネスの革命が起き、生活を変えていきました。
しかし、暫くするとこの「グランドゼロ」ももやが晴れ、大きな穴ぼこも日常の風景となった・・・。
ところがどっこい、その衝撃波はちょっと時間をかけてあらゆる産業に浸透し、一見、ITとは全く無縁の業界やビジネスまでをも大きく変えつつある現象を、「セカンドインパクト」と呼ぶにふさわしいのではないかと思っている次第。
で、このセカンドインパクトが製造業、とくに町工場をハイテク化し、そこに面白いベンチャーが誕生しているよ、というのが、私の近著書の内容なのですが、それはさておき(^ ^;
先日、タクシーに乗ったとき、ふと見慣れないモニターの存在(写真赤丸部)に気がつきました。
運転手さんに尋ねると、それはタクシーを呼び出した客の居場所まで案内するシステムだそうだ。
昔は、タクシーに乗っていると無線で呼び出しがありましたよね?
「赤坂溜池交差点××ビル前、○○さま~」なんて音声が聞こえてきて、近場のタクシー運転手が無線で自分がそこに向かう旨、配車センターに伝え、客をゲットする仕組みでした。
しかし、この最新の配車システムはきわめて合理的。
まず、客のリクエストのあった場所から、「もっとも近くにいる空車」にピンポイントで連絡が入ります。
そこに向かうことを了承したタクシーは、モニター上のボタンを押すことにより意思表示をします。
すると、タクシーのカーナビに自動的にお客さんのいる場所のデータが送られて、運転手さんはカーナビに従って走行をすればOKという、ワンダフルな仕組みです。
これまでこのような迎車はベテランドライバーの独断場になっていました。なぜなら客のいる場所を知らないと、配車センターからのオファーをゲットできないからです。そして、そのベテランといえども必ずその場所の近くにいるかといえば、そうでもありません。売上げほしさに遠くの場所からでも受注をしちゃう可能性も十分あり、その分待たされる顧客の満足を必ずしも満たしません。
しかし、この新システム。道を知らない新人でももっとも早く客のいる場所に容易にたどり着くことができます。タクシー会社にしてみれば、運転手の稼働をボトムアップし、燃料費の削減にも効果が期待できるというわけです。
さきの運転手さんによれば、日報を書かないで済むのも便利だと言っていました。
そういえば、昔、運転手さんはよくメモをしていましたよね。お客さんの乗った場所、降りた場所、料金を日報として会社に提出していたわけですが、これが完全に自動集計され、会社に報告されるわけです。
自車の位置と稼働状況が本部にチクイチ把握されているわけですが、そんなの気持ち悪いなんていうセンチメンタル論を吹き飛ばすほどのメリットが、当の運転手さんにもあるのです。
カーナビ、ドライブレコーダー、配車システムが当たり前になりつつあるタクシー業界では、「道を知っている」というアドバンテージは小さくなりつつあり、ベテラン運転手は従来と異なる優位性を築かないと、新人運転手に太刀打ちできないようになってきています。
それに比して、オフィスで働くホワイトカラーの生産性はひどいもんですね・・・。
長時間残業で成果を担保し、忠誠を示す慣習をやめないと一向にハッピーな社会になれません。
日本のホワイトカラーに働き方の根源を揺さぶる、サードインパクトが来るのはいつのことでしょうか?
それは、ITのセカンドインパクト。
インターネットの登場時には、そのすさまじい社会変革力は隕石の衝突に例えられました。
この衝撃をファーストインパクトすれば、コンピューティングの分野や受発注などの情報処理分野でビジネスの革命が起き、生活を変えていきました。
しかし、暫くするとこの「グランドゼロ」ももやが晴れ、大きな穴ぼこも日常の風景となった・・・。
ところがどっこい、その衝撃波はちょっと時間をかけてあらゆる産業に浸透し、一見、ITとは全く無縁の業界やビジネスまでをも大きく変えつつある現象を、「セカンドインパクト」と呼ぶにふさわしいのではないかと思っている次第。
で、このセカンドインパクトが製造業、とくに町工場をハイテク化し、そこに面白いベンチャーが誕生しているよ、というのが、私の近著書の内容なのですが、それはさておき(^ ^;
先日、タクシーに乗ったとき、ふと見慣れないモニターの存在(写真赤丸部)に気がつきました。
運転手さんに尋ねると、それはタクシーを呼び出した客の居場所まで案内するシステムだそうだ。
昔は、タクシーに乗っていると無線で呼び出しがありましたよね?
「赤坂溜池交差点××ビル前、○○さま~」なんて音声が聞こえてきて、近場のタクシー運転手が無線で自分がそこに向かう旨、配車センターに伝え、客をゲットする仕組みでした。
しかし、この最新の配車システムはきわめて合理的。
まず、客のリクエストのあった場所から、「もっとも近くにいる空車」にピンポイントで連絡が入ります。
そこに向かうことを了承したタクシーは、モニター上のボタンを押すことにより意思表示をします。
すると、タクシーのカーナビに自動的にお客さんのいる場所のデータが送られて、運転手さんはカーナビに従って走行をすればOKという、ワンダフルな仕組みです。
これまでこのような迎車はベテランドライバーの独断場になっていました。なぜなら客のいる場所を知らないと、配車センターからのオファーをゲットできないからです。そして、そのベテランといえども必ずその場所の近くにいるかといえば、そうでもありません。売上げほしさに遠くの場所からでも受注をしちゃう可能性も十分あり、その分待たされる顧客の満足を必ずしも満たしません。
しかし、この新システム。道を知らない新人でももっとも早く客のいる場所に容易にたどり着くことができます。タクシー会社にしてみれば、運転手の稼働をボトムアップし、燃料費の削減にも効果が期待できるというわけです。
さきの運転手さんによれば、日報を書かないで済むのも便利だと言っていました。
そういえば、昔、運転手さんはよくメモをしていましたよね。お客さんの乗った場所、降りた場所、料金を日報として会社に提出していたわけですが、これが完全に自動集計され、会社に報告されるわけです。
自車の位置と稼働状況が本部にチクイチ把握されているわけですが、そんなの気持ち悪いなんていうセンチメンタル論を吹き飛ばすほどのメリットが、当の運転手さんにもあるのです。
カーナビ、ドライブレコーダー、配車システムが当たり前になりつつあるタクシー業界では、「道を知っている」というアドバンテージは小さくなりつつあり、ベテラン運転手は従来と異なる優位性を築かないと、新人運転手に太刀打ちできないようになってきています。
それに比して、オフィスで働くホワイトカラーの生産性はひどいもんですね・・・。
長時間残業で成果を担保し、忠誠を示す慣習をやめないと一向にハッピーな社会になれません。
日本のホワイトカラーに働き方の根源を揺さぶる、サードインパクトが来るのはいつのことでしょうか?