阿弥陀様のお導き・・・・

一昨日（４月２８日）の事です。４月１４日二法要修行のために、長い間お借りしていました○○さんのお経開き（おひもとき）をさせていただきました。自坊の場合は、一軒ごとです。勤行と法話が終わり、皆さんは書院にて食事となりました。私は、本堂にて後片付け。その最中の事です。ＣＴＹで、明源寺を見たからと初老の３人がお参りに来られました。聞けば、四日市から来られたとの事。
写真・・・今は盛りの牡丹の花（今年も大輪の花です）

本堂と自坊の歴史を紹介して、３人の方をお見送りしておりましたら、一人の方が「ここは、藤原町ですから○○○○さんてご存知ですか？私は、○○○○さんとは旧制中学（富中＝現在の四日市高等学校）同期生なのです。」と話し出されました。聞いてビックリです。唖然（あぜん）としました。知るも知らないも、今日は昨年亡くなられた○○○○さんのお経開きなのです。偶然とは言え、背筋が凍りつく程の衝撃を受けました。書院で、食事中の奥さんと子供さんに連絡。皆さんも、文字通り「ウソでしょ」と本堂まで、飛び出してこられました。話をだされた方は、○○○○さんが亡くなられた事はご存知ありませんでした。「一昨年から、同窓会に顔を出さなくなり心配していました。同窓会といっても、もう充分な歳をお互いに取っておりますから、往時と比べればほんの数人の同窓会なのですが。亡くなられたのですか。これも不思議な仏縁ですね。○○○○さんご遺族がたまたま来られた今日に、私も偶然にも明源寺さんを訪ねたのですから。」
写真・・・裏庭に咲く木蓮の花

打ち合わせをしても、こうも上手くは行きません。ＣＴＹで放映されている自坊本堂の素晴らしさに見せられて、突然の来寺です。そして、そこには青春時代を共にすごした同期生のご遺族がこれもたまたまおられたという不思議さ。この不思議さを説明する事は到底出来ません。偶然、それも極（ごく）まれな偶然が重なった結果の不思議な出合いなのです。
写真・・・裏庭に咲き乱れるツツジの花

阿弥陀様のお導きとしか説明できないのです。阿弥陀様の願いの力強さ、仏縁の凄さを、目の前で改めて体験させていただきました。「南無阿弥陀仏・南無阿弥陀仏」と、報恩感謝のお念仏を申す以外には言葉はありません。それにしても、何という意気な計らいをされる自坊の阿弥陀様なのでしょうか？
今、裏庭はあたかも仏国土＝阿弥陀様の極楽浄土を連想させるような花々が咲き乱れています。裏庭は、極楽浄土の荘厳なのです。
写真・・・シャガの花

写真・・・キリシマ

写真・・西洋石楠花