「む・しネット」~女性を議会に 無党派・市民派ネットワークblog

市民自治と市民派女性の政治参加をすすめる「む・しネット」の情報発信ブログ。
4月の統一選には市民派議員をふやしたい!

さまざまなマイノリティが生き延びるために・寺町みどり/12.2「上野千鶴子さん講演会」

2007年07月30日 | 『む・しの音通信』
二日間の「議員と市民の勉強会」(「む・しネット」主催)終えて帰ってきたら、
『女性情報』7月号(パド・ウイメンズ・オフイス)が届いていた。
先月「ポジティブなおんなたち」をテーマに、
「む・しネット」の活動について、依頼されて原稿を書いた掲載誌だ。

 

参議院選挙まっただなかの7月23日発行ということだったので、
発行人のリクエストも考慮して原稿を書き、以下のような記事になった。

------------------------------------------------------------
『女性情報』ポジティブな女たち
さまざまなマイノリティが生き延びるために
                   寺町みどり(てらまち・みどり)


 わたしはいま、「無党派・市民派」の女性を議会に送り、自治体政治の現場で市民自治を実践するための運動にかかわっている。わたし自身は、1991年から4年間、自治体議員として働いた。有機農業をしながら、女性や子ども、障がい者、在日コリアンなどのマイノリティの運動、環境・教育などの市民運動をしてきたわたしは、運動のなかで理不尽な政策に憤りを感じ、「政治をかえよう」と決意して議員になった。
 その思いをより多くの女性たちと共有したいと、2000年6月に、「女性を議会に 無党派・市民派ネットワーク(む・しネット)」を立ち上げた。「女なら誰でもよいわけではない」と既存の政党や組織、保守派と一線を画したユニークな活動は、女性議員の「数」を増やす運動が主流だった発足当時、女性を分断するのかと批判された。
 「む・しネット」は、代表もいないし総会もない、文字通りのネットワークで、「先を歩いた人があとから来る人を支える」という理念をかかげ、無党派・市民派の議員と市民をゆるやかにつないでいる。スタッフは立候補制で、わたしは情報発信をしたいから通信の編集・発行と、人と人とをつなぐ事務局を担当している。個別の事業の企画・運営も「やりたい人がやる」プロジェクト方式。講演会や公開講座、「議員と市民の勉強会」、福井の「ジェンダー図書」排除事件や「選挙公営」問題の取り組み、「女は産む機械」発言に抗議しての申し入れ書提出、などの行動もしてきた。
 2002年、わたしは上野千鶴子さんのプロデュースで『市民派議員になるための本』(学陽書房)を書いた。第2部「勝てる選挙」では、従来型の選挙とは違うネットワーク型の「市民型選挙」を提唱し、多くの市民派女性議員が誕生した。この4月の統一選に向けての「選挙講座」でも、候補者から市民にメッセージをことばで伝える実践的なスキルを伝え、参加者は全員当選を果たした。とはいえ、「女性議員の“数”が増えれば政治が変わる」わけでもない。わたしは当選した市民派議員が、少数派としてかくじつに「議会で働く」ために、法や制度を味方につけて言葉と論理でたたかう手法とスキルを伝えたいと、年4回の「議員と市民の勉強会」合宿の講師も引き受けている。
 「議員になる」ことは、「わたしの問題」を解決するための「ひとつの手段」。政治は、一人ひとりの市民が、しあわせに、自由に、よりよく生きるためにこそある。
 2003年11月、市民派議員に呼びかけてフォーラムを開催し、延べ10時間に及ぶ議論を『市民派政治を実現するための本』(コモンズ) にまとめた。この本でわたしは、「『市民の政治』とは、市民自治を基本に、市民自身が、政策を立案し、行政の仕事を担い、市民自身がみずからのニーズを満たすことができる政治」と書いた。
 その続編ともいえる上野千鶴子さんの講演会を、来る12月2日(日)午後に「む・しネット」主催で企画している。タイトルは「市民セクターをつくる~さまざまなマイノリティが生き延びるために」。自治体の制度を見通せるようになったいまのわたしは、間接民主主義の議会や行政を経由せずに、市民がダイレクトにニーズを満たすことに関心があり、「公」でも「私」でもない「協(市民)セクター」に、「市民の政治」の可能性と希望を見出している。
 わたしにできることは、国政では、現政権に対してNO!の一票を投じること。足元の自治体では、議会や行政を変えるための運動を続けること。いまここで「わたし」のニーズを満たす、「弱者が弱者のままで生き延びるためのシステム」をつくることができたらどんなにいいだろう。そのためにも、わたしは政治をあきらめない。
-----------------------------------------------------------------------

