マロリーな日日(にちにち)

癒し系ソフト・ボトルメールの作者が、ガツガツ派では見えないゴロゴロ視点で、ビジネスの世界を観察していきます。

日産先進技術センター

2008-09-27 17:49:04 | ネタのタネ
先日、日産先進技術センター(NATC)を訪問する機会を得た。
NATCとは、日産社外とのコラボレーションを加速するための研究開発拠点であり、そのための仕掛けが随所に施されています。
 →資料pdf

社員がリストアした日産製のクラッシックカーを展示したスペースから、お勧め本の紹介コーナーまで大仕掛けから、小さなアイデアまで大事に実現している様はさすが。

事実、感性を刺激し創造性を高めるオフィスとして本年度の日経ニューオフィス大賞にも輝いております。

で、横浜国大の仕事の一環なのですが、このエッジなNATCを見学するツアーを企画しました。
NATCの創発の仕掛けと仕組みを見に行きましょう!

永井の個人アドレスを知る人で、「行きたい」という方は、メールをくださいませ。
折り返し、詳細情報をお送りします。


日時
11/5(水)15:00~18:30(軽食つき)

場所
最寄り駅:愛甲石田駅(小田急線)よりバスで25分
現地集合解散


PS
 残念ながら屋内は写真撮影禁止。
 写真は、外にあった電気自動車と充電装置

癒されなければならない

2008-09-21 21:04:47 | 閑話
前のエントリー、大腸内視鏡検査はとにかくショックであった。
生まれて初めての絶叫と、その声の大きさからか、最初一人だった看護婦さんが、いつのまにやら二名になっていた・・・。
検査後も空気でパンパンになったおなかを抱え、憔悴感とともに寝込む。

しかし、その後、私を癒してくれた二人に感謝。

・ご無沙汰している友人から、久しぶりにメールが届く
 タイトルは「お元気ですか?」と思いきや、・・・「お電気ですか?」。
 彼は元GE系企業勤務だったので、これは何かのジョークではないかとも思うのだが、問い合わせてもノーコメント。
 東大卒、かつ超キレものはやはり、間違い方も違います。

・五歳の娘にあっさりとこう言われる
 「パパ~、・・・ダイヤモンドあげる~」

非常事態から学ぶ

2008-09-17 17:49:19 | 閑話
人間は、日常ではそんなに差が出ないものである。
しかし、紛争とか飢饉といった非常事態では、心の奥底に眠っている小さな暗黒や、あるいはその反対の光が、同じようなフツーの人間を悪魔にも天使にも分けてしまうものである。そして自分の本性を知るのである。

私も長い間、平穏無事な日常に生きていた。
そう、今日というこの日が来るまで・・・。

大腸内視鏡検査。
健康診断で要再検査となり、さらに念のため大腸内視鏡検査をやりましょうということになった。
事前のブリーフィングで、「この検査って痛いんですか?」と尋ねたところ、
「大腸には痛みを感じる神経がないので、原則痛くありません。でも、大腸の曲がった部分で、内視鏡のチューブが大腸をひっぱるとき、その圧迫を痛みと感じることがあるようです」との回答。

ふーんと、思い、帰宅後、参考までにネットで検索。とくに、痛いというコメントは見あたらない。
しかし、さきのブリーフィングでもう一つ気になるコメントがあった。

「もし、本当に痛いようであれば、途中でギブアップしてくれてもかまいません。大半のポリープは第1カーブから、第2カーブの間にあることがわかってますから、少なくともここだけでも検査できればそこそこ安心できますので。」

むむ、検査を痛みでギブアップとはただらぬ事態。でも、古くから胃カメラは大変だとかよく聞くし、お年寄りの受診のことも考えれば、まぁ、ケースとしてはありえるかもしれない、なんて勝手に思っていた。

検査当日。
再び、ギブアップの件について説明を受ける・・・??

ガウンに着替え、お尻にスリットのある膝丈の紙製パンツをはき検査室へ。
内視鏡はスルスルっと入っていき、初めは順調。

うむ、これがウワサの痛みか。大腸のカーブに達したようだ。技師もそのように説明してくれた。
だが、やがて、めちゃくちゃ痛いではないか!
いつの間にか、「ててて」とか「うー」とか声を出している自分に気づく。
今までに味わったことがない不思議な痛みと恐怖。
たたかれて痛いという感覚ではない。

おなかの中で、ねっとりとわき起こる不思議な痛みの感覚。
ひょっとしてこのまま内視鏡が大腸を突き破っちゃうんじゃないかという不安。
胸にチューブが充満していて、口から内視鏡が出てきそうだ。
この痛みはもっと強くなるのではないのか、そもそも、あとどれくれらい我慢すれば検査が終わるのか・・・。

初めて感じる感覚。そしてそれをどう我慢していいのか全く分からない。
しかも、完全な情報不足の環境、加えて、致命的な重病の治療ならいざ知らず、いわゆる検査ごときで、これはどう考えてもペイしない。

私の絶叫で、看護婦さんが検査をやめましょうかと尋ねてきた。ノーコメントで2回は拒絶(のつもり)。
でも、3回目で「やめますー!、やめてくださいー!」と、自分でも驚くほど、あっさりギブアップ。

「わかりました。でも、もうちょっとコチョコチョやってみますね」と技師。
そのうち、「あー、終点が見えました。あとは抜くだけですから、がんばってください」

って、遅いと思ったら、やっぱり進んでいたのか!


この検査まで、自分は意志が強くて絶対にギブアップしないタイプだと思いこんでいた。
007やゴルゴの拷問シーンを見ても、私も彼ら同様、精神力で痛みを吹き飛ばすタイプだと思いこんでいた。

自分の仮面の裏側を覗く経験をみなさんもぜひ。


PS
 大腸内視鏡検査を経験したことのある友人は、そこまでは痛くなかったなぁと言っていたので、全員が全員、そういうわけではないようです。

トホホな事業プラン #03・頭だけで考えている事業案

2008-09-08 00:28:50 | 新規事業
パターン1:
 『トホホな事業プラン #01』でも紹介した例ですが、社会人が新規事業を考える際、まず最初に、気まじめにSWOT分析をして、ついつい自社が勝つ、あるいは有利な方向の先に新規事業を求めてしまうパターンです。いわゆる、「べき論」ですね。
「当社にはこういう理念があり、これこれ、こういうアセットを保有しているので、××という新規事業をぜひやるべきです!」
 これ、プレゼンの時のトークならいいんですよ。提案の正当性を語っているだけなので。でも、企画発端時にとるべき考え方ではない。

 A.今後は高齢者が増えてくる→よしシニアビジネスで一儲けだ!
 B.一人暮らしの老母が入院したときはてんてこ舞いだったな→あれ、これってビジネスになるんじゃないか!?

 やっぱり、経験・思い・思想・志からスタートした方が強いです。
 ウルトラセブンとニセウルトラセブンの差となります。


パターン2:
 学生くんのプレゼンが始まる。
 「いい企画を考えました! これはボクたち学生を対象にし・・・云々」

 「なるほど、たしかになかなか面白そうだ。で、君の友だちは、このサービスを使うって言ってた?」
 「いえ、とくに聞いていません」

 新規事業の対象顧客が周囲にごちゃまんといるのに、もったいない・・・。
 ちょっとヒアリングすれば、企画は格段にブラッシュアップされるだけでなく、プレゼンの時にも例えば、80%の学生がこのサービスをぜひ使いたいと回答しました、なんて申し添えれば、説得力も格段に増すのに。

 自分の脳みそだけ、チームの意見だけでまとまった事業案は、「妄想」に過ぎません。ご注意ください。