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「む・しネット」~女性を議会に 無党派・市民派ネットワークblog

市民自治と市民派女性の政治参加をすすめる「む・しネット」の情報発信ブログ。
4月の統一選には市民派議員をふやしたい!

来春1月7日午後《「WAN上野ゼミ」出前編~上野千鶴子さんと語る「女ぎらい」》@ぎふ

2011年10月22日 | 上野千鶴子さん講演会
「む・しネット」のプロジェクトとして、
1年間続けてきた「女ぎらい」の読書会もぶじ終了。

全部読んだごほうびに、著者の上野千鶴子さんを岐阜に招いてのイベント&温泉合宿を開催することになりました。

はじめは、ウイークディに少人数での拡大読書会のつもり、
だったのですが、
2012年の年明け早々の休日でもOKということでなって、
「WAN上野ゼミ」との共催で、上野さんの出前ゼミを聴くことになりました。

うれしさとドキドキが入りまじり・・・
はーやくこいこい、お正月。

(転送・転載歓迎)
  
   おんなが読む おんなが語る おんなが遊ぶ おんながつながる
   読書会は10年目。
   読む本は上野千鶴子さんの著書のみ。
   そう。 わたしたちは上野千鶴子さん(の言葉)を愛するおんなたちです。

   「女あそびの会」「プロジェクトb」「女ぎらいの会」と
   年ごとに、テーマ本に合わせて、名称と読みかたを変えながら、
   今年選んだのは『女ぎらい ニッポンのミソジニー』。

   「ひとりでは読めない本も、仲間と読めばなんとかなるさー」
   と、上野さんの最新刊ばかり読み続けて7冊目の本。
   『女ぎらい ニッポンのミソジニー』は1年かけてぶじ読み終わり。
   こんどは読者として、著者から受け取ったことばをお返しする番と、
   1月7日(土)岐阜市に、上野千鶴子さんを迎えて、
   《「WAN上野ゼミ」出前編~上野千鶴子さんと語る「女ぎらい」》を企画しました。

   読書会メンバーだけで、お話を聞くのはもったいないので、
   この日だけは、WANでつながるおんなたちもいっしょに、
   上野千鶴子さんと「女ぎらい」を語り合いましょう。


「WAN上野ゼミ」出前編(非公開)
《上野千鶴子さんと語る「女ぎらい」》

◎日時/1月7日(土)13時から14時30分(開場 12:30
)

◎ 会場/ 岐阜市女性センター(ハートフルスクエアG2階・JR岐阜駅東)
中研修室
 

◎参加者/45人(女性限定)
○参加条件/NPO法人WAN会員・WANサポート会員および「む・しネット」会員
◎会費/1000円(郵振口座に事前振込み)
○申し込み開始/11月7日(月)
要申し込み:申し込みは、midori@ccy.ne.jp
○詳細のお問い合わせは、寺町みどり (tel0581-22-4989)まで
◎主催「女性を議会に無党派・市民派ネットワーク」
共催「WAN上野千鶴子web研究室」


参加を希望される方へ。
「要申し込み・会費は事前振込み」なので、詳細はみどりまでお尋ねください。
とはいえ、11月5,6日は「議員と市民の勉強会」で講師をするため留守にするし、
当日までは、その準備に追われてるので、申し込み開始は11月7日(月)です。
お問い合わせは、その前でもよいです。

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WANを応援する名古屋集会を終えて/集会実行委員長・ごとう尚子  

2009年07月25日 | 上野千鶴子さん講演会
7月19日に名古屋市で開催した「WAN」を応援する集会は、
愛知、岐阜、三重の「P-WAN」を準備する女性たちを中心に、
「む・しネット」との共催で、実行委員会方式で企画した。

当日スタッフは、午前中から準備に集まり、集会終了後にかけつけてくださった、
ワーキングウーマンのかたたちと、交流会を持った。

とても有意義な一日だったが、その報告を、
集会実行委員長のごとう尚子さんがまとめられた。

WAN名古屋集会の意義と、おんなたちの熱気を、感じ取っていただければうれしい。


  WANを応援する名古屋集会を終えて  
               集会実行委員長 ごとう尚子


 7月19日、名古屋市同朋学園(成徳館)において、WAN名古屋集会を開催した。参加者は約200人。愛知、岐阜、三重を中心に関東、関西から、女性運動に関わる多くの仲間が集まった。

 最初に、私が実行委員長として挨拶し、上野千鶴子さんの基調講演「女から女たちへ~ウェブ時代の新しいシスターフッドを求めて」に入った。
 
 上野さんは、フェミニズムの歩んで来た道のりを力強い一人称で話した。
 とりわけ、「女性がみずからを『おんな』と呼んだ。あなたと私は同じ女という生き難い経験をしているから、つながれるのだ」という話には、強く共感した。
また、「ネオリベ(新自由主義)は優勝劣敗の政策を推進したため、既得権を持たない人の間にもクサビを打ち、分断した。ここで、落とされた男たちの、女への憎しみを求心力として生まれた連帯感が、バックラッシュだ」という説明は分かりやすく、腑に落ちるものであった。
 石原都政、橋下府政での出来事の数々や、福井県や堺市での図書排除事件について語られたが、これらについては、私も強い危機感をもち、一緒に運動してきた。
 上野さんは、女性をつなぐウェブサイト「WAN」を立ち上げ、積極的にフェミニズムの情報を発信していこう、女たちが安心して議論ができる場をつくっていこう、女の経験を言語化して共有財産として受け継ごう、と熱く語った。
 さらに「WANは、分野を超え、地域を超え、世代も超えてつながりあいたい。政治的影響力も持ちたい。めざせ!100万/日アクセス!!」と締めくくった。

 後半はパネルディスカッションに移った。
 最初にWAN理事長の牟田和恵さんがWANサイトの説明をした上で、「女性の活力をつないでいきたい。フェミニズムのありのままの姿を伝えていきたい」とWANの趣旨を語った。理事の岡野八代さんは、例を挙げて、WANでつながることの意味を語った。
 次に名古屋集会の実行委員で、「市民と政治をつなぐサイト(仮称)」責任者の寺町みどりさんは、「これまで情報発信をしてきたが限界を感じている。WANを通じて、リアルな現場の個人と個人をつないでいきたい。ウェブは、世代、分野、地域を超え、さらに時間と空間を超えて三次元の広がりがある。私は、ユーザーが相互に情報を交換して、新しい運動が生まれ、とりあえず、そこに行けばなんとかなる、という場をつくりたい」とウェブでつながることの可能性を訴えた。

 名古屋集会では、現場で活動、運動する人同士が出会うこと、参加者に様々な活動の実態を知ってほしいと考えたので、会場からの発言をだいじにした。

 女性の労働問題に長年、関わってきた元参議院議員・大脇雅子弁護士からは「信頼性のある誠実な情報や、仲間を見つけることは難しいが、重要である。WANで、どこに行ったら、働く人の味方になってくれる弁護士がいるかが、わかるようになってほしい」。  
 車椅子の町議会議員・小寺きし子さんは、「障害者差別禁止条例をつくりたい。障害者差別を受けない、当たり前に生きていこうという社会をつりたい。そのためには、当事者から、知らなかった人、知ろうとしなかった人に伝えることがだいじだ」。
 DV女性の支援をしているSさんとKさんからはそれぞれ、「ネットにアクセスできない、日本語が読み書きできないDV被害の外国人女性の支援をしている。今後は多言語、ネットラジオなどの方法を駆使して、つながりあえたらと思う。支援する人、される人、助ける人、助けられる人という関係を変えていきたい」、「必要な人に情報が届かない歯がゆさを感じている。よい情報に出会えない。DVは支援がないと抜けられないが、手繰り寄せる糸もない状態。だから、ここにくればなんとかなる、支援を見つけることができるというWANにして欲しい」と発言があった。

 こうした会場からの発言をうけ、みどりさんからは、「私たちは、あとから来る人に経験とノウハウを手渡したい。10年前にやってきたことがいまに生きている。それがウェブ上では瞬時に可能になる。さまざまなマイノリティがウェブ上でつながり合いたい。わたしたちの仲間になってほしい」と力強い呼びかけがあった。

 最後に上野さんがウェブでつながることの意味を分かりやすく語った。
 「DV被害者も障害者も孤立している。フェミニストは浮いている。しかし10万人に1人の難病もネットの上では同じ病気の人をみつけて、つながりあえる。」と。
 そして、最新版の岩波新書『世代間連帯』(上野千鶴子・辻本清美)の中からの引用で締めくくった。
 「そう、連帯って楽しいことなのよ」

 集会の中で何度も語られた「女」「つながる」「シスターフッド」「連帯」。
心に暖かくやわらかいものが生まれ、同時に、力強く湧き立つ勇気を感じることばだ。

 私たちはこの集会を、「参加する人たちが、女性に関わる様々な問題や課題に気づき、互いの活動を知り、これから連携して活動しあうことができる、そのきっかけや深まりの場としたい」と願っていた。参加者は、WANサイトを、「うちに帰って、ちゃっと(すぐに)見よ!」と思ってくれたに違いない。

