パソコンの置いてある部屋の正面に沙羅双樹(夏つばき)の木があります。今が満開。
でも、この沙羅双樹の花はご承知の通り仏教説話を持つ花。お釈迦様が、インドのクシナガラの娑羅の林で入滅(=死去)したとき、釈迦の入滅を悲しみ、双樹の各一本ずつが枯れ、鶴(つる)のように白くなってお釈迦の死の床を覆ったという。
この事により、この世の無常を説くたとえに昔から用いられる花です。「平家物語」の冒頭「沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理(ことわり)をあらわす」は、無常感を詠った余りにも有名な言葉。(現代訳・・娑羅双樹の花の色が一瞬のうちに変わったことは、勢いの盛んな者も必ず衰える道理をあらわす。)
6月26日深夜、電話が鳴った。親戚住職の急死を知らす電話。4月14日の自坊二法要にも出勤してくれた住職。本堂工事中には、陣中見舞いにも立ち寄ってもくれました。諸行無常・盛者必衰の理(ことわり)と言うものの、我が耳を疑うとはこの事です。
聞けば、2年前から病魔に襲われていたといいます。ですから、病魔を押して出勤してくれた事になります。そんな素振りは微塵もなし。真宗高田派宗議会副議長の要職。聞けば聞くほどに、最後の最後まで住職として念仏者として常に全力投球。73歳の生涯。
しかし、4月14日の別れに際して一滴の涙を流されました。今から思えば、最後の惜別の涙。自分のうかつさが悔やまれてなりません。
でも、この沙羅双樹の花はご承知の通り仏教説話を持つ花。お釈迦様が、インドのクシナガラの娑羅の林で入滅(=死去)したとき、釈迦の入滅を悲しみ、双樹の各一本ずつが枯れ、鶴(つる)のように白くなってお釈迦の死の床を覆ったという。
この事により、この世の無常を説くたとえに昔から用いられる花です。「平家物語」の冒頭「沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理(ことわり)をあらわす」は、無常感を詠った余りにも有名な言葉。(現代訳・・娑羅双樹の花の色が一瞬のうちに変わったことは、勢いの盛んな者も必ず衰える道理をあらわす。)
6月26日深夜、電話が鳴った。親戚住職の急死を知らす電話。4月14日の自坊二法要にも出勤してくれた住職。本堂工事中には、陣中見舞いにも立ち寄ってもくれました。諸行無常・盛者必衰の理(ことわり)と言うものの、我が耳を疑うとはこの事です。
聞けば、2年前から病魔に襲われていたといいます。ですから、病魔を押して出勤してくれた事になります。そんな素振りは微塵もなし。真宗高田派宗議会副議長の要職。聞けば聞くほどに、最後の最後まで住職として念仏者として常に全力投球。73歳の生涯。
しかし、4月14日の別れに際して一滴の涙を流されました。今から思えば、最後の惜別の涙。自分のうかつさが悔やまれてなりません。