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画家の道を走り始めた研究生の発表の場を支援している佐藤美術館では、多摩美術大学日本画と版画の大学2年生の合同展が開催されます。
今年で、5回目で今回のテーマは「トエハタエ」(十重二十重)。
パンフレットの中で、教官の本江邦夫さんが、今回のテーマは、絵の具の重なりと作家自身のいわば存在論的な重なりの二重の意味が込められているが、層をなす媒体の集積の深遠な垂直性にかかわる作品が少なかったという批評が印象的でした。
ですが、今回出品した20人の作品に触れたあと、それぞれの媒体への、豊かな内実の備わった自己没入が適切になされていると締めくくられている点に、学生の真摯な制作姿勢がうかがえます。
現在は、なかなかこういう真面目な批評性とリンクした作品展が少なくなっているので、この世代にしかできない濃密な自己と社会への眼を期待するばかりです。
◆トエハタエ/8月31日~9月9日/佐藤美術館(新宿区)
☆森 務個展
今日は、原稿を掲載させて頂いているArt Journalでおなじみの森務氏の個展に行ってきました。
半世紀余りの絵画人生の集大成となる個展で、創展に出品されている100号の大作のヨーロッパの風景、人物、シャガール的な半具象の幻想世界など力のこもった充実した作品が並びました。
中でも東欧の泥人形を題材とした大作は、暗い色調ながら民族的、歴史性など知的なテーマの掘り起こしに注目しました。アマチュア画家として一作一作魂のこもった自然体の運動感のある線と色彩が魅力でした。
・開催中~9月1日/東京交通会館2階ギャラリー(有楽町)
今年で、5回目で今回のテーマは「トエハタエ」(十重二十重)。
パンフレットの中で、教官の本江邦夫さんが、今回のテーマは、絵の具の重なりと作家自身のいわば存在論的な重なりの二重の意味が込められているが、層をなす媒体の集積の深遠な垂直性にかかわる作品が少なかったという批評が印象的でした。
ですが、今回出品した20人の作品に触れたあと、それぞれの媒体への、豊かな内実の備わった自己没入が適切になされていると締めくくられている点に、学生の真摯な制作姿勢がうかがえます。
現在は、なかなかこういう真面目な批評性とリンクした作品展が少なくなっているので、この世代にしかできない濃密な自己と社会への眼を期待するばかりです。
◆トエハタエ/8月31日~9月9日/佐藤美術館(新宿区)
☆森 務個展
今日は、原稿を掲載させて頂いているArt Journalでおなじみの森務氏の個展に行ってきました。
半世紀余りの絵画人生の集大成となる個展で、創展に出品されている100号の大作のヨーロッパの風景、人物、シャガール的な半具象の幻想世界など力のこもった充実した作品が並びました。
中でも東欧の泥人形を題材とした大作は、暗い色調ながら民族的、歴史性など知的なテーマの掘り起こしに注目しました。アマチュア画家として一作一作魂のこもった自然体の運動感のある線と色彩が魅力でした。
・開催中~9月1日/東京交通会館2階ギャラリー(有楽町)
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