 おんなたちが、「いま・ここ」にいること、共に語り合あえたことがうれしかった。


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7/19・20連続企画《上野千鶴子講演&パネルディスカッション》/WAN名古屋&東京集会実行委員会

2009年07月04日 | 上野千鶴子さん講演会
みなさま(転送・転載歓迎)

7月19日(日)と7月20日(月・祝)の二日間連続で、名古屋と東京で、
「ウィメンズ アクション ネットワーク(WAN)」を応援する女たちの集まりを開きます。

名古屋集会は、【愛知サマーセミナー2009】の一講座で、
7月19日午後2時40分から同朋大学成徳館で、
翌日の7月20日は午後1時30分から、東京集会を、
東京大学文学部法文2号館2F2大教室にて開催します。

基調講演はいずれも上野千鶴子さん、パネルディスカッションもあります。
お誘いあわせて、ご参加ください。

 
(前日の名古屋のチラシと会場までの地図)
《上野千鶴子講演&パネルディスカッション》
自分らしく生き生きと暮らしたい。その願いをはばむものはなに? 
フェミニズム、ジェンダーを考え実践してきた女たちが
「ウィメンズアクションネットワーク(WAN)」を立ち上げた。
分野・世代・地域を超えて、あたらしい波をおこしたい。

ウエブがつなぐ女たち~あなたに伝えたいこと
日時: 7月19日(日)14:40~16:20
    【愛知サマーセミナー2009 3時間目】 
会場: 同朋大学 成徳館(じょうとくかん)
    〒453-8540 名古屋市中村区稲葉地町7-1

講演 上野千鶴子(東京大学大学院教授・WAN理事)
パネルディスカッション
「私からあなたに伝えたいこと」

パネリスト:上野千鶴子
      牟田和恵(大阪大学教員、WAN理事長)
      岡野八代(立命館大学教員、WAN理事)
      寺町みどり(女性を議会に 無党派・市民派ネットワーク)
コーディネーター:ごとう尚子(前日進市議会議員)
≪共催≫ WAN名古屋集会実行委員会/女性を議会に 無党派・市民派ネットワーク
≪お問合せ≫寺町みどり midori@ccy.ne.jp Tel/0581-22-4989
----------------------------------------------------------
◆同日同会場で、【2時間目 12:30~14:10】 【入場無料】
上野千鶴子さん の特別講演「ジェンダー研究のすすめ」
が開催されます。 



WAN東京集会へのお誘い。
【連続企画・翌日開催】
テキスト・データ (ワード版/29KB)
《上野千鶴子講演・トーク&トーク》
ウェブがつなぐ女たち~個人的なことは政治的なこと~
女たちをつなぐ「ウィメンズ アクション ネットワーク(WAN)」が動き出した。
女性の視点による本やアートの共有と自由な交流を生みだそう。
分野・世代・地域を超え、新たなウェブの時間と空間でつながろう。
「個人的なことは政治的なこと」。女たちのネットワークを、いま・ここからつくりたい。

●講演「女から女たちへ ウェブ時代の新しいシスターフッドを求めて」
 上野千鶴子(東京大学大学院教授・WAN理事)
●トーク&トーク「個人的なことは政治的なこと」

 *牟田和恵(大阪大学教員、WAN理事長)
 *野村羊子(全国フェミニスト議員連盟)
 *大塚恵美子(東京・生活者ネットワーク)
 *寺町みどり(女性を議会に 無党派・市民派ネットワーク・P-WANプロジェクト)
 コーディネーター:上野千鶴子

日時:2009年7月20日(月・祝)午後1:30~4:00
会場: 東京大学文学部法文2号館2F2大教室 

   〒113-8654 文京区本郷7-3-1(問合せ・上野研究室 03-5841-3875)
     地下鉄 南北線東大前駅、丸の内線、大江戸線本郷3丁目駅
参加費: 入場無料
≪主催≫ WAN東京集会実行委員会 


なお、東京集会も、P-WAN(女性と政治をつなぐ)プロジェクトとして、
さいしょから企画にかかわっていますので、
詳細や不明の点については、みどりにお問い合わせください。

 
WANサイトには、5月31日の発足集会の上野千鶴子さんの
特別講演の動画もアップされています。
この講演、名古屋集会でもあるのですが、プレのつもりで聴いてください。

WAN京都集会・上野千鶴子さん講演動画をアップ
上野千鶴子さん講演「女から女たちへ---ウェブ時代の新しいシスターフッドを求めて」動画公開中! 
バックラッシュと女性運動の危機を超え、女たちの新たなつながりをめざすウィメンズアクションネットワーク。
WAN設立集会での、パンチの利いた講演動画をお楽しみください。

WAN設立集会:上野千鶴子氏基調講演 1/2

WAN設立集会:上野千鶴子氏基調講演 2/2





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明20日は「『おひとりさまの老後』を読む会」です。

2008年08月19日 | 上野千鶴子さん講演会
8月8日(金)から約半年間の予定で、
「『おひとりさまの老後』を読む会」をはじめました。

第2回は、明日20日10時から12時まで、
JR岐阜駅コンコースのすぐ東に続いている
「ハートフルスクエアG」(岐阜市女性センター・2F)で開催します。
名古屋から快速で18分、交通の便がよいところです。

「む・しネット」プロジェクト企画として、
会員制ではなくて、オープン参加でやりますので、
どなたでもお気軽にご参加ください。

『おひとりさまの老後』(上野千鶴子著/法研)の本を持ってきてくださいね。
(本をお持ちでない方には上野さんのサイン本があります)

『おひとりさまの老後』
はじめに
8月20日(水)  第1章「ようこそ、シングルライフへ」
9月29日(月)  第2章「どこでどう暮らすか」
10月 未定   第3章「だれとどうつきあうか」
11月 未定   第4章「おカネはどうするか」
12月 未定   第5章「どんな介護を受けるか」
2009年1月   第6章「どんなふうに『終わる』か」
2009年2月   あとがき・まとめ 


第2回の明日20日(水)は、前半の1時間は
第1章「ようこそ、シングルライフへ」を、小見出しごとに分担してレポート、
後半の1時間は、本の問いに対して、参加者それぞれが
「わたしは・・・」と、自分自身にひきつけて話し合います。

読書会終了後は、時間のある人は、近くのお店で、昼食を取りながらのおしゃべり。

次回以降も、基本的に、章ごとの問いに対して、
自分にひきつけて話す、という同じすすめ方をします。

以下、『む・しの音通信』66号に載せたインフォメーションです。

~「む・しネット」プロジェクト企画~
「おひとりさまの老後」を読む会
 
上野千鶴子さんの著書を読み始めて7年目。
今年度は、話題の75万部の大ベストセラー、
『おひとりさまの老後』がテーマ本です。
読みやすいけれど奥が深い本を一緒に読みましょう
会員制ではなくオープン企画なので、
参加したい方はご連絡ください。
会場はJR岐阜駅東の「ハートフルスクエアG」です。
◆第1回:8月8日(金)10~12時
 小研修室2(ハートフルG)
◆第2回:8月20日(水)10~12時
 小研修室1(ハートフルG)
◆第3回:9月29日(月)10~12時
 小研修室1(ハートフルG)
プロジェクトスタッフは新田幸子と寺町みどり。
お問い合わせは、058-272-2348(新田さん)。

(『む・しの音通信』66号より転載)



名古屋でお会いした上野さんから日本経済新聞に連載していらっしゃった
【やさしい経済学「21世紀と文明」】「エイジングとポストモダン社会」
というコラムの、全回分のコピーをいただきました。

最終回だけ、以下に紹介します。

読書会参加者には、全回のコピーをお持ちします。






「エイジングとポストモダン社会」【 やさしい経済学「21世紀と文明」】――[8] おひとりさま現象  
(2008.07.28 日本経済新聞)

 『おひとりさまの老後』(法研、2007年)という本を書いたら75万部に達するベストセラーになった。著者のわたしも想定外の、「おひとりさま現象」が生まれている。
 それも無理はない。高齢者の三世代同居率は五割を割って45%。代わって増えたのが夫婦世帯の35%とひとり世帯の16%。合計すれば51%と、同居世帯を越える。これから先はますます、ひとり世帯が増えるだろう。
 これまで「家族のなかの老後」がいちばん幸せと思われてきたが、ほんとうにそうだろうか?
 NHKのTV番組、『クローズアップ現代』が「おひとりさま現象」をとりあげた。キャスターの国谷裕子さんの「どうしておひとりさまが増えるんでしょうね」という問いに答えて、ゲストの樋口恵子さんが、ズバリ、「そりゃ、ラクだから」と答えた。
 樋口さんと言えば、1980年代、時の中曽根内閣が家庭基盤充実策をとなえ、「老後は、孫を膝(ひざ)に抱くたのしみを」と言ったのに対し、「そんなことをしたら、年寄りの骨が折れる」と返した人だ。当時すでに人生80年時代。80代の年寄りが20代の孫を膝に乗せれば、そりゃ骨折もするだろう。
 高齢者の同居率を経済階層別にブレイクダウンしてみると、おもしろいことがわかる。高経済階層ほど別居を維持する世帯分離派、低経済階層は、子世帯が親にまで手がまわらない「姥(うば)捨て」別居派。中間層に、かえって同居率が高い。二世帯を維持するのは、余裕と選択の産物なのである。
 「家族のなかの老後」は、場合によってはリスクにもなる。家族は、政府の言うように「福祉の含み資産」にもなるが、逆に虐待やストレス源などのリスク要因になる。介護関係の専門家は、ひとり世帯の方が同居世帯よりも問題に対処しやすい、と証言する。家族がたちはだかるために、みすみす問題があるとわかっている家庭に介入できないのだ。考えてみれば、「おひとりさま」は、家族に期待もできない代わり、家族がリスクになる可能性からもまぬがれている。
 後期高齢者医療制度は、高齢者を扶養家族からはずすという。それならいっそ、65歳以上になったらだれの扶養を受けないですむ「おひとりさま」仕様の年金・社会保障制度を設計してもらいたいもの。そうでなければ制度の一貫性に欠ける。
=おわり
…………………………………………………………
上野千鶴子(うえの・ちづこ)
48年富山県生まれ。京大大学院博士課程修了。
専門はジェンダー研究。
(2008.07.28 日本経済新聞)