「上野千鶴子さん講演会」は、
12月2日(日)午後1時から「ウィルあいち」大会議室にて開催。
講演会の参加を希望される方は、
参加者の住所・氏名・連絡先を明記して、

  口座番号 00880-5-35806
加入者名 市民派議員アクションフォーラム


まで、郵便振替で参加費1,500円を事前にお送りください。

参議院議員選挙も終わり、「議員と市民の勉強会」も終わって休む間もなく、
12.2「上野千鶴子さん講演会」の準備と、
『む・しの音通信』62号の編集に突入です。


人気blogランキングに参加中。
一日一回、クリックしてもらえると、
<社会・経済(全般) ランキング>に飛んで、
順位も上がるし、他のブログも見れるよ。
応援クリックしてね。 

「投票ぴったん」と「毎日ボートマッチ」で投票に行こう!/「議員と市民の勉強会」の内容詳細

2007年07月27日 | 市民派議員塾・政策研究会/選挙講座
あさっての7月29日は参議院選挙の投票日です。
「年金」が問題になっていますが、争点は「年金だけ」ではありません。

どの政党がどんな主張をしているのか見比べ、あなた相性がよい政党はどこなのかを知るために、日本版ボートマッチがネット上で話題になっています。


--------------------------------------------------------------
 「ボートマッチ」人気
研究者開設、1週間で  アクセス1万5000回
あなたの考えに近い政党は


 インターネットサイトで政策に関する複数の設問に答えることで、自らの考えに近い政党が分かる「ボートマッチ」が、参院選を前に人気を呼んでいる。
 東大社会科学研究所の上神貴佳研究支援推進員らの研究チームが運営する「投票ぴったん2007」へのアクセスは、参院選が公示された12日から18日までの1週間で約1万5000回に達した。回答を見ると、年金制度改革では、国民、構成、共済の各年金の一元化に「賛成」が64%、「中立」が15%、「反対」が14%だった。憲法改正は「賛成」38%、「反対」35%qだった。このうち、アンケートに回答した約3300人の利用者は、男性が79%、女性が21%だった。年齢別では、30歳代が33%で最も多く、40歳代が22%、20歳代が20%、50歳代が15%だった。
「投票ぴったん」のアドレスは(http://www.votematch.jpn.org/)。ヨミウリオンラインの参院選特集からもアクセスできる。毎日新聞社も「毎日ボートマッチ(えらぼーと)」を開設している。
(2007.7.24読売新聞)
------------------------------------------------------------------



クリックしてね

「毎日ボートマッチ(えらぼーと)」
ぜひ、現政権を「かえる」ための票を投じてください。


「む・しネット」では、明日明後日、第2回「議員と市民の勉強会」を開催します。
内容の詳細と、スケジュールを決めたのでお知らせします。
参加される方も、参加できない方も、参考にしてください。

-----------------------------------------------------------------------            
テーマ 「決算審査を使いこなす~予算へつなぐ」
日時:7月28日(土)13~20時  
7月29日(日)9~14時「オプション講座」
会場:ウイルあいち(名古屋市)    
講師・寺町みどり&ともまさ 

【セッションの内容およびタイムテーブル】
7月28日(土)
開会 13:00~13:15
自己紹介及びスケジュール説明
テーマ「議員になって(改選されて)3ヶ月」

