ぴよこ日和

いらっしゃいませ。
きたむーです。
お芝居、ライブ、お笑い大好きです。

植物図鑑

2013年01月31日 | 読んだ
1月31日(木)

有川浩の植物図鑑を読みました。

これは新刊で出た時、図書館から借りて読んだんだけど、こないだ本屋に行ったら文庫になっていたので早速購入→読了しました。

「お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか」

こんなセリフ吐く男子が落ちてたら、しかもそれが自分好みだったら、まあ間違いなく拾っちゃうでしょ。
しかもその男子は

「咬みません。躾のできたよい子です」

と、いかにも従順そう。
酔ったイキオイとはいえ、落ちてた男子イツキと一緒に暮らし始めたさやか。が、このイツキは本当に“躾のできたよい子”で、おまけに野に咲く植物に詳しく、それらを使って作るご飯は絶品揃いとくれば、これはもう正に‘拾いもん’。
一緒に野草を摘みに行ったり、家事を分担したりとうまく行き始めた2人の同居生活。しかし、イツキは自分の事を語ろうとせず、名前以外には何も知らされないさやか。いつかこの居心地の良い同居生活が終わってしまうのではと心の中で不安がりながら、そして予感は的中し、イツキは突然いなくなる・・・。

この本に出てくる野草で作る料理は、その殆どが有川さんご自身が作って食べてみたものばかりだそうで、味はきっと保証付きですね。
道端に生えている、所謂‘草’が、食用になってしかも美味しいなんてお得ですよね。それらの調理法を読んでいるだけでも唾液が湧いてワクワクしますが、やっぱり有川作品の真骨頂、‘ベタ甘’な2人の関係性には「クーッ」と声が出ちゃいますな。これがなくちゃ有川浩じゃないわよー。
終章「カーテンコール 午後三時」のイツキの涙には、つい私ももらい泣きしてしまった。
でもその涙はとても温かいのです。流すと心がさっぱりときれいになる・・・ような気がするくらい。

ファストフード店で一気読み。「はー」とため息をついて噛み締める。
ああ、良い本を読めるって幸せだわぁ。

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2 コメント

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本屋に行かなくちゃ! (ベリー)
2013-02-01 22:56:35
面白いそうな物語ですね~!
どんなに良さげな男が落ちてても拾わないが、
美女やかわい子ちゃんだと
拾っちゃいそーな
オヤジベリーですけど
この本読んで見たいです(^_^)
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有川浩は (きたむー)
2013-02-02 20:13:48
ベリー様
最近のお気に入りで、数少ない「文庫になったら買う作家さん」です。
にしても、拾いませんか?ステキ男子?
ジョシの方がお好みとはー。
ククク。
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