「『おひとりさまの老後』を読む会」に参加したい方は、
新田さん、またはみどりにご連絡ください。


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「さまざまなマイノリティが生きやすい市民社会をどのようにつくるのか」《KJ法まとめ》

2008年02月28日 | 上野千鶴子さん講演会
1月末に『む・しの音通信』65号を発行し、
12月2日のフォーラムの《KJ法まとめ》を収録しました。
テーマは、
「さまざまなマイノリティが生きやすい市民社会をどのようにつくるのか」。

フォーラムに先立って、「さまざまなマイノリティが生き延びるために」を巡っての
わたしたちの課題を、11月に「KJ法」で整理し、
これを受けて、上野さんが
「さまざまなマイノリティが生き延びるために」基調講演を準備されたもの。

11月10~11日第3回「議員と市民の勉強会」開催しました
/「KJ法」も完了しました。(11/19)



「さまざまなマイノリティが生きやすい市民社会をどのようにつくるのか」 
を主題に書かれたカードを模造紙に貼り付けて「図形化」したものに
さらに、関係線を書き込んで、文章化したものです。

当日資料として参加者に配りましたが、
通信に掲載したので、全文を紹介します。

  《KJ法まとめ》
テーマ「さまざまなマイノリティが生きやすい市民社会をどのようにつくるのか」


 ※フォーラムに先だってテーマを決め、KJ法という手法を用いて整理・分析し、現状と課題を探りました。この資料は、その成果を文章化し、まとめたものです。

2007.11.11ウィルあいち
  (参加者)小川まみ、今大地はるみ、高瀬芳、後藤尚子、
  (講師)寺町みどり、(アシスタント)新倉真理代
11.13岐阜県弁護士会館
(参加者)小川まみ、今大地はるみ、高瀬芳、寺町みどり
11.16ウィルあいち
(参加者)小川まみ、今大地はるみ、寺町みどり
文責・今大地はるみ

 1.日本社会の現状 

●マイノリティの人権は守られているか
いまの日本社会の現状のなかで、はたしてマイノリティの人権は守られているのでしょうか。
●人を大切にしない国、日本
現に、この日本で餓死が起きているのですから、「こんな日本に誰がした!」と叫びたくもなります。
●変わらない日本の現状
いまだに「脱亜入欧」の日本は、時代遅れもはなはだしいと言わざるをえません。多様性を認めない国・日本では、常に周りに合わせることを求める社会があり、男社会は、枠の中でがんばる「けなげ」な女がお好き。これが変わらない日本の現状なのでしょう。
●本当に困った人は救われない
こんな社会の現状では、本当に困った人は救われません。
●外国人を生かさず、殺さず働かせ・・・
ご都合主義で働かされる外国人労働者。同じ労働者でも、原発労働はあがめ、外国人ダンサーには冷たいのが現実です。増えている外国人を見て見ぬ振りする行政のもとでは、市民も同じように見て見ぬ振り。無権利状態で働かされている日本の外国人はまるで透明人間のようです。
●混沌から新しいものが生まれる
異質なもののぶつかりあいが新たなものを生む力を秘めています。そんな視点で捉えれば外国人(マイノリティ)はまちの宝です。

 2.つくられるマイノリティ 

●「マイノリティ」って誰のこと?
そもそも「マイノリティ」って誰のことなんでしょう? あなたもわたしも、実は「みんなマイノリティかもしれない」し、時代や国が違えば、立場が変われば、あなたもわたしもマイノリティになるかもしれません。 マイノリティの定義はTPOで変わり、ひとつではありません。
●わたしは誰とつながればいいの?
マイノリティがマイノリティのままで生きやすい社会を目指そうと考えているわたしは誰とつながればいいの? といつも悩んでいます。
●区別は差別のはじまり
日本の法律は、差別で成り立っているものばかりです。たとえば寡婦控除は差別的(未婚母子家庭は寡婦控除がない)で、おなじシングルマザーでも未婚・離別・死別で区別されています。まさに区別は差別のはじまりです。
●つくられるマイノリティ
あなたもわたしもマイノリティかもしれないと思う根っこには、ドレイ、女は数が多くてもマイノリティだし、ワーキングプアも多重債務者もマイノリティだという現実が目の前にあるからです。民主主義は多数決で決まると思っているけれど、多数決で捨てられる少数派の声を聞くことこそ大切です。しかし、区別し差別してきたマジョリティがマイノリティをつくっているのがいまの日本の民主主義。
日本の法や制度が、法からこぼれ落ちる「法外な」存在をつくりだしています。だからほんというと「法」なんていらないと思ってしまう
のです。
●マイノリティとマジョリティは紙一重
多数派におしつけられてしまったマイノリティは、なりたくてなったんじゃない少数派です。でもだれもが病気になるように、多数派のマジョリティでも、ある日突然、マイノリティになります。すべての場面でずっとマジョリティでいられる人はいないからこそ、あなたもわたしもみんなマイノリティかもしれません。
まさにマイノリティとマジョリティは紙一重です。
●「いま・ここ」で生き延びるマイノリティ
障害を逆手に取るのは生きる知恵かも知れませんが、考えさせられます。それでも「いま・ここ」で生き延びるマイノリティなのです。 

 3.わたしはわたし 

●わたしはわたし
誰にもコントロールされたくないわたし。当事者だって自分のことは自分で決められます。
「わたしはわたし」生き方とスタイルは変えないし、変えたくありません。だから、いつだって私のことは私が決めます。なのに周りの環境で運命が変わってしまったシンデレラ、シンデレラはそのままでよかったんじゃない?って思います。
でも、人の生き方は百人百様。行政の枠に合わせて支援を受けろなんてイヤ! 「四の五の言わずに助けろよ!」と叫ぶ人がいたっていいじゃないですか。
●かけがえのない「わたし」こそがマイノリティ
障害を持って生まれた子どもも、小さい頃家で生活している時はそれほど困らないのに、学校へ行こうと社会へ出たとたん「困難」に出くわします。まさにマイノリティにとって「困難」というのは社会のセリフでしかありません。障害は「害」じゃない、「特別の個性」です。「特別の個性」だからこそ、かけがいのない固有のわたし=マイノリティでもあるのです。行政はそんなひとりのわたしのニーズでも満たすべきです。
●ニーズはわたしがつくります
では、マイノリティのニーズってなんでしょう? ニーズはどうやって満たすのでしょう? さまざまなマイノリティがあるように、マイノリティのニーズは千差万別です。マイノリティは「困った」と感じたわたし自身のこと。だからマイノリティの「ニーズ」はわたしがつくります。
●親は親、子は子
子どもの将来が心配で「死ぬに死ねない」障がい者の親の悩みはつきません。
とはいえ当事者である子どもだってひとりの人間です。親の都合と子どものニーズは同じではありません。だからわたしのせいにしないで! 親の都合で決めないで!
●「わたし」の中にある被害性と加害性
しらないうちに差別をしていたわたし・・・ときどき「ハッと気がつくわたしの差別」に愕然とします。女としての被害性、日本人としての加害性、ともにわたし自身。わたしは被害者でもあり、加害者でもあるのです。

 4.当事者になる 

●偏見に敏感な当事者
一昔前までは、うつ病には社会の偏見がありました。自閉症や精神障害などの情報を知らなさ過ぎるために、いまだに社会の偏見は根深いものがあります。こういった社会の偏見に敏感な当事者は、自らの摂食障害などを隠そうとします。まずは社会の偏見をなくすことが必要でしょう。
●当事者に「なる」ことがまず必要 
DVの被害者である、介護保険を知らない、病気の自覚がないなど、周りが気づいていても、本人が自覚していない人のサポートはどうすればいいのでしょうか。自分自身が当事者であるという自覚のない当事者へのサポートは難しいというのが、サポートする側の悩みです。介護保険など、さまざまなサービスを利用するには勉強も必要です。なにより、当事者自身が自覚し当事者に「なる」ことがまず必要といえます。
●当事者から当事者へ 
問題解決にむけての第一歩は当事者のニーズから始まります。100のニーズには100の意思決定が存在します。個別のニーズには個別のケアやサービスが必要です。ピアカウンセリングなど、当事者同士が伝える経験とスキルは現場の知恵を生かすこと、当事者のニーズは自分たちの知恵と行動で解決できます。
とはいえ、問題解決には専門的で正確な情報が不可欠なのは言うまでもありません。当事者にとって入手困難な専門的情報による正確な判断が必要なときには、情報を伝達するシステムがあれば、大きな助けになります。とにもかくにも当事者とサポーターの連携で前進! わたしたちは女から女たちへ、知恵と経験を渡します。

