明源寺ブログ

浄土真宗本願寺派

正月の準備 その⑤

2009-12-31 12:16:44 | Weblog
境内の掃除も終了。でも、年末年始は大荒れと予想されています。雪も降るとか。ご門徒から「南天を正月用にお使いください。」と境内の懸水に入れていかれた。それが、どうしてどうして正月らしく見える。拙寺に来られる皆さんも、しげしげと見られ、これは意識的に入れられたのかと聞かれる事しきり。そこで、そのままで正月を迎える事になった。お正月は、龍と南天にご注目下さい。

正月の準備 その④

2009-12-31 11:59:09 | Weblog
一方、本堂では仏教壮年会の役員さんが午前8時より正月用仏華作業。本堂は、寒い。勿論、暖房の対策は取っているが焼け石に水の状態。その中での作業であるから、1時間もいれば体が芯から冷えてくる。会長さんも、新型インフルエンザでダウンの状態。この年末の忙しい時です。本当に有り難く思う事です。写真は、役員さん。
そして、この仏華の献納の後、本堂は正月用にお色直しの大掃除。正月期間中のお参りを考えると、やらねばならない年中行事の締めくくりの作業です。お迎えする喜びを糧に最後の気力を振り絞りる事となります。

正月の準備 その①

2009-12-31 11:21:24 | Weblog
昨日は、午前4時起床。阿弥陀様に、正月お供えする「お鏡さん」をつくる為に、おくどさんに火を入れました。これは、伝統的に拙寺では住職の仕事。薪は、間伐したストックが大量にあり。午前5時頃から、本格的な餅つきが始まりました。しかし、体調がおかしく寒気がします。この間、余りに忙しく蓄積疲労にて風邪を引いたらしい。でも、正月準備だけはしなくては・・・・・辛いところ。我慢・我慢・・・・・

祝 8000人 今年度、拙寺のベストセラー

2009-12-29 22:10:32 | Weblog
昨日、ブログの訪問者が8000人を超えていました。1年間で、8000人の訪問者という数は、夢のような数字。こころより篤く御礼申し上げます。
さて、今年度の拙寺のベストセラーは、このブログでも紹介した仏事勤行聖典(三部経)につきます。拙寺の新聞(聞法第98号 11月16日発行)にて紹介以来、次々とご門徒が購入され、その数は76冊。現在、品切れの状態。勿論、出版社には存在しているが、注文すれば送料がかかり410円となる。少しでも安くご門徒のお手元に届ける為に、私が京都にて購入。これだと362円。しかし、この年末に京都に行く事もならず、来月まで待っていただいている。
拙寺の周辺では、年忌法要は堅く浄土三部経を拝読。ご門徒には必要不可欠の聖典。お念仏のみ教えが説かれているのが浄土三部経。凡夫の私が、仏様にならせていただく教えが説かれていると理解すればよいと思う。だから、「私の三部経」である。家に一冊ではなく、家族全員必携の聖典。年季法要では、全員が三部経を拝読、又は黙読(最初は、簡単には声を出しては読めません)が望ましいと思う。まさに、時季相応の安価な仏事勤行聖典。その分、法話等は今以上の努力と研鑽が求められることは言うまでもない。

かがやき

2009-12-28 23:51:12 | Weblog
今日は、北風が吹く寒い一日。しかし、正月も近し。皆さんのお参りを考えれば、本堂の大掃除がどうしても必要。時間が空いた正午過ぎから、本堂の縁(えん)の雑巾拭き。2時間程かけて拭きあげた。湯を使った雑巾拭きは、縁板の木目(もくめ)が持つ「木目の本来の美しさ」が一番光り輝く拭き方。よく考えれば、自分のこころに雑巾拭きをしているようなもの。それぞれに持ち味あり。それを引き出しす事。これが難しい。至難の業(わざ)である。日々の精進しかあるまい・・・・・お釈迦様は、自らの死に臨んで、「おこたらず励め」と言われた。

