マロリーな日日(にちにち)

癒し系ソフト・ボトルメールの作者が、ガツガツ派では見えないゴロゴロ視点で、ビジネスの世界を観察していきます。

アクティブシニアの美改造

2008-11-09 18:21:26 | biz basic
これまでIT系の職場が多かったせいか、同僚はみな一様に若い人たちであったのですが、ふと気づくと、逆に60代シニアの方々ともご一緒する機会が多い。

大先輩の仕事の進め方や考え方の違いから、最初はうまくコミュニケーションがとれないこともあったのですが、大先輩のライフステージを理解できると、そういったトラブルはしだいに少なくなりました。

てなわけで今回は、ビジネスの現場で、このようなアクティブシニア~経産省では、最近、新現役とよんでいる~の方々が、スムーズに現場に溶けこむ方法を提示したい。

意外と大先輩はあいさつができないとか、想像通りガンコだとか、そういう矯正が難しい部分での話はさておき、すぐに実行できるところから着手したい。


学生くんが着慣れないスーツをがんばって着るように、 大先輩もプチ綺麗になろうとするのが、イマドキの職場とのプロトコルをとるための端緒だと思うのです。

その1:毛の処理
 若い人がオジさんに違和感を感じる最大のポイントが「毛」です。
 はさみだけで、好感度大幅アップ!

 1-1.毛髪
  髪の毛の薄い部分と濃い(長い?)部分の差が大きいと周囲は違和感を感じてしまいます。
  オジさんはどういうわけか、髪の絶対量を維持することに懸命ですが、ほんとうは、髪の長さのアンバランス(相対値が少ない)の方が重要要因なのです。禿げてきたら、どんどんショートヘアーにしていけば薄毛は目立ちません。なのに、薄い部分を補うために、周囲の髪を長くしてしまうという手痛い戦略ミスを犯してしまうのです。重要なのは絶対値ではなく、相対値なのです。

 1-2.眉毛
  私もときどきびっくりするのですが、えっ、眉毛ってこんなに長いんだ、と思うことがあります。40を過ぎた方々ならだれでも経験はあると思います。
  で、とくに長い眉毛を中心にちょっと短くしてみてください。これだけでもかなり若々しくみえるようになります。ただ、急激に眉毛を短くしたり、薄くしたりすると人相が著しく変わってしまうので、少しづつやってみましょう。
  失敗すると、かつてのホリエもんのように、判決よりもイタい感じになってしまうので。

 1-3.鼻毛
  大先輩はおおらかな方が多いので、ここも伸び放題・・・。切り残しもでてくるので、最初は週1のペースで整備しましょう。
  私も、これ使っています(^ ^;

National 鼻毛カッター グレー ER430P-H

パナソニック



 1-4.耳毛
  川内おふくろさん康範大先生ほどではないにしろ、ここも管理下に。


その2:メガネ
 大先輩、レンズ部分が異常にでかいです・・・。
 それと、ひょっとして10年以上、同じメガネをかけていませんか?
 現在では、レンズ加工技術の向上により、レンズが小さくてもゆがまず、クリアな視界が確保できます。また流通の合理化により、驚くほどメガネ価格が下落しています。
 セルとメタルフレームのイメージが異なるものを2つ買ってみるとか、仕事用とオフ用とか、ふだん使い用とパーティ用とか、複数買ってみましょう!

 
その3:カバン
 わかります。40年の間、苦楽をともにした相棒、そう易々と手放すわけにもいかないし、愛着もあるでしょう。
 でも、ぼろぼろすぎです・・・。
 もし、新しいカバンを買うにはちょっと予算がないとか、戦友(古いカバン)に申し訳が立たないというのであれば、修理に出してみましょう。街中には、革製品のリペアをしてくれる店がたくさんあります。最近は洗ってしまうところも。見違えるほど綺麗になりますので、ぜひお試しを。


このたった3点の改善で、オフィスの若い同僚からの好感度は200%アップしますよー。
ぜひ、お試しください!


PS
 洋服はオンというよりは、オフのときの好感度アップにつながりますね。大先輩はスーツもちなので。
 でもときどき、新しいデザインのシャツとかパンツを身につけるとかっこいいかもしれませんね。ショッピングモールのような専門店が多いところをさくっと一回りして、自分のテイストとあいそうなブランドを見つけてください。一度、そういうお気に入り店を見つけると、購入判断がパッパッと行えるようになり、逆に(苦手な)買い物にかける時間はこれまでより少なくなって、とても合理的です。

PS2
 年柄年中、ラフな恰好というか、人によってはだらしなく思われるような恰好をしている自分を棚に上げている記事であることをお許しください(^ ^;

トホホな事業プラン #05・自分のアドバンテージがない事業案

2008-11-01 21:42:56 | 新規事業
アイデアはいいけど、それだけっていう典型例です。

たとえば、地域の口コミ情報をカーナビに連動させてみたら面白そうと発想する。
それが学生くんだったりすると、「これいいでしょ? 商売になりますよね」と、大喜び。

「うん、たしかに面白そうだね。で、この口コミコンテンツ搭載カーナビ事業をどうっやって実現するの?」とつっこんでみる。
「えーと、口コミは角川の『××ウォーカー』誌から持ってきて、カーナビ側はまずトヨタに打診して、ダメなら日産に行きます」

「なるほど、では君が角川やトヨタから、ビジネスパートナーとして認められる理由はどこにあるの?」
「えー・・・、意味がわかりません」と学生は困り顔。

「つまりね、この事業は角川とトヨタがやればいいのであって、君は両社からサンキューって感謝されるだけで、君ナシで事業は始まっちゃいそうだよね?」
「えっ、でも考えたのはボクですよ!」

「そうだけどさぁ、著作権や特許を行使できる内容ならともかく、アイデアだけでは仲間には入れてもらえないよ。両者から頼りにされるような技術力とか、質のよい口コミを集めるパワーとかがないと・・・」

アイデアマンの学生くんには不本意だろうが、どんなに素晴らしい新サービスを考えついても、それを執行するイニシアティブ(主導権)がどこかになければいけない。
事業を実現する上で、あなたはユニークなサービス案だけではなく、自分や自社の存在を必要不可欠な要素として成立させるアイデアをもださないといけない。
そこが、難しくて、楽しくて、切ないのだ。

かくいう私も、このセカンドステップというか、新規事業アイデアにおけるデスバレーが越えられず、お蔵入りした企画はものすごくあります。
ああ、パナソニックやセイコーの役員に知り合いがいればなぁとか。
・・・安直ですが。