 5.市民セクターの可能性 

●主役は市民
動きはじめた当事者ですが、いまだに変わらないのは議会や行政。待ったなしの当事者との溝は深まるばかり・・・。活動をはじめて政治に目覚めた市民もいます。「主役は市民(NGO、NPO)」、行政はサポーターに徹してほしいものです。市民事業体やNPO、NGOの活動に、行政は口を出すより金を出せ!です。市民が自由に活動できる法整備も必要と訴えていきましょう。
とはいえ「主役は市民」なのに、いまだにNPOも行政も縦割り。超えるにはプロデューサーが鍵となるでしょう。
●官でも民でもなく「協(市民)」セクター
「主役は市民」の社会を手に入れるために、走り出すのはさいしょは市民です。すでに外国人市民も当事者として動き出しています。当事者たちは経験から、現場の知恵を生かすことを学びはじめています。当事者同士がつながっていくためには、これまでの地域や地縁・血縁ではなくむしろ、地縁・血縁にしばられない選択縁を!おすすめします。それこそがわたしたちの求めている「官でも民でもなく協セクター」。「協セクター」は、市民がつくり育てる市民事業体、NPOでもただ働きはしないことが大切です。だからこそしっかりと財源も確保しなければなりません。市民ファンドをつくるのもそのひとつ。もうひとつ、けっして行政のパシリになるなNPO!も忘れないで!
●カギは高齢者
あなたもわたしもいずれは、高齢者。あなたは、最期を迎えるとき「施設」か「家」か、さて、どちらを選びますか。マイノリティの高齢者が多数派になるのは目前、ならばマイノリティが生きやすい社会をつくる「鍵は高齢者」と言っても過言ではありません。
●遠くの身内より近くの他人
高齢者にとって、近くに相談できる人がいるのは幸運です。小規模多機能ホームなど、遠くの身内より近くの他人があなたを支えてくれます。
●ケアする人、される人、双方向の満足を
高齢者や障がい者にとって、ヘルパーさんやサポーターは欠かせない存在です。しかしそのヘルパーさんたちは、ボランティアや善意だけでは飯は食えないのが現実、自分自身の悩みを相談する場所さえありません。「ケアする人にも愛の手を!」ケアする人にもサポーターがいります。
よいケアやサポートをするには、ケアする人とされる人の両方の満足が必要です。
●マイノリティの居場所をつくる
ケアする人される人、子どもと高齢者のように、必要とし必要とされるマイノリティ。
生き延びるためには障害者にもっと仕事を!産みだすことが必要になります。すでに「マイノリティならではの産業福祉を地域で進めているところも出始めています。誰もがなりうるマイノリティ、だからこそわたしたちは、誰にも居場所のある社会をつくりたいと願っています。

 6.システムを変える 

●信用できない行政の仕事
行政やお役人ほど信用できないものはありません。数年前、厚労省のお役人は「福祉サービスは金で買うもの!」といいました。今では、金の切れ目はいのちの切れ目? 足元の自治体では、障がい者や高齢者に対する福祉政策の現状が整っていないのに、掛け声ばかりの「脱施設」。行政は今ある仕組みで何かするだけで、新しいニーズに対応できません。ホント!時代遅れですよ。行政の仕事は・・・。だから「国や役所の言い分にだまされるな!」を胸に刻んでおきましょう。
●相談窓口のあり方
時代遅れの行政ですもの、ニーズを知らない行政の相談窓口は閑古鳥なのは当たり前!ならばこれからの相談窓口のあり方はどうあるべきなのでしょう。
当事者とそのニーズは、座っていては見つけられません。これからは行政の相談窓口もキャッチセールスをするぐらいでないと、いい窓口とはいえません。まずはDV被害者が声を出しやすい相談窓口にすることが求められています。
●DV被害者の相談は地域を超えて
現実に遠くへ相談に行きたいというのが、DV被害者の声です。地方では匿名性が守られないので、安心して相談をできないからです。だから、相談窓口は自治体の枠を超えて、広域でできるよう、システムを変えていきましょう。

 7.マイノリティが生きやすい市民社会 

●生き延びるために必要なもの
「マイノリティが生き延びるために必要なものは何か?」は大きな課題。
まずはなんといっても「ジェンダーの視点」でしょう。
「世の中、住むところさえあればなんとかなるよ」と語る友人もいます。住むところだけではなく、過疎の農村(限界集落)や社会的に最底辺層の人が生きるためには、所得保障をすべきです。社会のセーフティネットは必要だけど・・・一向に進まない現実のなか、困ったときに助け合う愛と友情も忘れてはなりません。
●マイノリティが生きやすい市民社会を作るために
女から女たちへと伝え合ってこれたのは、あとにも先にもコミュニケーションのたまもの。
人と人とのネットワークが大切だということも経験から学んできました。そこから連帯と共感が生まれます。
マイノリティや当事者からの、さまざまな情報発信が社会の認識を変えます。そのためにも情報の公開と共有は不可欠です。
そんな市民社会をつくるために、わたしたちは差別や偏見に抵抗し続けます。
●外国人のための法・制度を
ドイツでは移民法が整備されているけれど、日本の外国人は「透明人間」のままです。1日も早く外国人のための法・制度を整備する必要があります。まずは定住外国人に参政権を確立するために声をあげましょう。
●マイノリティがつながる社会は
これからの社会はITも活用することでもっと、ひろくつながっていくことができます。
人と人とが、おたがいの違いを認めることで、きっとあたらしい社会を見出せるはずです。
マイノリティが地域や自治体、国を超えてつながれば、マイノリティが社会を変えます。
●わたしたちの願う社会。こうだったらいいのにな
わたしたちは当事者が望む福祉が実現され、人間の尊厳が守られる社会をこころから望んでいます。
いのちより大事な価値はありません。だから、なによりひとが大事。いのちが大事。
その人がその人のままで生きられるって、ス・テ・キ!
他人の目を気にしない寛容で自由な社会に住みたい!
差別や暴力のない社会にしたい!
人生も社会もバラ色よりはニジ色がいい!                                          以 上

【KJ法文章化を終えて】 
 12月のフォーラムに先がけて、10月中旬に「テーマ選び」からスタートしたプレ企画のKJ法は、ほぼ1ヶ月をかけて文章化にこぎつけることができた。1ヶ月間は、まさに寝てもさめても「KJ法」一色の日々だった。書き出されたカードで図形化されたKJ法には、市民自治の現場で当事者として、またサポーターとして、さまざまな市民運動に関わってきたわたしたち参加者の思いや声がぎっしり詰まっている。
文章化にあたっては、カードに書かれた参加者の言葉や思いをひとつひとつ、噛みしめながら、わたし自身の言葉で、わたしのスタンスとスタイルで書き上げたもの。
 KJ法をやり遂げたことで、目の前がパッと開けたわたしたち。ニジ色に輝く「さまざまなマイノリティが生き延びるために」すでに動き始めている女たち。KJ法が新たなスタートラインとなったことを実感している。   (今大地はるみ)
  (『む・しの音通信』No.65より転載)



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12.2上野千鶴子さん講演会・フォーラムの報告

2007年12月08日 | 上野千鶴子さん講演会
上野千鶴子さんを招いての講演会・フォーラム
「さまざまなマイノリティが生き延びるために」は、
愛知県のウイルあいちで午後1時から開催。
10時からプロジェクトスタッフ6人+2人が集合、
11時には当日スタッフ20人が集まって準備開始。
スタッフではない小浜の3人も駆けつけてくださいました。

12時に受付開始、30分を過ぎたころに、
上野さんから(なんと地下鉄で)到着されると連絡があり、
あわてて道に詳しい名古屋のスタッフと駅まで走りました。

午後1時、いよいよ開会。


上野さんのパワーポイントを駆使しての基調講演、
「市民セクターをつくる~さまざまなマイノリティが生き延びるために」は、
周到に準備された濃密なお話。

先にデータが届いていたので、上野さん自身の最新の研究テーマで
ちょっと専門的で難しいかなと心配したのですが、
素人にも分かりやすい言葉で説明され、高齢者介護の具体的な事例も満載。
終わってから駆けつけた友人も「目が開かれる思いだった」との感想。
期待通り、すばらしい講演でした。

第2部の「変えるのはわたしたち」は、わたしがコーディネートしたのですが、
心配していたとおり、参加者から36枚の質問票がどさっと手元に届き、
質問・意見は多岐に渡り、テーマに沿ったものが少なくて一苦労。
上野さんがフォローしてくださったのですが交通整理で手一杯。
わたしは、上野さんの「市民セクターをつくる」の講演を受けて、
準備していた話をして、高齢者介護から、
他のマイノリティ当事者の話につなげて、
当事者や実際に活動している人たちに話を聞きたかったのですが、
けっきょく、わたし自身が聞きたかったことも聞く時間がなくて、
テーマを深めるところまではいきませんでした。

