イコンのもとに


在宅介護16年が終了後、やっと自分のために生きられる。イコンも描いてます。ブログは書いたり書かなかったり、気分で。

詐欺の片棒

2014年02月12日 | イコン
新垣さんの勤務していた音大の学生たちから、
退職しないように、大学へ署名が提出されたそうです。
私も新垣さんは人を欺いた罪はあると思いますが、
神様に対して、音楽に対しては、
正しい行動をとったのだと思います。

芸術は、神様に捧げられるものとして生まれて
発展していったのですから、
神様を欺けばどうなるか?
それがわからないのであれば、
芸術家とは言えないのではないか?と思います。

私もイコンの先生に、
詐欺の片棒を担がされそうになったことがありました。
先生本人は詐欺だとは思っていません。
「岡山の人たちはなぜ私たち夫婦の芸術を讃えないのかしら?」と本気で言っているのですから、
自分たちは素晴らしいと信じ切っています。
自分は神父の娘で、長い間、イコンを描いてきたのだから
岡山の芸術文化の賞をもらって当然だ、と何人もの人に話していました。

こんな傲慢な会話は聞いたことがないね、と私は両親とも話していましたが、
10年以上のつきあいでもあったので、
黙っていましたが、
人吉ハリストス正教会のイコノスタスの製作を始めたあたりから
言動がますます現実離れしていき、
毎日新聞社のイコン教室でも、
金銭をめぐるトラブルが起きました。

最初は、自分のイコン展に生徒の作品を出そうという話でしたが、
生徒に相談もなく、
いつの間にか「イコンの仲間たち展」にタイトルがなっていて
正教会の信徒は生徒の中で私だけであるのに、
正教会と関係のない自分たちまで
信徒だと思われてしまう、という話も聞きました。
私は、このイコンの先生が
あまりにも現実から離れて、
自分の理想を生徒にまで押しつけてきたので
もう、この教室では習えないと思い辞めました。
私の両親もいろいろなキリスト者を知っていますが、
この先生には教会の考えとは関係ない身勝手さを感じ、
イコン教室は辞めるようにと何度も私に言っていました。

「イコンを生活の糧として、金に換えてはならない」という決まりが正教会にあります。
信徒ではない生徒からも
「売ってはならない、と言われているのに、
なぜあの先生はメディアに自分を売り込み、宣伝しているのか?
生徒の作品展もギャラリーでなく、
公民館のような場所でいいのではないか?」と連絡がありました。

私は「ニコライ堂に聞きましょう」とすぐに思い、
ニコライ堂に直接、あのイコンの先生について尋ねたところ
「イコン教室は、あの先生個人のもので、正教会とは全く関係がない」という返事でした。
徳島の神父からも連絡があり、
「あの先生がイコンを売るのは、生活の糧だからでしょう」ということでした。
「イコンを生活の糧として、金に換えてはならない」と決められていますから、
あのイコンの先生のイコン教室は、
先生独自のイコン教室であって、
日本正教会のイコン教室では全くない、
それを新聞などメディアでは、
イコンの正統な継承者として取り上げ、
宣伝もしているわけですから、
詐欺のようなものではないか?と
イコン教室の生徒から話が出ました。

私はすでに、教室は辞めていましたが、
人吉のイコノスタスを手伝ったときにも、
先生の理想があるのはわかりましたが、
あまりにも身勝手なふるまいで
私の祖母は仏画家でもあったので、
祖母の寺に納める仏画製作とはあまりにも違い
母が怒り「あんな態度で描くイコノスタスはろくなものではない」と言っていました。
私は香川の八栗寺の多宝塔の内陣壁画のお手伝いをしたこともありますから、
イコン画家というのは、我欲の深い人もいるのだなと思いました。
仏画家で、このような人に会ったことはないからです。
母が洗礼を受けたときも、違う聖人のイコンを描こうとするので、
1年間、違うと言い続けましたが、全く聞かず、違う聖人のイコンを母に渡してきました。
母が嫌がり、一昨年の暮に送り返しました。
違う聖人のイコンを描くイコン画家でした。

あの先生は、画家として自分の名誉欲を満たしたいのか?
イコン画家として、世の中のお役に立ちたいのか?
スタンスがはっきりしません。
「岡山は馬鹿な人間ばかりだ。
ろくな芸術家もいない」と夫婦で岡山を罵っていたのは有名なので、
なぜ岡山にいるのだろうと思っていました。
東京に帰ればいいだけです。
この先生夫婦は岡山の悪口ばかり言って、
岡山の人のためには動かない。
だから、若い人からの信用がない。

岡大の鐸木先生がニコライ堂でイコンの講演をされたときも
「ニコライ堂は私ではなく鐸木先生を呼ぶのよ。
なぜ、私を呼んで講演させないのかしら?」と言っていました。
本気で言っているのですから、
この人は社会のことをよく知らない人なんだな、と思いました。

