漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

「昭和」の臭い

2018年01月14日 | テレビ 映画 演芸
ゆべ、テレビドラマをを見ましてね。

でも、BSの放送だし
テレビ東京の制作ですからね、

まぁ、カネは掛かってないだろうから、と、期待せずに見た。

だめならすぐ切って風呂に入ろうとね。

処が、「早よ、風呂入りぃな!」と、
催促に来た我が同居人ドノ共々、

最後まで見た。(笑)

物語は、
「命売ります」と看板を掛ける青年の事務所に、

白髪の老人があらわれて、
自分の若い妻と寝てくれ、と言う。

青年が話を聞くと、
妻は手元を離れ、今ではヤクザの愛人になっているが、

このヤクザが凶暴で、
関係すれば、おそらく二人とも命はないだろう、云うモノ。

引き受けた青年は、
その女と、首尾よくベッドインするんですが、

ことの絶頂期に、
ベッド脇にきたヤクザが構えていたのは、

ピストルでなく、カメラ。

女の恍惚の表情を撮ると、
気が付いて恐怖におののく女をそのままに去ってしまう。

依頼に応えられなかった青年は、
報酬を返そうとするんですが、老人はそれには応じず、

黙って新聞を差し出す。

そこには、
老人の妻が水死体となって浮かんだという記事。

「なぜ彼女だけ殺したんだろう」と訝る青年に、

老人は、
「妻の一番きれいな写真だけ残し、
 あとは他人に取られないようしたんだろう」と言い、

「あいつは、アノ女をほんとに愛していたんだな」と呟く。

キャスティングがよかった、

老人に田中泯、青年に中村蒼、
そして女に橋本マナミ!!。

願わくば、
ベッドシーンの橋本マナミをもう少し写してほしかった。(笑)

時代設定は現代にしてあるんだけど、
原作が三島由紀夫!!ですからネ、

セリフや人物設定からは、
「昭和の臭い」を濃厚に感じました。

ああ、そう云えば、

小道具に使われたカメラも、
ライカかニコンSの型で、まさしく昭和でした。




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