準備から本番まで、なんとか終わりましたが疲れました。

楽しみは、講演会後の上野さんとプロジェクトスタッフとの交流会。

会場は名古屋・栄の禁煙で静かに話せるお店「今昔物語」。 
名物は、お豆冨と、和牛の炙り焼きと、美豚(ビトン)料理。
手作り豆冨と、生湯葉の刺身と、黒ゴマ豆腐、蟹あんかけ豆冨、
一番左は、上野さんが頼んだアンキモです。
  
名古屋名物の味噌串カツと、車えびの天むす、各種サラダモあるでよー。
   
和牛の炙り焼きとか、ほかにも色々頼んだのですが、
写すまもなくみんなのお腹のなかに。
締めは、ビトンのしゃぶしゃぶです。
  

デザートは、焼きプリンのアイスクリーム。
スイーツと言うよりは、ちょっと甘い卵焼きみたいな、不思議なお味でした。

帰ってから、さっそくアンケートの集計をしました。

参加者アンケートは、上野さんは講演会が終わってすぐから、
丁寧に目を通していらっしゃったのですが、
わたしたちは読む余裕がなく、わたしが集計するからと持ち帰りました。

 -----------------------------------------
参加者アンケート 回収枚数 74枚

何で知ったか?
新聞  9 
チラシ 21
18 その他 26

基調講演
とてもよかった 47
よかった    23
普通       5
よくなかった   0

第二部
とてもよかった 33
よかった    25
普通      13
よくなかった   2
-----------------------------------


上野さんの基調講演はとっても良かったのですが、
第2部はわたしとしては不本意なできで、内心かなり落ち込んでいたのです。
上野さんの講演会はわたしがやりたかった企画だし、
KJ法までやって準備した仲間にも、上野さんにも申し訳なくて、
そのまま寝る気にもならず、アンケートを読み始めました。
「普通」「良くなかった」には案の定、厳しい意見もあったのですが、
とはいえ、「とてもよかった」と「よかった」の順に多くて、
まずは大きなトラブルもなく、無事終わったことにホッとしています。

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朝日新聞の情報クリップに「上野千鶴子さん講演会」の案内掲載。

2007年11月30日 | 上野千鶴子さん講演会
今朝の朝日新聞生活欄の情報クリップに、
あさっての「上野千鶴子さん講演会」の案内が掲載されました。

中日新聞は先週の土曜日に載ったのですが、
朝日になかなか載らないのでやきもきしていました。
直前になってしまいましたが、席に余裕がありますから、
参加したい人は、みどりまで電話で申し込んでください。

【情報クリップ】
●上野千鶴子さん講演会

12月2日午後1時から名古屋市東堅杉町のウィルあいち。社会的弱者が尊重される市民社会をどう作るのかを考える。講師は上野千鶴子・東京大大学院教授ら。参加費1500円。定員200人。事前申し込みが必要。女性を議会に無党派・市民派ネットワークの寺町さん(0581-22-4989)へ。
(2007.11.30 朝日新聞)

【情報ボード】
▼上野千鶴子さん講演会

12月2日後1~4、名古屋市東堅杉町のウィルあいち大会議室。「女性を議会に無党派・市民派ネットワーク」主催。東京大大学院教授の上野千鶴子さんが『市民セクターをつくる さまざまなマイノリティが生き延びるために」のテーマで基調講演。ネットワーク所属の女性議員らが「何をどのように変えるのか」を討議する。参加費1500円。定員200人。事前申し込みが必要。申し込み先は寺町みどりさん=0581-22-4989。
(2007.11.22 中日新聞)


記事が迫っているので、参加費は当日精算です。

スタッフは、あと2日に迫った本番の準備におわれています。
わたしは、コーディネーターなので資料の準備なども担当していますが、
上野さんからパワーポイント用のデータが届きました。

「市民セクターをつくる~さまざまなマイノリティが生き延びるために」
をテーマにすごい内容で38枚、今からワクワクする。
こんな濃密な講演はなかなか聞けないと思うけど・・・。
参加しなくちゃ、ソン。

ということで、12月2日の案内を再掲します。

(以下、転送・転載歓迎) 
 「む・しネット」公開フォーラム
~さまざまなマイノリティが生き延びるために~


  女性、高齢者、障がい者、患者、子ども、外国人・・
  弱者が弱者のままで尊重される
       多様な市民社会をどのようにつくるのか
  上野千鶴子さんを招いての市民派フォーラム、待望の第2弾!!

■と き: 12月2日(日)午後1時から4時(開場12時)
■ところ: ウィルあいち(愛知県女性総合センター)大会議室
   名古屋市東区上竪杉町1番地 tel:052-962-2511

13:00~ 上野千鶴子さん 基調講演
テーマ 《市民セクターをつくる~
     さまざまなマイノリティが生き延びるために》
 
14:40~
《変えるのはわたしたち!》
 市民として…議員として…当事者として…
 市民自治の現場で、何を、どのように変えるのか
  コーディネーター:寺町みどり(『市民派議員になるための本』著者)
  コメンテーター:上野千鶴子(東京大学大学院教授)
◆(講師プロフィール)
うえの・ちづこ 東京大学大学院人文社会系研究科教授。社会学者。
専門は女性学、ジェンダー研究。近年は高齢者の介護問題に関わって
いる。『ナショナリズムとジェンダー』(青土社)、『差異の政治学』
『当事者主権』(中西正司との共著)『生き延びるための思想』(以上
岩波書店)、『老いる準備』(学陽書房)、『市民派政治を実現するため
の本』(寺町みどり、ごとう尚子共編著)など著書多数。
話題の最新刊は『おひとりさまの老後』(法研)。

■参加費:1500円(要申し込み・要事前振込み)
■申し込み方法:氏名、住所、連絡先(tel)を明記して、
       TEL/FAX 0581-22-4989 
       寺町みどりまで midori@ccy.ne.jp
 
「む・しネット」公開フォーラムに参加を希望される方は、
お早めに申し込んでください(定員・一般約200名)。
当日の混乱をさけるために、参加費は「事前振込制」で、
参加される方の「氏名、住所、連絡先(tel)」をメール、
FAXで受付け、こちらからお知らせした郵便振替口座に、
参加費が届いた時点で、手続き完了です。

《主催》女性を議会に 無党派・市民派ネットワーク(む・しネット)
チラシのPDFファイル(1.31MB)も「みどりのwebページ」 にリンクしました。
(画像が重いので、ご注意ください)
HPやブログへの転載、お知り合いへの転送も大歓迎です。

 

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12月2日、上野千鶴子さん講演会・フォーラムのお誘い

2007年10月24日 | 上野千鶴子さん講演会
友人・知人のみなさま

「女性を議会に無党派・市民派ネットワーク」(む・しネット)は、市民自治の実現を目指して、市民派女性の政治参加をすすめる活動をしている市民グループです。
昨年5月には、浅野史郎さんを招いて、シンポジウム「政治を市民の手に~ひとりからはじまる」を開催しました。

わたしたちは、12月2日(日)ウイルあいち(名古屋市)にて、社会学者・上野千鶴子さんの講演会・フォーラム《さまざまなマイノリティが生き延びるために》を開催します。
格差社会がますます広がっている今、女性、高齢者、障がい者、子ども、外国人・・・弱者が弱者のままで尊重される市民社会をどのように作っていくのか、できるだけ多くの方と考え、話し合いたいと思っています。
詳細は下記のようになっております。
お忙しいと思いますが、ぜひお誘いあわせてご参加ください。

また、ホームページやブログへの転載、お知り合いへの転送などしていただけば、うれしいです。よろしくお願いいたします。      

------------------- (以下、転送・転載歓迎) ------------------
 「む・しネット」公開フォーラム
~さまざまなマイノリティが生き延びるために~


  女性、高齢者、障がい者、患者、子ども、外国人・・
  弱者が弱者のままで尊重される
       多様な市民社会をどのようにつくるのか
  上野千鶴子さんを招いての市民派フォーラム、待望の第2弾!!