13:15~15:45(150分) 
【セッション1】「決算とは何か」
《総論》  みどり (30分)
・ 予算概論-自治体財務・予算のしくみと流れ
・ 条例とは何か-条例案審議は市民への影響を考えて慎重に
・ 自治体財政の流れの理解と、議員活動に活かす時機
・ 決算議会の流れ
★『予算の見方・つくり方』と『議員必携』を使います。

《各論》  ともまさ
・決算審査の重要性~予算審議との相違点と共通点
・ 決算審査は自治体によってばらつきがある。
・ ★(課題1)参加者の自治体の調査票を元に比較
・ 決算審査は政策評価~決算書の着眼点/決算全体の問い直し
★「決算書」と「決算カード」(普通会計)の読み方
・決算審査は「討論」で締めくくる


16:00~17:15(60+15=75分)
【セッション2】「議会改革で政策実現を」
16:00~17:00
 ・議会運営の基本と原則
 ・議会運営の問題点-議会の内と外の区別を明確にしよう
 ・申し合わせの現状と見直し/おかしい、変えたいと思うところ~改善する方法
・ 改革の手法と基本~法律、規則、ルールを使いこなそう。
★『市民派政治を実現するための本』第4部「議会改革をすすめよう」
17:00~17:15
・6月議会の一般質問を経験して
 テーマ「6月議会一般質問の反省と課題」


17:30~19:45(140分)
【セッション3】「9月議会の一般質問で望む答えを獲得しよう」
17:30~18:00
・一般質問の組み立て方~問題解決の手法
★ 『市民派議員になるための本』を使います。

18:00~19:45 
ワークショップ
・ 9月議会でやってみたい一般質問
課題の「(1) テーマ・課題(2)動機 (3) 獲得目標(4)現状(5)論点⇒どう解決するか」と「質問項目」を説明(一人3分)、講師が立論および質問の手法と「議場」で何を得るかの極意をコメントとアドバイス(5分)。

19:45~20:00 
まとめ  
・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
《オプション講座》7月29日(日)9時~14時
参加者6名
1)あなたが「議会で抱えている問題」の解決方法についてアドバイスおよびディスカッションします。
レジメをレジメ(確定したもの)を各10部ずつコピーして持参。
2)9月議会で審査される「決算書」(予算書)の読み方と着眼点をディスカッションする。
  (希望者には、個別のアドバイスもあり) 

--------------------------------------------------------------------------
★当日の持ち物★(文献などは必需。必ず各自、事前に入手してお持ちください)
(A)【課題2】の「一般質問」レジメ(確定したもの)を各20部ずつコピーして持参。 
(B)あなたのまちの「決算カード」と「決算審査調査表」。
(C)あなたのまちの前年度決算書と新年度予算書→前年度決算書に目を通してくる。。
(D)『市民派議員になるための本』(学陽書房)
(E)『市民派政治を実現するための本』(コモンズ)→第4部「議会改革」を読んでくる。
(F)『予算の見方・つくり方』(学陽書房)
(G)『地方自治小六法』程度の辞書
(H)『議員必携』(学陽書房)
------------------------------------------------------------------------

                       
人気blogランキングに参加中。
一日一回、クリックしてもらえると、
<社会・経済(全般) ランキング>に飛んで、
順位も上がるし、他のブログも見れるよ。
応援クリックしてね。 

第2回 「議員と市民の勉強会」(7月28~29日)の内容と課題

2007年07月06日 | 市民派議員塾・政策研究会/選挙講座
            今回の第2回「議員と市民の勉強会」(7月28~29日)は、6月議会の反省を活かして9月の決算議会に反映できるように構成しました。自治体財政を理解することは、議員の仕事の基本です。新議員の方には、財政のしくみと基本を知っていただき、2期目の方には違う視点と課題を持って、勉強会に臨んでいただけばと思います。
《セッション3》「一般質問」は基本を元にした、実践的かつ具体的なテーマです。
9月議会の一般質問で実際に取り上げる予定のテーマを1つ選んで、「一般質問」本文としてレジメを作成して事前に提出していただき、当日、その質問を元に構成や組み立てについてディスカッションします。一般質問の基本形は、当日までに意見交換して、よりよいものに仕上げていきます。
この勉強会は参加型を基本とし、参加者は「求められた課題」と持ち物をクリアすることを条件としています。オブザーバー参加はできません。
内容の詳細、課題、タイムスケジュールについては、参加者に個別にお知らせします。

