見る者をして、思わず合掌の心を抱かしめるこの端麗なお顔の阿弥陀様。『親鸞を訪ねて・・・今なお生き続ける心』の冒頭と終わりに大写しで登場されました。
でも、よくよく拝見すればどこかで拝見した阿弥陀様のご尊顔です。そうなのです。明源寺のご本尊である阿弥陀如来様のご尊顔なのです。鎌倉期の仏師である春日作。住職としては、本番組に自坊阿弥陀如来様のご尊顔が登場された事が何より嬉しいのです。
さて、午後4時頃に員弁組のある研修会から帰宅しますと、名古屋市のご門徒さんからお手紙が届いていました。急いで封を切りますと、上記番組を見ましたと書かれてありました。以下、全文を紹介させていただきます。
『先日は、放映の件をお便りでお知らせ下さり誠に有難うございました。以前、五木寛之氏の「親鸞」を読んだことがございますので、番組で関係のある所が見られることの期待に胸を膨らませていました。そして、何より長くご無沙汰しております明源寺様を拝見できます事を嬉しく思いました。
番組では、京都の六角堂・越後の居多神社の「片葉の葦」・常陸の西念寺の「親鸞聖人御手植え700年経過した大銀杏」など、ご聖人ゆかりの事柄が沢山映し出され、期待に違わず物語を一層浮き上がらせてくれました。
その後、故郷「いなべ」が映し出され、大改装された明源寺様本堂の大屋根、白壁が見えました。そして、庫裡での「唐辛子汁・赤飯」を「本上まなみ」さんが召し上がる場面があり、自分が小さきときに体験した報恩講のお斎(とき)が思いだされました。「本上まなみ」さんのお伝えはとてもお上手でした。流石は女優さんだけあります。貴重な映像を色々見せていただきました。誠に有難うございました。』と書かれていました。
大勢の皆さんが、本番組をご覧いただいた事がわかります。本番組製作の目的もそこにあると思うのです。遠く故郷を離れても、常に呼びたもう阿弥陀様がおられるのです。それは、『親鸞を訪ねて・・・今なお生き続ける心』という番組となられて届けられたのです。「南無阿弥陀仏」とお念仏申す以外にはございません。合掌
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