にがおえ

2009-12-28 00:14:36 | Weblog
今日は、朝から桑名地区ご門徒の報恩講。年忌法要でもない限り、なかなか法話等は聞いていただく機会の少ない桑名地区のご門徒。だから、年一回の報恩講は貴重な法座。午後4時過ぎに帰宅した。
仏間の机上に色鉛筆で丁寧に書かれた似顔絵が額に入れられ置いてある。しかも、拙寺報恩講の講師でお願いしたルーマニア人のコソフレットさんの顔。「一体どうしたのか」と聞くと、拙寺報恩講に参詣されたご門徒が、一生懸命に親鸞聖人のみ教えを伝えようというコソフレットさんの姿勢に感銘を受けられ、色鉛筆にて描いたとの事。絵心があるのかなかなかの出来栄え。一生懸命の姿勢こそ、法話のいのちを伝える一番の道なのかも知れないと改めて思った。

仏教の思想(全12巻)

2009-12-27 03:46:13 | Weblog
角川文庫ソフィアから、平成8年から平成9年にかけて仏教の思想(全12巻)が発行されている。これは、昭和44年当時に角川書店により発行されていた仏教思想(12巻)を文庫化したもの。このシリーズは、仏教を思想として捉えた初の体系的シリーズと大変評判を呼んだ。筆者も、増谷文雄氏・梶山雄一氏・上山泰平氏・鎌田茂雄氏・梅原猛氏・紀野一義氏等の代表的な仏教学者が執筆している。がから、仏教を初めて学ぼうという人にも読みやすく編集されている。それが、文庫化されたという訳で、全巻購入しようと必死になった。
しかし、購入するという事と読書するという事は全く別の問題。第7巻無の探求(中国禅)に至っては、情けない事に購入したことも忘れ2冊もある。結局、今までに読んだのは四巻のみ。第8巻不安と浄土(中国浄土)、第10巻絶望の論理(親鸞)、第5巻絶対の真理(天台)、第4巻認識と超越(唯識)等である。結局、浄土教(お念仏)の流れを理解するのに必要な本ばかり。
購入して十数年が経ち、昨今の社会情勢・人心を考えると悪化の一途をたどっている。なぜなのだろうと全ての人が不安と疑問を感じている。色々な分析があるのであろうが、科学技術の発達だけでは決して人は救われないという事は明確になって来た。科学技術、これはギリシャ哲学がめざした自然科学の分析が源流であり、20世紀文明そのものといえる。これが音をたてて崩壊しているのだ。
一方、インドで始まる仏教の流れは、ただひたすら人のこころの問題(煩悩等)の探求をテーマとしてきた。日本では、仏教と言えば葬式仏教のイメージが強くあり、時代遅れと侮られて久しいが、今こそ必要な時代と強く思う。
先ずは、私の中での仏教の復活。そこで、全巻読書を思い立ち、最近チャレンジしている。しかしながら、50代後半に突入している頭脳には大変な試練。「仏法は、若きときにたしなめ」との蓮如上人のお言葉が身にしみる。

すぐれもの

2009-12-26 15:11:23 | Weblog
田舎のお寺である拙寺の庫裏は、昔のままの造りであるが故に、ほとんどが畳みの空間。だから、現在の耐震基準から言えば不合格間違いなしの建物。そんな拙寺ではあるが、板張りの箇所もある。それは、庫裏と本堂を結ぶ長い廊下。夏場は、裸足で歩く方がヒンヤリとして気持ちがよい。しかし、冬場ともなればそうはいかない。そこで、登場するにのが写真のスリッパ。名付けて「パンダちゃん」スリッパ。これが、どうしてかなりの優れもの。①あたたかい。②裏には、長い毛がある。特に、優れた箇所は裏。つまり緑色の毛。なぜなら、裏の毛により歩けばホコリをふき取る事になる。だから、意識的にホコリがたまりそうな箇所を歩けば雑巾拭きをする必要がないと理屈になる。廊下あるスリッパの中で一番人気・・・・・と言っても、正月を迎える訳だし雑巾拭きもしなければなるまい。