■と き: 12月2日(日)午後1時から4時(開場12時)
■ところ: ウィルあいち(愛知県女性総合センター)大会議室
   名古屋市東区上竪杉町1番地 tel:052-962-2511

13:00~ 上野千鶴子さん 基調講演
テーマ 《市民セクターをつくる~
     さまざまなマイノリティが生き延びるために》
 
14:40~
《変えるのはわたしたち!》
 市民として…議員として…当事者として…
 市民自治の現場で、何を、どのように変えるのか
  コーディネーター:寺町みどり(『市民派議員になるための本』著者)
  コメンテーター:上野千鶴子(東京大学大学院教授)
◆(講師プロフィール)
うえの・ちづこ 東京大学大学院人文社会系研究科教授。社会学者。
専門は女性学、ジェンダー研究。近年は高齢者の介護問題に関わって
いる。『ナショナリズムとジェンダー』(青土社)、『差異の政治学』
『当事者主権』(中西正司との共著)『生き延びるための思想』(以上
岩波書店)、『老いる準備』(学陽書房)、『市民派政治を実現するため
の本』(寺町みどり、ごとう尚子共編著)など著書多数。
話題の最新刊は『おひとりさまの老後』(法研)。

■参加費:1500円(要申し込み・要事前振込み)
■申し込み方法:氏名、住所、連絡先(tel)を明記して、
       TEL/FAX 0581-22-4989 
       寺町みどりまで midori@ccy.ne.jp
 
「む・しネット」公開フォーラムに参加を希望される方は、
お早めに申し込んでください(定員・一般約200名)。
当日の混乱をさけるために、参加費は「事前振込制」で、
参加される方の「氏名、住所、連絡先(tel)」をメール、
FAXで受付け、こちらからお知らせした郵便振替口座に、
参加費が届いた時点で、手続き完了です。

《主催》女性を議会に 無党派・市民派ネットワーク(む・しネット)
チラシのPDFファイル(1.31MB)も「みどりのwebページ」 にリンクしました。
(画像が重いので、ご注意ください)
HPやブログへの転載、お知り合いへの転送も大歓迎です。
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老後はちっともこわくない(『おひとりさまの老後』上野千鶴子さん)毎日新聞 

2007年10月09日 | 上野千鶴子さん講演会
10月5日、毎日新聞夕刊のテレビ欄の下いっぱいに、
銀座を颯爽と「闊歩する」上野さんの素敵な写真入りの大きな記事。

夕刊とっておき 本の現場

写真をクリックすると拡大。その右下のマークをクリックするとさらに拡大

記事は大きすぎて↑スキャナに入りきらないので切れてますが、
以下に全文を紹介しますね。
-----------------------------------------------------------------
老後はちっともこわくない
上野千鶴子さん 長い長い下り坂をどう生きるか

おひとりさまの老後 法研(1470円)


 銀座にある版元の法研から徒歩2分。「雪舟の庭」の写真をタイルに焼きこんだINAX(イナックス)GINZAショールームがある。その前を闊歩(かっぽ)する上野さんの小柄なこと。
 「子どものころからの虚弱体質。大病もしないままずるずると長生きする体質みたいで、弱者や年寄りにはずっと親近感がありました」

■万人のために
 実用書とは趣の違う穏やかな体裁もあって、本書の著者は「札付きのウエノチヅコ」とは別人と思った人もいるらしい。7月12日発売で、すでに20万部という話題作だ。 
 執筆を決意させたきっかけは、精神科医、香山リカさんの「老後が怖い」(講談社現代新書)。先輩として「そんなこと言われちゃ困る」と書く気になった。
 子どもに頼る選択肢がない人にとって、どういう老い方が可能か--は最近の研究テーマのひとつでもある。
 「周囲を見ると、シングルは私だけじゃない。死別や離別で再びシングルになる人も多い。子どもがいても同じ。私のためになることは、万人のためになると確信した」
 「おひとりさま」の多くは女性だが、じつは男性の認識不足こそ問題だという。「男性に老後の話をしてもピンとこない。妻にみとってもらうという思い込みがあるのもひとつの理由ですね。男性は正面から老いに向き合えない。介護を受ける立場、弱者になることを考えたがらない。実際のデータは違うのにです。老後に男女差はないんですよ」
 アンチエイジングヤ、死ぬまで元気(ピンピンコロリ=PPK)といった考えに違和感をもっている。「だって、老いは自然なんだから。弱者として長い長い下り坂を生きるのは、当たり前なことでしょぅ」

■同情は必要ない
 後期高齢者のデータは、厳しい現実を浮き彫りにする。しかし、現在の60代の老後は「期待をもてる」という。高い持ち家率や年金制度の整備、さらに、グループホームなど「負け犬」の諸先輩たちが取り組んできたソフトやハード面での改善も心強い。 「この本もそうした先輩たちに学んできたものです。おひとりさまの老後はちっとも、こわくない。おさみしいでしょぅ、といった同情なんて大きなお世話。自由であること、一人であることを前向きに考え、楽しみましょうよ、という気持ちもあるんです」
 「他人に迷惑をかけるな」などと言わないのがミソだ。アトガキニハコンナ一説がある。「ひとつひとつ不安を取りのぞいていけば、あれもこれも、自分で解決できることがらだとわかる。もしできなければ、最後に女の武器がある。『お願い、助けて』と言えばよい」
【佐藤由紀】
うえの・ちづこ 1948年富山県生まれ。京都大学大学院博士課程終了。95年東京大学大学院教授(女性学・ジェンダー研究)。著書に「老いる準備」「生き延びるための思想」など。
(2007.10.5 毎日新聞)
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プロジェクトe~『生き延びるための思想』(上野千鶴子著)読書会。

2007年09月25日 | 上野千鶴子さん講演会
今日は「プロジェクトe」(その心は、本を読むのはエクスタシー)、
『生き延びるための思想』(上野千鶴子著)読書会。

昨日まで、『む・しの音通信』63号の編集作業をしていた。
次号の『む・しの音通信』は、12月2日のフォーラムに向けて、
「マイノリティが抱える困難、現状(問題)」
の特集を組んでいて、会員外の執筆者への依頼原稿が多い。

「高齢者」「障がい者」「病者』「外国人女性」
「DV当事者」「多重債務者」「婚外子」など、
まさにさまざまな分野の当事者や伴走者にお願いしたのだけど、
テーマが刺激的だったのか、どの人の原稿も読み応えがある。

とはいえ、
重いテーマで書くことに苦労された方も多くて意見を求められることも多く、、
わたしも編集にこんなにリキをいれたのも久しぶり。

ということで、最後の原稿が出た昨日は、もうヘロヘロで、、
くたびれ果てていたのだけど、今日の読書会に備えて、本を読んだ。

 

『生き延びるための思想』は、関連図書も多くて、
奥が深いというか・・・、ひとことでいうと「むずかしい本」。
ときどき「誰がこの本を選んだのよ-」とグチも聞こえるが、
じつはこの本、上野さんが「次の読書会のテーマ本になりそうな本」
と言われて、わざわざ贈って下さった本。
「版元から送ります」といわれて、「版元ではなくサイン入りを」と
ずうずうしくお願いした。ということもあり、
サイン本なので大切にしているけど、
マーカーと付箋ベタベタで、手垢にまみれてボロボロ。

読書会を翌日に控えての旅行に同行したり、
と、愛着のある本だけど、今日で、ちょうど一年。
あと一回で、読み終える(やったー)。

「せっかく読んだのに頭に入っていない」とSさん。
「山登りといっしょで、読んだという快感だけでいいじゃん」とわたし。
「ひとりじゃ到底よめなかったね」とYさん。


  

いつもは、読書会後に、自然食バイキングに行くのだけど、
全員あとの予定があり、でも、別れがたくてお茶した。


  

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NHK教育「視点・論点」上野千鶴子さんの「おひとりさまの老後」。

2007年09月19日 | 上野千鶴子さん講演会
事務局・みどりです。

9月17日10時50分からの、NHK教育「視点・論点」は、
上野千鶴子さんの「おひとりさまの老後」でした。


(この映像は最後のタイトルバックです)

デジカメを持って待っていたのですが、
映像は最初からさいごまで「上野千鶴子 おひとりさまの老後」のまま、
上野さんが一人で話してるだけ。よく考えたら当然でした(笑)。

それでも、上野さんを撮って内容をメモして、と忙しかったのですが、
「解説委員室ブログ」に全文がアップされていました。
-----------------------------------------------------------------
視点・論点「おひとりさまの老後」
東京大学教授・上野千鶴子

2007年09月17日 (月)
  

