マロリーな日日(にちにち)

癒し系ソフト・ボトルメールの作者が、ガツガツ派では見えないゴロゴロ視点で、ビジネスの世界を観察していきます。

日本一のオフィス

2005-06-24 12:00:45 | ネタのタネ
以前、何かの雑誌で、日本テレコムの汐留オフィスを、日本一のオフィスと称しており、気になっていました。
で、早速、テレコムの友人に、見せてコール。行ってきました。

いやぁ、ほんとカッコいいっすね。
巨大なカフェといった趣。
全館無線LANなので、ごちゃごちゃした配線はないし、
社員がみなTinkPadを使っており、机上は黒で統一され、クール。


自分の席というものはなく、完全自由席。
一人企画書のたたき台をつくる作業なら、窓際で隅田川を見下ろしながらのカウンター席に。
チームで意見交換するならモニタのあるテーブル席を占拠と、なかなか自由。

ちなみに、個人の書類はどうしているかというと、基本はイントラ内にデジタルで整理収納せよというのが原則だそうですが、
やはり、それでは困るというので、個人ロッカー内に紙の書類や資料を保管できるそうです。

またフロアには事務コンセルジェのような人がいて、彼に事務用の備品をもらったり、プリンターからの出力を受け取るような仕組みになっていました。
重要な文書のプリントアウトをしてそのままという情報漏洩に比べれば、いいシステムかもしれません。飲み会の店の地図やクーポンをプリントアウトするという個人利用も防げますしね(^ ^;

また、こういう自由席なので、みなIPフォンを社内電話として携え、フロアを移動する際には出入口で社員証のICカードをピッと。
これは、どの社員がどのフロアにいるのか把握するためだそうです。ま、自由の不正利用防止としてやむなしですかね。

一方で、組織変更や人事異動があっても、このシステムだとレイアウト変更がそもそも不要なので、そういうコストや総務部のパワー削減にもつながりますね。なるほど。

永井的には、出入り業者として毎日ここで働けたら、オフィス問題は解消だなぁなんて思い、
ガイド役の友人に伝えるが、「今はアウトソースを切って、すべてのオペレーションを正社員化する方向にあるので、ダメでしょう」とのこと。残念(^ ^;

で、ふと気がついたのですが、このオフィス、私のようにある程度インディペンダントな動きをし、外回りが多く、プロフェッショナルな仕事をする人間には理想的なところなのですよ。
実際、テレコムでも営業マンが主にこの職場を活用している次第。
でもね、営業マンといっても新卒の子や初めて営業をする方もいますしね、そういうヒトのフォローってすごくしづらいと感じたわけです。

前職のリクルート社では、結構、営業はある種の「組」みたいなもので、課長はメンバーに対して、定例ミーティングや同行を通じてロジカルに、ときには人間力全快でサポートしていました。
顔色の悪い営業マンがいれば「おい、どうした?」なんて細かいフォローが入れられるわけで、やはり固定席には固定席なりの良さがあります。

ま、そんなことはテレコムさんも百も承知でしょうが、営業マネージャーはかなり意図的にメンバーの業務フォローや成長を新しい運営やルールで仕掛けていかないといけないので、大変でしょうね。
これはこれで、次世代の営業マネージャーのノウハウとなっていくのでしょう。

1年後にまた訪問したいです。





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