都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

外食は楽しめるお値打ちを

2009-05-17 07:50:25 | インポート
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ファミリー・レストランが衰退している。 これは当たり前で、自動車社会の進展と郊外ニュータウンの発展の時期では郊外に良い店が無いため需要があっただろう。しかし今は、自動車に乗らない、子供は少ない、都心に住むという転換期である。 <o:p></o:p>

もともと関西ではハンバーグとエビフライが花形であり、ファミリー・レストランで1,000円は越す。しかも、セントラル・キッチン、冷凍(またはチルド)が多く、マニュアル、パートタイマーという陣容で、何処でも同じお店とお味が売り物である。<o:p></o:p>

歴史ある、路面の個人経営のお店が好きだ。例えば、洋食では銀座の煉瓦亭、岡崎の小宝、心斎橋のばらの樹、神戸のみやす(ランチです。。。)は混雑するが抜群のカリテ・プリとお味がある。その理由は、歴史と味が楽しめる、お店の方と馴染みになれる、手作りである、街並みと馴染んだお店作りで看板など違和感がないなどがある。<o:p></o:p>

これに比べて、ファミリー・レストランは「安い」、「飲み放題(ドリンクバー)」、「取り放題(パン、サラダ)」などの戦略に転化し、FLコスト(食材費、労務費)の低下を狙い、サービスや雰囲気を犠牲にしている。これでは家族で食べに行くという「お出かけ感」が保てない。かつてのデパートの大食堂(食券、テーブルのお茶、何でもあるが特徴)の凋落と同じである。<o:p></o:p>

 回転寿司も訝る 10貫食べると1,000円近い。近くの小体なお寿司屋で盛り込みでも食べた方が安いと思うがどうか。<o:p></o:p>

都心の個人店は個性があり、たまに「失敗した」とも思うお店もあるが、概ね楽しい。また、暖簾分や小さなチェーンのお店も良い(とり銀、美々卯 等)。 <o:p></o:p>

また最近伸びている、王将の優位性は新聞によると、 ①プロの目前の調理 ②店内での手作りを優先 ③大量仕入れで低価格 店での調理のため店ごとのオリジナルメニューや調理人の技術向上が副次効果とある。王将のやり方は一種のボランタリーチェーン(共同仕入れ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%83%B3 )のようでもあり、今後、街の個店とナショナルチェーンの間として発展する可能性がある。美味しく、安く、まっとうな食材と調理が欲しい。<o:p></o:p>

ファミリー・レストランの低迷は自動車と郊外型ライフスタイルの転換の裏返しである。

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