 『おひとりさまの老後』、という本を出版しました。結婚していようがいまいが、誰でも最後は1人、という考え方が共感を得たようです。シングルで通した人も、死別や離別でシングルアゲインになった人も、女性も男性も、長生きすれば最後は1人に変わりありません。
 2000年のデータを見ますと、80歳を超えて長生きする確率は、男性の2人に1人、女性の4人に3人です。その80歳以上の男性の10人に3人、女性の10人に8人は配偶者がいません。夫に先立たれるのは女性、と思ってる方もいらっしゃるようですが、このところ、妻に先立たれる男性も増えています。
 後続する世代には、高齢シングル予備軍がいます。「負け犬世代」と呼ばれる女性のシングルが増えていることは、ご存じでしょうが、それ以上に、男性シングルが増えています。40代前半の男性の4人に1人は配偶者がいません。この中年シングルは、このまま高齢シングルに、流れ込んでいくだろうと思われます。
 老いてシングル、は女性だけとは限らなくなりました。配偶者に先立たれたあと、子世帯との同居を選ばずに、1人暮らしをする人たちも増えています。日本の高齢者同居率は下がる一方で、5割を割りました。1人暮らしの高齢者は、300万人を超しました。この数はこれからも増えるでしょう。
ここしばらくの間に、介護の常識が大きく変わりました。夫婦がそろっている間は 夫婦2人で暮らし、どちらかが倒れたら、残ったほうがぎりぎりまで介護をするという、夫婦介護が、当たり前になりました。夫婦には年齢差がありますが、介護が順番に来るとはかぎりません。妻が先に要介護になる場合も多く、そのために、家族介護者のうちの男性の比率が増えています。だからといっていって、子どもと同居するって、本当に幸せなんでしょうか。
 今日の同居はほとんどが、配偶者を失ってからの中途同居、それも親の呼び寄せ同居が大半です。そうなれば、子どもが親に、親の家に入るんではなくて、親が住み慣れた土地を離れて、子どもの家に入ることになります。子どもの家の家風に、従わなくてはならないのは、親のほうです。実際、中途同居の親の幸福感は、高くないことがわかっています。その上、要介護状態になったら、再び施設への入居など、同居から離れて、別居が待っていることもあります。
 だから私は「お母さん、お父さん、1人で寂しいでしょうし、火事でも出されたらたいへんだから、うちに来ない?」という子どもからの誘いを、悪魔のささやき、と呼んでいます。この悪魔のささやきに対して、「おまえの気持ちは嬉しいが、私は行かないよ。住み慣れた土地の住み慣れた家で、1人で老いていくよ」と、きっぱり断るための条件はなんでしょうか。
 そのためには、1人暮らしの高齢者に対するこれまでの見方を変える必要があります。自分で選んだ1人暮らしならお寂しいでしょう、は余計なお世話です。1人暮らしを選んだ高齢者には、暮らしの達人と言うべき人が多いですし、1人で暮らすことは決して孤立と同じではありません。それだけでなく、1人暮らしの高齢者の在宅生活を支える社会的な仕組みが必要になります。
 私は、先進的な介護で有名な、さまざまな介護施設を訪ね歩いてわかったことがありました。入居者の方に「こちらの住み心地はいかがですか?」と、お尋ねするんですが、あるとき、そう聞くのをふっとやめました。というのは、どんなにすばらしい施設でも、ご自分の意志で入って来られた方が本当に少ないことに気がついたからなんです。
 そういうモデル施設の経営者の方たちに、必ずこうお聞きすることにしています。「ご自分が要介護状態になったら、どこで介護を受けたいですか?」その中で「自分の施設で」と答えた方は1人もいらっしゃいません。お答えは例外なく「ぎりぎりまで自分の家で」というものでした。どんなに立派な施設よりも自分の家が一番というのは、高齢者の本音ではないでしょうか。
 家に帰りたいというのと家族のもとに帰りたいというのは同じでしょうか。私はそうは思いません。自分の家に帰りたくても、そこに家族が住んでいるばっかりに家に帰れないということも起きるんです。これが1人暮らしなら誰に遠慮することもなく自分の家に帰ることができます。
 自分の家で、他人に支えてもらって1人で安心して老いていく。そのためには、要介護高齢者の単身生活を支える仕組みがどうしても必要です。ですが、ご存じのように介護保険は単身高齢者の生活を支えるようにはできていません。家族介護が前提で、その家族の負担を軽くするのがせいぜいなんです。その家族の負担も重くなれば、施設に親を入居させる傾向がありますし、介護保険は在宅支援をうたいながら、結果として施設志向を強めたと言われています。
 介護保険は、介護を他人に外注することを常識にしました。にもかかわらず、介護保険制度が目指す自立とは介護を受けない状態を指します。つまり、介護保険は使わなければ使わないほどよいという考え方です。
 その上、日本の高齢者はこれまで、家族や他人からお世話されるようになったら申し訳ない、もったいない、私のような厄介者が、と肩身の狭い思いで生きてきました。自分は介護を受ける権利があると、権利の主人公にはなってこなかったんです。
 人はゆっくり死ぬ動物です。ピンピンコロリというわけにはいきません。きのうまで元気だった人が、コロリっていくのを突然死って言うんです。死ぬまでの平均寝たきり期間は8.3か月と言われています。介護は受けて当たり前、だからと言って肩身の狭い思いをしなければならない理由はない、と思うと、日本の高齢者はこれまであまりに自分の権利主張をしてこなかったのではないでしょうか。
 よい介護を育てるためには、きちんと自己主張できる利用者でなければなりません。そう考えて、この本には、介護される側の心得10か条もあげてみました。その点でも、自分たちの権利を自分たちの力で獲得してきた障害者の権利運動に、学ぶことがたくさんあると、私は思っています。
 そう考えて、中西正司さん、この方は障害者自立生活運動のリーダーの方なんですが、この方と共著で、『当事者主権』、という本を書きました。そう言うとすぐに「負担はどうなる」という議論も起きますが、各種の意識調査を見ますと、日本の国民は自分たちの老後の安心のためなら、多少の負担増に応じても構わない、と考えてることがわかります。問題はそのお金を託すだけの信頼できる制度が構築できるかどうかです。これからますます増えるおひとりさまの男女が、安心して老後を迎えることができるかどうかは、私たちの政治的な選択にも関わっています。そして政策を決定する立場にいる人たちには、ご自分が介護される未来に対して、是非とも想像力を持ってもらいたいものです。
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関西弁のやさしい話しことばで分かりやすくて、かっこよかったです。

「視点論点」で話されていた、「介護される側の心得10カ条」です。

『おひとりさまの老後』(上野千鶴子著・法研)P195~212

「介護される側の心得10カ条」 

①自分のココロとカラダの感覚に忠実かつ敏感になる
②自分にできること、できないことの境界をわきまえる
③不必要ながまんや遠慮はしない
④なにがキモチよくて、なにがキモチ悪いかをはっきりことばでつたえる
⑤相手が受けいれやすい言い方を選ぶ
⑥喜びを表現し、相手をほめる
⑦なれなれしいことばづかいや、子ども扱いを拒否す
⑧介護してくれる相手に、過剰な期待や依存をしない
⑨報酬は正規の料金で決済し、チップやモノをあげない
⑩ユーモアと感謝を忘れない
 

オマケは
「ケアされるとはどんな経験か?」
『atあっと』6号(太田出版)。


『atあっと』では、上野さんの「ケアの社会学」を連載中。
ケアについて、もっと深ーく知りたい方には、
あわせて読まれることをおススメします。

「ナマ上野さん」の講演をお聞きになりたい方は、
12.2「む・しネット」公開フォーラム
「さまざまなマイノリティが生き延びるために」上野千鶴子さん

に申し込んでくださいね。


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自立とは何か?/「遥洋子 の 男の勘違い、女のすれ違い」(日経BP) 

2007年09月14日 | 上野千鶴子さん講演会
「日経ビジネス オンライン」に遥洋子さんの「男の勘違い、女のすれ違い」が
連載されていて、いつも楽しく読んでいる。

ベストセラーになった「東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ」の著者の、
遥洋子さんとは、上野さんのご縁で何度かお会いしたことがあるけど、
聡明で、おハダがきれいで、とても素敵な女性です。

で、今日の遥さんの「男の勘違い、女のすれ違い」のテーマは
「自立とは何か?」で、上野さんの講演が紹介されている。

余談だけど、
たぶんこの講演は、9月7日に横浜で開催された
「上野千鶴子講演会 それぞれの居場所で探す「私の自立」
~自立・・・生き延びるために大切なこと」
 のことだと思う。
わたしのブログは上野さんのファンが見に来ることが多いので、ということで、
主催者から、是非案内してほしいというメールが届いて、紹介したことがある。
この講演会は、準備段階から、KJ法とか、ユニークなことをしたみたいで、
「ジェンダー論と自立」のブログの記事でも紹介されていた。

で、本題に戻って、
「遥洋子 の 男の勘違い、女のすれ違い 自立とは何か?」。
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 遥洋子 の 男の勘違い、女のすれ違い 
自立とは何か?

日経ビジネス オンライン 2007年9月14日 

 “自立とは何か”と、考える機会があった。単純に「経済力がある人」=「自立」で、「経済を誰かに頼る人」=「自立していない人」と割り切っていいものかどうか。現在は働いていて収入もあり、自由に言動し、日々の決断を自らがして生きているつもりの私でも、高齢になり、それらの能力が衰えたら、「自立していない人」といわれるのか。
どうも“自立”とは何を明確に指すのか自信が持てないでいた。
 社会学者の上野千鶴子氏の講演に久しぶりに出向いた。“自立とは何か”がテーマだ。そこで、“自立”とは“手段”か“目的”かが問われた。自立には経済面と生活面と精神面がある。自由にできるお金があり、自分ひとりで日常の家事をこなせ、誰かに頼らず生きている、ということだ。しかし、これら3つを網羅している人はなかなかいない。
 家事能力のない仕事漬けの男性や、生活力は万全だが夫に依存する女性もいる。これらのコンビは夫婦としてよく成立している。3つの条件を満たすとなると、彼らは夫婦ともに自立していないことになる。
 一見、3つの条件を満たすように見えるのがキャリアウーマンだ。たった一人でも生きられる最強の“負け犬”とも呼ばれる。そしてそのひとりが、私、だ。
 長年たったひとりで生きていると、たまにだが主婦の友達を重く感じることがあった。まず、「私の車で送っていかなきゃ帰れない」友達。「おごってあげなきゃいけない」友達。「ぐずぐず愚痴を言うわりに問題解決をしない」友達。私は彼女たちは自立していないからそうなるのだろうと単純に理解していた。
 講演にむけての参加者意見カードに「自分だけ自立していても、他の友達が自立していないと、結局孤立する」と無記名で書いて提出した。大勢の参加者がそれぞれの意見カードを提出した中から、私のコメントを上野氏は取り上げた。
 「自分だけは自立していると明言なさるが、そんなあなたは周りから浮いているはずだ」と上野氏はマイクを握り、そのコメントの主に容赦なく言い放った。もちろん、その主が私であるとは上野氏は知らない。
 私は過去数年、上野ゼミというところで上野氏に手厳しく叱られながら女性学を学んだ経緯がある。あまりに叱られるものでそれを著書で出したくらいだ。無記名で出したコメントでも、やはり、私のコメントだけが叱られるのだ…と、ある種、感慨深く、情けなかった。

