18世紀に、印刷工場を経営し、フィラデルフィアの町づくりに関わり、雷に関する科学的発見をし、アメリカ合衆国憲法の起草に関わり、アメリカ建国の父の一人となった、ベンジャミン・フランクリンの自伝に出てくる表。手帳にして持ち歩いたんだとか。岩波文庫版の古いやつ。
縦軸には、節制、規律、沈黙・・・とフランクリンの「13徳目」が書かれている。横軸は、見ての通りの1週間である。13週間=3ヶ月=四半期であるから、四半期を一覧できる表にもなっている。その週のテーマは「節制」と決めて、そしてその週は毎日「節制」という側面から自分をチェックして、過ちがあったら星印を記入していくのである。一年間にこのサイクルを4回回すことによって、確実に自己改善を図っていくことができる、という仕組みである。
フランクリン自伝の最大の目玉はこの表だろう。18世紀の大発明の一つであると思う。
これは、今の日本でも新入社員教育にすぐに使える。13項目についてもそのまま流用してもいいくらいである。アメリカだったらそのまま使えるだろう。なにせ、「建国の父」によるものなのだから。しかし、日本の組織がそのまま使うわけにはいかないだろう。なぜアメリカ「建国の父」の道徳を毎日見つめなければならないのか、ということになるからである。ではその代わりに、ここに何を入れたらいいのか、ということを、考えるのである。問題は実にシンプルなのである。
(これを多面評価でやろうとすればすぐにできるので、会社にご連絡ください。)