このような人は、家族が助けてイコンを描かせればよくて、
他人である私たちが助けでも、
何の恩恵もありません。
生徒からも「作品展をしても、儲けて得をするのは先生だけだ」という話が出ました。
確かに、イコンを生活の糧にしているので
メディアに自分の宣伝をして、
岡山の文化賞でももらって
イコン画家としての名誉をもらいたい欲望があるのですから。
「山陽新聞の女性記者は私のファンなのよ」と言っていました。
その女性記者に記事を書かせて、自分のイコンの宣伝をするのです。

私はニコライ堂からの返事をメディアに知らせました。
「あの先生のイコンについて、記事を描くときには、
まず、ニコライ堂にイコンについて聞いてから
記事を書いて欲しい」と要望しました。
山陽新聞、毎日新聞、オリエント美術館、岡山県の文化課に
「まず、ニコライ堂に聞いてから取材してほしい」とメールや手紙を書きました。

宗教に金がからむと、ろくなことはない。
イコン教室の生徒たちに「イコンを描けば金になると思った」と言っていますし、
「私のイコンは霊力が高くて特別で、1枚10万円はするわよ」と言っていますから、
へんな宗教の壺商法のようです。
印刷や土産物の安いイコンを買った方がまだいい。
オリエント美術館のイコン教室の最初から、
「金箔は金箔屋が私にしか売らないのよ」と、シール状金箔の独占販売を話していました。
その金箔は、どこでもありましたから、この人はよく知らずに
独占販売を主張しているのだと思いました。
ゴールド、金の独占販売など、初めて聞きました。
これは、オリエント美術館の学芸員に知らせています。
こんなことは、自分と家族で、イコンビジネスをしてもらったらよく、
私は関係ありません、と
徳島の神父や柳井原ハリストス正教会の執事さんにはお伝えしました。
イコンを描く人が、同じような考えだと思われては困ります。

柳井原ハリストス正教会にも、
十二大祭を描いて納めたらいいという話が出ていたので
私は材料も絵具もあるので、
描くならば手伝いたいと思いましたが、
先生が「ただで描くわけにはいかないの。教会から絵具代を出させないといけないわよ」と言うのを聞いて、
「この先生とは、早く離れないといけない」と柳井原の聖堂内で思いました。
柳井原教会で作った山下りんのイコンのカレンダーを
柳井原教会の住所ではなく、
自分の名前と住所で送ってきたことも
私は嫌いになりました。

芸術家の妄想から、素晴らしい作品は生まれるのかもしれない。
けれども、してはならないと決められている宗教画で
してはならないことをする宗教画家という人に初めて会いました。
私はこの画家と離れてよかったと思います。

画家のインターネットテレビをやっている娘さんにも知らせていますので、
家族と画家の信奉者でイコンを描かれていけばいいのではないかと思います。
このインターネットテレビのカンパもイコン教室内で話していましたから、
私は教室を続けていくのは無理でした。
自分のアトリエを修道院にしたいと言っていましたから、
正教会はどうされたでしょう?
奇妙な考えに教会が巻き込まれるのであれば、
献金はストップすればよいだけです。
洗礼は、私と神様の約束ですから。
欲深な人間の企みに、金を出す必要はない。

私は世の中に通らない、常識をはずれた「詐欺の片棒」を
担がなくてよかったと思います。
「イコンを売ってはならない」
これは、人間の欲を抑える決まりでもあるのだと思います。

新垣さんも、私と同様のことを考えられたのだと思います。
人間を欺けても、神様は欺けない。

あの先生を崇め讃えたい人がいれば、
どうぞ、そうしてあげてください。
私は結構です。
神様との約束の方が大切です。
崇め誉め讃えられるのはイコンであって、イコン画家ではない。

岡山の文化か何かの賞を与えようとしても、
必ず誰かから反対が出ると思います。
私もイコンを描いていることに対しての賞ならば、反対します。
イコンは個人が賛美されるものではないからです。

私がいかにうんざりしたか、
ここまで読めばわかるでしょ?
非常識な高齢者ほど、救いようのないものはないということ。
嫌がらせジジイにいじわるババアでしかない。
聖なる宗教画家より、常識ある人間でないとね。
いつまでも岡山を罵る人とは、とてもつきあえません。
尊敬できる年上の人でないとね。


「イコンを生活の糧として、金に換えてはならない」と決められていますから、
売らなければいいだけです。
画家ならイコンを売らずに、自分の描いた絵を売ればいいだけです。
そんな簡単なことが守れないとは。
とても、尊敬できる年上の人とは言えないな~。
日本正教会の信徒なら、
イコンビジネスは勘弁してよ、とずっと思っています。
他人に厳しくて、
自分には甘い画家だと思いました。













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