 上野氏は続けた。なんのための自立か。それは目的か。手段か。人が自由に自分のやりたいことをして生きられる、そのための手段として自立があるのではないか。なにも自立のための能力すべてを自らが持っていなくてもいい。誰か持っている人から調達すればいい。まず自分がなにをやりたいかが、はじめに問われる…。
 私はとんでもない見当違いをしていたようだ。
 私の主婦友達は自立していないのではなく、私という「車を持っている人間から車を調達した」だけだ。あるいはお金を調達し、愚痴の聞き役を調達した。彼女たちはそうやって行きたいレストランに行き、喋りたいことを喋っていた。自立の能力を備えていようがいまいが、彼女たちにはなんら問題ではない。
 では、自立の道具を持っているかに見える私は、自立以前の“やりたいこと”が明確にあるだろうか、と自らに問うことが怖い。経済、生活、精神の3つを持っているように見えても、それらを自らのやりたいことのために存分に駆使しているかと。
 ふと、周りを見渡すと、せっかくの自立の道具を持ちながら、そこで力尽き果てている人が少なくないことに気づく。そのもったいなさに、私を含め、どれほどの人が気づいているだろうか。
 また、仕事を持って経済力があるから自立していると自負する男性諸氏の何人が、好きにやりたいことが出来、生きたいように自由に生きられているだろうか。
 自立はトンカチに似ている。持っているからといって、なにも作らなければ、ただのトンカチだ。
(日経ビジネス オンライン 2007年9月14日)
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[

「自立はトンカチに似ている。持っているからといって、なにも作らなければ、ただのトンカチだ。」にはわらった。
けだし、名言である。

そういえば、昨日は池袋で、
上野さんの「おひとりさまの老後」講演会があったはず。

ほんとは、わたしも行きたかったのだけど、
明日から山形で「市民オンブズ」の全国大会があるし、
その前に、チラシのめどをつけておかないといけないし・・・・
で、あれやこれややっとかないといけない仕事があるので断念。
友人のTさんが行かれると聞いたので、
12月のチラシをもって行くように頼んだ。

上野さんの講演は、なんど聞いてもおもしろいので、
やっぱり無理してでもいけばよかったかなぁ、
と思いながら起きてきたら、
遥さんのエッセイでよめてうれしい。

   

12月の「む・しネット」上野さん講演会フォーラムのチラシは、
15000枚を刷って、公的施設などへの発送をおおむね終わった。
個人や市民派議員、女性グループなどには、
「さまざまなマイノリティの抱える困難・現状」の特集を組んだ
『む・しの音通信』通信63号に入れて、今月末に送る予定。

次回スタッフ会は、9月議会閉会日の翌日の9月28日(金)。
議員の仕事とプロジェクの掛け持ちスタッフはいそがしい。


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上野さんの写真入りの素敵なチラシが出来あがりました。/「む・しネット」公開フォーラム

2007年08月31日 | 上野千鶴子さん講演会
事務局・寺町みどりです。

昨日、A4ピーチにバーガンディレッドで、
上野さんの写真入りの素敵なチラシができあがりました。
  

お近くの女性センターなど公的施設におくように
頼んでいただける方、手配りしていただける方に、
印刷したチラシをお送りしますので、
配布にご協力いただける方は枚数をお知らせください。

チラシのPDFファイル(1.31MB)もHPにリンクしましたので、
ご自分で印刷していただける方はお願いします。
(画像が重いので、ご注意ください)

HPやブログへの転載、お知り合いへの転送も大歓迎です。
どんどん広げてください。

 みどりのwebページ(「む・しネット」のHP) 
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「む・しネット」公開フォーラム
~さまざまなマイノリティが生き延びるために~


   女性、高齢者、障がい者、患者、子ども、外国人・・・
弱者が弱者のままで尊重される多様な市民社会をどのようにつくるのか
  上野千鶴子さんを招いての市民派フォーラム、待望の第2弾!!

とき: 12月2日(日)午後1時から4時(開場12時)

13:00~ 上野千鶴子さん基調講演
テーマ  《市民セクターをつくる~
      さまざまなマイノリティが生き延びるために》
 

第2部  14:40~16:00
《変えるのはわたしたち!》
 市民として…議員として…当事者として…
 市民自治の現場で、何を、どのように変えるのか
  コーディネーター:寺町みどり(『市民派議員になるための本』著者)
  コメンテーター:上野千鶴子(東京大学大学院教授) 

(講師プロフィール) 
うえの・ちづこ 東京大学大学院人文社会系研究科教授。社会学者。
専門は女性学、ジェンダー研究。近年は高齢者の介護問題に関わっている。
『ナショナリズムとジェンダー』(青土社)、『差異の政治学』『当事者主権』
(中西正司との共著)『生き延びるための思想』(岩波書店)、『老いる準備』(学
陽書房)、『市民派政治を実現するための本』(寺町みどり、ごとう尚子共編著)
など著書多数。話題の最新刊は『おひとりさまの老後』(法研)。

ところ: ウィルあいち(愛知県女性総合センター)大会議室
   名古屋市東区上竪杉町1番地
 tel:052-962-2511

 参加費:1500円(要申し込み・要事前振込み)

申し込み方法:
氏名、住所、連絡先を明記して、
       TEL/FAX 0581-22-4989 
       寺町みどりまで e-mail:midori@ccy.ne.jp

                
《主催》女性を議会に 無党派・市民派ネットワーク(む・しネット)
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お忙しいとは思いますが、ご協力いただければうれしいです。

なお、
上記「む・しネット」公開フォーラムに参加したい方は、
お早めに申し込んでください(定員・一般約200名)。

スタッフが少ないのと、当日の混雑を避けるために、
参加費(1,500円)は「事前振込制」で、
参加される方(全員)の「氏名、住所、連絡先」を
メール、FAX、電話などで受付け、
こちらからお知らせした郵便振替口座に、
規定の参加費が届いた時点で、手続き完了です。


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~さまざまなマイノリティが生き延びるために~公開フォーラム(上野千鶴子さん基調講演)のチラシ原案

2007年08月27日 | 上野千鶴子さん講演会
12月2日の上野さんを招いてのフォーラムの、
チラシ原案ができました。
今月中にはゲラをしあげ、印刷発行する予定。
9月からは、公的施設においてもらったり、個人の手から手へチラシを広げたい。
チラシを配っていただける方は、みどりまでご連絡ください。

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「む・しネット」公開フォーラム
~さまざまなマイノリティが生き延びるために~

   女性、高齢者、障がい者、患者、子ども、外国人・・・
弱者が弱者のままで尊重される多様な市民社会をどのようにつくるのか
  上野千鶴子さんを招いての市民派フォーラム、待望の第2弾

日時: 12月2日(日)午後1時から4時(開場12時)
会場: ウィルあいち(愛知県女性総合センター)大会議室
   名古屋市東区上竪杉町1番地 tel:052-962-2511

第1部  13:00~
上野千鶴子さん基調講演
《市民セクターをつくる~
さまざまなマイノリティが生き延びるために》

第2部  14:40~
《変えるのはわたしたち!》
 市民として…議員として…当事者として…
 自治の現場で、何を、どのように変えるのか
  コーディネーター:寺町みどり(『市民派議員になるための本』著者)
  コメンテーター:上野千鶴子(東京大学大学院教授) 

(プロフィール)
うえの・ちづこ 東京大学大学院人文社会系研究科教授。社会学者。
専門は女性学、ジェンダー研究。近年は高齢者の介護問題に関わっている。
『ナショナリズムとジェンダー』(青土社)、『差異の政治学』『当事者主権』
(中西正司との共著)『生き延びるための思想』(岩波書店)、『老いる準備』(学
陽書房)、『市民派政治を実現するための本』(寺町みどり、ごとう尚子共編著)
など著書多数。話題の最新刊は『おひとりさまの老後』(法研)。

参加費:1500円(要申し込み・要事前振込み)

申し込みは、寺町みどりまで、TEL/FAX 0581-22-4989
              または、e-mail:midori@ccy.ne.jp 
                
《主催》女性を議会に 無党派・市民派ネットワーク(む・しネット)

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参考
<会場までの交通のご案内>. 地下鉄名城線「市役所駅」下車2番出口徒歩10分 市バス上飯田町行乗車「市政資料館南駅」下車徒歩5分.


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