=======================================================================
第2回 「議員と市民の勉強会」7月28(土)午後1時から8時
テーマ 「決算審査を使いこなす~予算へつなぐ」
日時:7月28日(土)13~20時/7月29日(日)9~14時「オプション講座」
会場:ウイルあいち(名古屋市)
講師・寺町みどり&ともまさ 

【セッションの内容】
 《セッション1》「決算とは何か」
・予算概論-自治体財務・予算のしくみと流れ
・条例とは何か-条例案審議は市民への影響を考えて慎重に
・自治体財政の流れの理解と、議員活動を活かす時機
・決算審査の重要性~予算審議との相違点と共通点
・決算審査は自治体によってばらつきがある。
・決算審査は政策評価~決算全体の問い直し
・決算審査は「討論」で締めくくる
・ワークショップ-決算審査に向けて

《セッション2》「議会改革で政策実現を」
 ★議会改革の手法について『市民派政治を実現するための本』第4部「議会改革をすすめよう」
  を元に、基本的な考え方を示します。
 ・議会運営の基本と原則
 ・議会運営の問題点-議会の内と外の区別を明確にしよう
 ・申し合わせの現状と見直し/おかしい、変えたいと思うところ~改善する方法
・改革の手法と基本~法律、規則、ルールを使いこなそう。

《セッション3》「9月議会の一般質問で望む答えを獲得しよう」
・6月議会の反省と課題
・9月議会でやってみたい課題の① 問いを立てる~政策・問題点
  ②どう解決するか→手法と獲得目標③「議場の場」で何を得るかの極意
・ディスカッション
-----------------------------------------------------------------------
《オプション講座》7月29日(日)9時~14時
1)あなたが「議会で抱えている問題」の解決方法について、アドバイスおよびディスカッションします。
(課題)あなたが議会で抱えている問題について、A4(1600字)1枚に具体的に書いて、20日までに、みどりまでお送りください。(届いた質問について、不明の点は、さらに当日までに講師と質問者で具体的にやり取りすることがあります。講師側は、質問を出していただいてから、当日までのプロセスも含めて、この解決方法に導く企画と考えています)
2)9月議会で審査される「決算書」(予算書)の読み方をディスカッションする 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●当日の持ち物(文献などは必需。必ず各自、事前に入手してお持ちください)
(A)【課題2】の「一般質問」レジメを各20部ずつコピーして持参。 
(B)あなたのまちの「決算カード」と「決算審査調査表」。
(C)あなたのまちの前年度決算書と新年度予算書。
(D)『市民派議員になるための本』(学陽書房)
(E)『市民派政治を実現するための本』(コモンズ)
(F)『予算の見方・つくり方』(学陽書房)
(G)『地方自治小六法』程度の辞書
(H)『議員必携』(学陽書房)
     
======================================================================
今後の「議員と市民の勉強会」の日程と会場
第3回 11月10~11日(土・日)ウィルあいち
第4回 2008年1月中下旬(土・日)ウィルあいち

-----------------------------------------------------------------------

「議員と市民の勉強会」は、通しでの参加を原則としています(参加費は事前振込み)。
参加を希望される方は、寺町みどりまで、申し込み方法など、電話(0581-22-4989)でお問い合わせください。


人気blogランキングに参加中。
一日一回、クリックしてもらえると、
<社会・経済(全般) ランキング>に飛んで、
順位も上がるし、他のブログも見れるよ。
応援クリックしてね。