イコンのもとに


在宅介護16年が終了後、やっと自分のために生きられる。イコンも描いてます。ブログは書いたり書かなかったり、気分で。

介護とコロナ

2021年10月21日 | 在宅介護
前に書いたミツロウクリーム、
母の入浴で、うちに来られた看護士さんが興味を持たれました。

介護の入浴の仕事ですから、
1日に最大で6件、お風呂に入れる仕事があり、
湯を使いますから、
手も荒れるだろうと思います。
ミツロウクリームだと、蝋成分なので、
短時間でも防水になります。
においや手触りなど、
合う合わないがありますが、
使える方は使ってみて、という気持ちで差し上げました。

在宅介護だと、
着ている服、
オムツやパッドを触るので、
冬は手先が擦れます。
なので、ミツロウクリームはいいんです。
蝋でガードしているのがいいし、
ミツロウそのものに、
プロポリスなど、蜂の栄養が入っています。
皮膚に塗るだけで栄養が吸収されます。
私はプロの養蜂家のミツロウを使っています。

真夜中にNHKのコロナのドキュメンタリーをたまたま見ました。
半分眠かったので、うろ覚えの感想になります。
間違っていたら、すみません。

高齢の両親が2人で暮らしている。
母親が父親の介護をしているらしいが、福祉が入っているかどうかは
私はわかりませんでした。
子どもは娘が2人で2人とも別に暮らしている。
父親がベッドから落ちたと母親から連絡があり、
急いで実家に行き、
娘が救急車で病院に連れて行くと
足の骨折だけではなく、複数骨折していた。
度々、ベッドから落ちては骨折していたらしい。
手術をするためPCR検査をすると陽性発覚。
コロナ感染していた。
病院には置いておけないので、自宅に帰ってくれと言われる。
、、、コロナ患者がたくさん出て、入院できない時期の出来事ですね。

実家に連れて帰ると、またベッドから床に落ちた。
母親も娘たちも寝たきりの父親をベッドに上げられないから、
そのまま床でコロナ感染の父親の介護が始まる。
床に寝たきりの介護は、2人がかりでも大変で、オムツを替えるだけでぐったりした。
コロナ感染の専門の医師と看護士だけが訪ねてくる。
普通ならケアマネが入り、福祉用具貸与事業所が入り、
介護用ベッドとか、
少しでも介護が楽になる福祉用具を借りられるが、
コロナ感染だから、医師と看護士以外近寄れない。
父親は床で寝た状態の介護だ。

そのうち、母親の様子がおかしいのに看護士が気づく。
母親もコロナ感染していて、父親より重症になる。
いくつもの病院に聞いて、母親を入院させたが、すでに手遅れで亡くなってしまう。

このあたりまで見て、
眠くてうろ覚えだけど、
父親も感染が原因で亡くなる。
両親がいた部屋に今は妹がひとり住んでいると、姉が語る。
という、あの感染者爆発の大変な時期の出来事を
姉が語るという話でした。

他にも、コロナで病院に入れなくて、
亡くなられた何人かの事例が紹介されていました。

私が、この両親と娘さんの大変な戦いを聞いて思ったのは、
両親とも普段、何とか暮らしていると、お互い支えてうまくやっているだろうと勘違いしてしまって
実は、介護福祉を娘さんたちが
よく知らなかった状態で
コロナ感染に突入していったのではないか?
だから、床に寝たきりの苦痛極まる介護になってしまったのではないか?

母親は、しっかりしていて、
父親の面倒が見れていると
勝手に思い込んでいたのではないか?
まさか、母親が先に死ぬなんて考えてもみなかった。

これは、よくあるケース。
私が知っているのは、
90歳の夫婦2人暮らしで娘や息子は
90歳の両親はちゃんとしていると思っていたが、
父親はオムツに便をしたまま何日も生活していて、
息子が訪ねて初めて老化が深刻なことを知った。
同じようなので、
便を壁に塗りたくっていたのも知っている。

何度も書いているけど、
100年前の岡山県の女性の平均寿命は43歳だったそうだから、
90歳なんて、実はとんでもない超高齢だと考えてないのがおかしい。

ドキュメンタリーの娘さんの姉は私より年上のようだから、60歳代だろうと思う。
父親が何回も骨折していることに気づいていないのに、まず驚いた。
つまり、母親が父親をみているから、大丈夫と考えていたらしい。
だから、福祉用具も感染前に借りてはいない状態で
コロナ介護になってしまった。
感染している父親を看護士はオムツを替えないし、
全く誰にも頼めないから、
娘2人の床でのオムツ替えの苦痛の苦しみしかない。

コロナ感染前に、両親の状態を見て、
早く要介護の体制をしていたら、
床のオムツ替えは避けられたはず。
父親が何回もベッドから落ちて骨折するのは、
認知症の症状が出ていたからだろう。
低床ベッドだって借りられたはず。

結局、老いた両親を細かくみていないと、
介護とコロナがダブルできて、
とんでもない大変なことになるものだと思いました。

今、コロナ感染が少ない時に
両親が介護ではないか?と怪しかったら、
さっさと介護認定を受けて、
どう介護していくのか?
コロナ感染がまた来る前に、
よく考えていた方がいいと思いますね。

感染したら、全く誰も介護を手伝ってくれはしないわけで、
それまでに、自宅内を介護できる状態に整えておくとか、
準備はしておいて、いいと思います。

最近、コマーシャルで流れていますが、
帯状疱疹ワクチン、50歳から受けられるんですが、
なぜコマーシャル?と思ったら、
コロナ感染の様々なストレスで
中高年の帯状疱疹が増えてきたんだそうです。
帯状疱疹は、繰り返し発症しますから、なったら大変なんです。
帯状疱疹ワクチンは2回で2万円くらい。
でも、繰り返すことを考えたら、
2万円で防げるなら安いかもしれないです。
年をとったら、
次は何が起きるのか?
様々な経験から予測できますから、
自分が痛い目に合う前に
何かしら避けられます。
その予測力、想像力をフルに活用して生き残りたいです。



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